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好かれる人の褒め方!職場の人間関係をよくする会話術

突然ですが、みなさんの職場は明るいですか?

毎日過ごすところです。少しでも明るく、楽しい環境をつくりだいですね。

こんな質問をいただきました。

Q.:「職場が暗くて殺伐としています。『会社に行きたくない』という新人も増えてきています。そんな中、今度、新人の教育を依頼されました。うまく指導できるか心配です。何かいい方法がありますでしょうか?」

これは深刻ですね。。。

今回は、職場を明るくするコツ、そして新人の育成方法を、

「どんな会話を通じて行うとよいか?」

会話に特化してお届けいたします!

褒めるか?叱るか?

「職場を明るくする」というときに、よく出てくるテーマがこれです。

メンバーを

「褒めたほうがいいか?叱るほうがいいか?」

もしくは両方。

最近は、「褒め方検定」というのがあるくらい、褒め方が注目されていて、書籍もたくさん出版されています。

確かに、毎日叱られまくる職場より、褒め合う職場の方が明るくなりますよね。

当社は、過去1万回、セミナーや研修を実施してきました。直接クライアントの職場に入って、一緒に研修をしたり、人材育成をサポートしたり、本当に空気が変わる様をリアルタイムで見てきました。

売上が急に上がり始める企業、雰囲気がガラリと変わる職場を何社も見てきました。

売上が急激に上がる会社の会話って、どんな会話をしているかというと・・・

「えっ?」と思われるかもしれませんが、

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「褒める100%、叱る0%です」

です。

このやり方が、売上が急速に上がります。職場の雰囲気も一番明るくなります。

アメリカで行われた実験があります。

子供をA、B、Cの3チームに分けて、5回テストしました。Aチームにはできたところを褒める。Bチームにはできなかったところを叱る。Cチームは放任、何も言いません。やはりAチームが一番テストの点数が高くなりました。

この話を聞いて、私もピンときました。

私が小学校3年生のころ。とにかく勉強が嫌いで、机に座ることが1秒もできない子でした。そんなとき、坂井先生という担任に出会い、180度変わりました。この先生が凄かった。とにかく褒めるんです。「お!今回30点か。前回よりも2点上がっているじゃないか!よしよし!」と。なんでも褒めます。

それが嬉しくて、ものすごく勉強するようになりました。以後、通信簿で「オール5」をとるほど、勉強が好きになりました。

日本でもこういう実験が行われました。

学生をAとBに分けて、パズルと解かせます。Aのチームには、結果の如何問わず「回答が平均以上だった」と伝えます。Bのチームには、結果の如何問わず「回答が平均以下だった」と伝えます。結果、Aチームの方が、自由時間に8倍も長くパズルを解いていたそうです。

自由時間ですから、何をやってもいいわけです。けれども、Aチームは「平均以上」と褒められたので、休み時間もずっとパズルをやっていたと。

こうした色々な実験、企業研修の経験、私の原体験も含めですが、褒められると人は格段に変わると思います。いきなり爆発的に伸びるモメンタム期がやってきます。

では、実際にどうやって職場で褒める文化を形成していくか?

効果が高い具体的なポイントが3つあります。

①「褒める」という言葉を変える

「人を褒める」というと、なんだか恥ずかしかったり、わざとらしかったり、上から目線だったり。

上手く褒められない…という方もいます。

褒めらた方も、「何だか正直に言われているような気がしない」と。

やはり自然体が一番です。

なので、研修では「褒める」という言葉をやめてもらっています。

では、何と言えばよいでしょう。

「いいな」と思うところに触れましょう

これだけです。

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例えば、「◯◯さんって、言われる前に資料を作ってくれるよね。本当にありがたいよ」と。いいな~と思っているところに触れます。

何も意識していないと、当たり前だと思って触れられないんです。

でも、言われる前に動くって素晴らしいことではありませんか。だから「〇〇さんの、〇〇なところが素敵だな~、すばらしいな~」と思うところに触れて、言葉にします。

他にも、「◯◯さんって、計算メチャメチャ早いよね。ホント、助かるよ。間違えないしね」と、経理の方に言ってみる。経理なんだから当たり前でしょ?と思っていると、「いいな」と思うところが見えてきません。

そんな感覚で、褒めるというよりも、良いところに触れる、お互いに触れあう。それを習慣にしていくこと、これが1つ目です。

②叱るときのコツ

「褒めるのは大切だけど、叱らなければいけないときはどうするの?」

そう思われた方もいらっしゃると思います。

もちろん、叱らなければいけないときもあります。

だから最初は、「褒める6:叱る4」くらいで、段々「褒める7:叱る3」、そして「8:2」。

最終的には「10:0」になるように。やはり段階があります。

そうなったら誰が叱るのか?

それは、自分で自分を叱るのが一番です。

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今回、インタビュアーの平山さん。

〇桐生:平山さんは、ものすごく時間に正確で、誤字脱字のチェックの精度が高くて、オペレーションやマニュアルを作らせたらピカイチですね。

これは本当のことなのですが、そう言われると、

「いやぁ、そんなでも~」「まだまだできていないこともありますし…」

と思ったりしませんか?

〇平山:そうですね。思いますし、そう言っちゃいます。

〇桐生:人間、承認されると、「うれしいけど、まだまだなんです」と、自覚の意識が芽生えやすくなります。

「すごいスリムで素敵ですね」

「いやいや、最近お腹が出てきて~」

みたいな会話、よくありますよね。

他人から、「最近、お腹出てきていません?」って指摘されるとムカっとしますが、自分で「最近、お腹が出てきて…」と言うのは問題ないですよね。

褒められると、「自覚」が芽生えて、自分で自分を指摘するようになる。これが最高だと思うんです。

周りからは褒められる。できていないところは自分で認識する。

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そうすれば、誰も傷つきません。

いきなりは難しいかもしれませんが、徐々に褒める文化を醸成して、最終的には、「もっとできたことがあるはず」と自分で改善していく。

そして、その改善に対し、また周りから「いいね!」と言われ、「ありがとうございます。でもまだまだです」と自己研鑽する。

こういった組織、売上あがりそうじゃありませんか。

③先に伝えておく

3つめは、「褒める10:叱る0の文化にしたい」を先に伝えておくこと。

突然変なこと言い出すと、「また部長、どこかで変な研修受けてきたのかな」と言われたりします(笑)。

「みんな、これまでごめんな。今まで職場の空気悪かったかもしれない。私がすぐにワーワー叱るからだよね。本当に申し訳ない。

田中さんなんて、いつも30分早く出社して、誰に言われることなくテーブル拭いてくれているのに、そんな田中さんに『ちょっとこっちも拭いてくれない?』なんて言ってごめんね。まずはありがとうだよね。本当に申し訳ない。

これからは、褒め称え合う文化を作りたい。そして自分で自分を叱る習慣を形成していきたい」

と、先に言っておけば、変な空気にならないと思います。

そんなふうに、温かい会話を育み、明るい会話で新人の方を教育していくと、活気ある素晴らしい職場ができるはずです。動画でも会話のコツを解説しておりますので、ぜひご視聴ください(^-^)/

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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