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表現力が3倍アップする!ストーリー話法【実演】

前回の記事で、「語彙力を鍛える方法」についてお伝えいたしました。今回は、ストーリーを使って表現力を磨いていく手法をお届けいたします。

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語彙力は、色々な言葉を駆使していく方法ですが、ストーリー話法は、話の構成そのものを変えて、表現力をアップする方法です。

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人は、ただの情報よりも、ストーリーに惹きつけられます。

例えば車のCM。

車のCMで、「この車の値段はいくらで、排気量は何CCで、シートはレザーでできいて」なんていう情報は流しません。だいたい、家族がワンボックスカーでどこに出かけていくようなストーリーです。

スバルの「レガシィ」のCMをご存じでしょうか。

「あなたとクルマ、どんな物語がありますか?」というナレーションから始まります。学生時代、彼女と車で出かけて、時を経て社会人になり、車の中でプロポーズする。それから子どもが生まれて、子どもといっしょに車でキャンプに行き、そして子どもが20歳になっても、車に乗って家族でいっしょに出かけていく。「君と走る物語は続いていく」というナレーションで終わります。こういった一連のストーリーを演出します。

車の情報よりも、ストーリーのほうが共感を呼ぶんですね。

実演してみるとわかりやすいと思いますので、今から私が2つ実演いたします。

それぞれ、どれくらい共感していただけるのか?いつも動画を撮影してくれているカメラマンの方に、「共感点数10点満点」で採点していただきました。

※詳細は動画にてご確認ください。

実演その①:自分が大事だと思っていることを伝える編

まず、1つ目。

「私は、自分がされて嫌なことは他人にもしません。なぜなら、本にそう書いてあったからです。あと、田中さんのブログにもそう書いてありました。鈴木さんもYouTubeでそうおっしゃっていました。だから、私は自分がされて嫌なことは他人にもしないようにしています」

これ共感点数、何点でしょう?

カメラマン:「1点です」

なかなか厳しい点数をいただきました笑。

でも、「こんなところに、こんなことが書いてありました」という情報だと、あんまり響かないですよね。

では、もう一つ実演します。

「私は、自分がされて嫌なことは他人にもしません。なぜなら、これは大好きだったばあちゃんの言葉だからです。私は小さい頃、ガキ大将でした。毎日、近所の子を泣かしていました。その日も、近所の子3人を泣かして『今日もボコボコにしてやったぜ!』と意気揚々と家に帰って、おやつを食べようとしていたら…向こうから、ばあちゃんがダーッと走ってきて、僕の顔を見るなりバチン!と叩きました。私は『うわ〜痛い…何するんだ!』と泣きながら言いました。そしたら、ばあちゃんが、『自分がされて嫌なことは、他人にもするな!』って言ったんです。その言葉、いまでも忘れません。以来、私は、自分がされて嫌なことは他人にもしないと、肝に銘じるようになりました」

これ共感点数、何点でしょう?

カメラマン:「7点です」

さっきの1点にくらべて、だいぶ点数があがりましたね笑!

少しストーリーを入れるだけで、伝わり方がずいぶん変わってくると思います。

ちょっと乗ってきましたので、面接バージョンでもやってみます。

実演その①:面接編

面接では、自己PRの場面がありますね。

こちらも1つ目。

「私の強みは根気強さです。アルバイトを4年間続けました。学校もさぼったことがありません。フランス語も単語を全部覚えました。だから私は、根気強く続けることができます」

カメラマン:「共感点数は2点です」

なかなか低いですね笑。

次にもう1つ。

「私の強みは根気強さです。私は、もともと人前で話すのが大の苦手でした。なぜなら人前に立つと、すぐに顔が赤くなってしまうからです。そんな自分を変えたくて、弁論大会に挑みました。最初は顔が赤くなって、緊張して、グダグダで予選落ちでした。でも、諦めずに続けました。それでも2回目、3回目も予選落ちでした。でもやめませんでした。そして6回目の弁論大会で、私は全国1位を取ることができました。そのときは、顔が赤くなっても気にならないくらい、堂々と話せるようになりました。弁論大会を通じて、根気強く続ければ、苦手なことだって絶対に克服できる、そう信じれるようになりました」

さぁ何点でしょう?

カメラマン:「8点です」

だいぶあがりましたね!

アルバイトを4年続けた、学校も休まなかった、フランス語も全部覚えた、そういう情報の羅列より、たった一つのストーリーの方が共感度数があがりますね。

1回目の実演は1点→7点に。2回目の実演は2点→8点になりました。

これは肌感になりますが、ただの情報より、ストーリーを交えた方が2〜3倍は伝わると思います。プレゼンでも、面接でも、たった一つ、ストーリーを織り交ぜてみることが有効です。

最後に、ストーリーの簡単な作り方をご紹介いたします。

ストーリーはマイナスからプラス

一番オーソドックスな方法は、マイナスからプラスという流れです。

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ヒーローの物語って、すべてそうですよね。

例えば、ドラえもん。

のび太君の「ドラえも〜ん、助けて~」っていうピンチから始まります。すると、ドラえもんが四次元ポケットから道具を出してくれます。最後はめでたしめでたし。

これも、マイナスからプラスです。

スラムダンクも燃えましたね〜。主人公の桜木花道は、バスケットのド素人なのですが、2万本シュート練習して、シューズもボロボロになって、途中血だらけのケンカもして、地方予選では自分のミスで海南高校に負けて涙して。でも全国大会で、日本一強いと言われる山王高校と対戦し、試合終了、ラスト1秒前、「左手は添えるだけ」という伝説の言葉を残してシュートを決める。結果、79対78で山王に逆転勝ち。

このマイナスからプラス、熱くなるではありませんか。

マイナスからプラスというボックスを立ち上げて、そこに話を入れると、ストーリー調になります。

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あなたの、ほんの1分のストーリーを聞いて、心を震わせす人がいるかもしれません。勇気づけられる人がいるかもしれません。

ストーリーは、誰かの人生を変える力になります。ぜひストーリー話法、チャレンジしてみてくださいね。詳細は動画でも解説しております。

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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