好かれる人の話の聞き方!絶対にやってはいけない聞き方【3選】
今回は、話の聞き方にアプローチしていきます!
「聞き上手は、話し上手より得をする」
と、よく言われます。
まったくそのとおりだと思います。
ペラペラしゃべる人よりも、「そうですか…なるほど…」と、じっくり話を聞いてくれる人の方が、コミュニケーション力が高く、豊かな人間関係を築いているような気がします。
人間は、誰しも話を聞いてもらいたい生き物です。もちろん私もそうです。
阿川佐和子さんの『聞く力』は、100万部の大ベストセラーになりましたが、人間関係に彩を与える力、それがまさに聞く力だと思います。
今回は聞く力に特化して、聞き方で失敗している3選についてお伝えいたします。
なお、普段よく言われる「人の話を最後まで聞きましょう」とか「話を聞くときは頷きましょう」というものは省きます。
「良かれと思ってやっているけど、絶対にやめたほうがいいこと」
ここにポイントを絞っていきます。
聞き方で失敗している3選
その3選とは?
①質問で失敗しているケース
②オウム返しで失敗しているケース
③意見を伝えて失敗しているケース
です。
それぞれ解説していきます。
①質問で失敗しているケース
例えばこんなケース。
「昨日は絶対早く帰ろうと思ったんだけど、6時に部長につかまってさ~。そこから2時間、缶詰め状態。。。結局、いつもと帰る時間が同じでさ...」
さぁ、この言葉に対して、どう返しますか?
「え!?2時間も?何の話だったの?」
「結局何時に帰れたわけ?」
こう質問するとき、ありますよね。
でも、待っていただきたいんです。
まだ完了していません。
何か?その人の感情です。
人間は感情の生き物です。まずは感情をわかってほしい。
だから、すべきことは、相手の感情を理解してあげることです。
このケースでは、「とても嫌な思いをした」です。
質問する前に、
「うわぁ〜、2時間も~、それは大変だったね。。。」
「え、缶詰状態??それはキツイな。。。」
と、相手の感情を理解する。これが先決です。
すると、相手から、
「そうなんだよ~、もう最悪でさ~、それでね・・・」と、話が続くと思います。
またそれに対して、「うわ~大変だったね…」「せっかく早く帰ろうとしたのにね…」と理解してあげます。
まずは、相手から気持ちを吐き出してもらうこと。
話を聞いていると、つい質問したくなりますが、一旦STOP。
質問して自分が話を前に進めるのではなく、あくまでも相手が話を進めるのがよい聞き方です。
②オウム返しで失敗しているケース
よく、「オウム返しをしましょう」って聞いたことはありませんか。
オウム返しとは、相手の言っていることを繰り返すことです。
例えば、
「私、ジョギングやってまして、週に4日走っているんです」
と言われたときに。
「へぇ~、ジョギングですか」
と繰り返すこと。これがオウム返しです。
でも、ただ繰り返せばいいというものではありません。どこを繰り返すかが重要です。
先の例でいえば、繰り返すべきは、「え!週4日も!」です。
週4日も走っている人は、なかなかいないですよね。且つ、わざわざ「4日」と言うということは、「そこに触れてほしい」という表れです。
どこを拾ってほしいか?それは相手によって変わります。
ただ、より熱が入っていたり、声のトーンが高くなったり、声の振れ幅が大きくなったり。触れてほしいところには変化が表れます。そこをキャッチして繰り返しましょう。
③意見を伝えて失敗しているケース
例えば、
「相談があります。部長が全然私の話を聞いてくれないんです。それで細かい指示ばかり出して、ミスすると『違う!』って怒ってきて。本当に疲れるんです。どうしたらいいでしょうか?」
と、質問されたとします。
普通なら、「それなら正直に言ってみたら?」とか「僕から部長に言ってあげようか」と、答えたくなるもんです。
でも、これもちょっと待っていただきたいんです。
まだ終わっていないんです。本当に話したいことが。
まずは、腹の中に溜まっているものをすべて吐き出してあげる必要があります。
これを心理学ではカタルシス効果といいます。
愚痴をこぼしたらスッキリしたとか、泣いた次の日、気分がサッパリしたとか。そういう経験はありませんか。カタルシスとは心の浄化です。これが終わらないことには前に進めません。
「どうしたらいいですか?」と聞かれたら、こんな風に言ってみてください。
「どうしたらいいかな〜」「何とかしたいな〜」「俺だったらどうするかな〜」と。
まだ何も答えてません。
でも、きっと相手から、
「この間もですよ。重箱の隅をつつくようないい方されて…」
と話が続くと思います。
そして色々吐き出した後、2回目の「どうしたらいいですか?」がやってきます。その時に、何かアドバイスしてあげてください。
何度も聞かれているのに答えないのも誠実ではないですから、目安としては1回目の「どうしたらいいですか?」は待つ。2回目に同じことを聞かれたら、何かポンと一言アドバイスしてあげる。
このぐらいのバランスがちょうどいいと思います。
まとめ
今回は、「良かれとやっているけど、絶対にやめたほうがいいこと3選」をお届けしました。
①質問で失敗しているケース
→質問の前に、相手の感情を理解すること
②オウム返しで失敗しているケース
→相手が拾ってほしいところを繰り返すこと
③意見を伝えて失敗しているケース:
→すぐに意見を伝えないこと
です。
聞くことは、相手の気持ちを理解することになります。人間は理解してくれる人が大好きです。
そして、返報性という性質も持っています。
返報性とは、してもらったらお返ししたくなる心理です。挨拶されたら、挨拶を返したくなる。お中元をもらったら、お返ししたくなる。これが返報性です。
話を聞いてもらったら、今度はあなたの話を聞きたい。その心理が働きます。
このように、相思相愛の人間関係が築けたら本当に素敵な人間関係になると思います。是非動画もご確認いただければうれしいです!
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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