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【部下・後輩への指導方法】約束を守ってほしいときの心理学会話術

突然ですが、質問です。

「あなたの周りには、ドタキャンする人、時間にも平気で遅れてくる人、提出期限を守らない人、そんな約束を守らない人っていませんか?」

約束を破られるたびに、毎回ヤキモキするのは精神衛生上よくないと思うんですよね。

そこで、今回は約束を守らない人へのアプローチ方法をお伝えいたします。

心理学の強力なメソッド

前回の記事では、「返報性の法則」をお伝えしました。今回も、心理学の中からひとつピックアップして、強力なメソッドをお届けいたします。

本日の結論は、「一貫性の法則」です。

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一貫性の法則とは?

一貫性の法則とは、表明したことを守ろうとする心理です。これは、ロバート・B・チャルディーニ氏の『影響力の武器』という、200万部を超えた大ベストセラー書の中にも、強力なメソッドとして登場します。

例えば、一度言った意見をなかなか変えようとしなかった経験はありませんか?私はあります。話しながら「あれ、もしかたしたら間違っていたかも…」と思いながらも、つい筋を通したくなることが。

美術館や水族館に入った際。そこまで面白くなかったとしても、「せっかくお金を払ったのだから最後まで見て回ろう」と、最後まで通そうとすることもあります。

よく有言実行といいますが、宣言するとやらざるを得なくなるということですね。

なぜ、言ったことを守ろうとするのか。それには2つ理由があります。

一貫性の法則が働く2つの理由

①信頼

例えば、会社の社長が「弊社はAIの分野でNo.1を取る」と言った次の日に、「AIはやめた。仮想通貨の分野で1位を取る!」といきなり言い出したらどうでしょう。言うことがコロコロ変わっら信頼できないですよね。

だから人間は言ったことを変えないことで、信頼を担保しようとします。

②効率

もう一つは効率です。一度「こうする」と決めたら、そこに向かって行動したほうが効率がいいんです。

例えば、朝食は必ずパンと決めていたら、毎朝悩まなくて済みますね。これが、白米にしようか、オートミールにしようか、今日は抜こうか、毎回考えていたら効率が悪いです。

一貫性の法則は、信頼と効率の側面から、言ったことはやろうとする人間の心理です。

約束を守らない人には

ここで本日のテーマに戻ります。

ドタキャン、時間にも平気で遅れる、提出期限を守らない。何度も約束を破る人は、それが習慣化していて当たり前のようになっています。そうなると手が負えません。

なので、はじめに一貫性を発動させるということです。

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例えば、時間を守ってもらうなら、上司と部下で、こんな会話を予めしておきます。

上司:「田中君、時間って有限でしょ? 一日の稼働時間って限られているじゃない。だから時間を守るって大切だと思うんだ」

部下の田中君:「はい、そう思います」

上司:「ちなみに田中君は、比較的時間を守るタイプ?」

田中君:「はい、比較的守ります」

上司:「おお、そうか。嬉しいな。何か工夫していることはあるの?」

田中君:「はい、5分前には到着するように心がけています」

と、このような会話を先にやっておくのです。先に時間を守ることを宣言してもらう。つまり初期設定です。

他にも、提出期限を守ってもらうなら、こんな会話を先にしておきます。

上司:「田中君、提出期限に提出するって大事だよね。遅れると多くの方に迷惑をかけることになるからね」

田中君:「そう思います」

上司:「期日を守れないこともあると思うけど、そのときは事前に相談してくれるかな」

田中君:「はい、わかりました」

こうすると、提出物の遅れが減ったり、間に合いそうにない場合は事前に相談してくれたり、一貫性が働いて言ったことを守ろうとします。

先に宣言してもらう。これがポイントです。

もちろん、100%行われるとは限りません。けれども、約束を守ってもらえる確率はグンと高まります。

発覚した時点で初期設定をしておく

もし、約束を守らないことが途中で発覚したらどうでしょう?初期設定がしにくいですよね。

しかし、結論は一緒です。発覚した時点で初期設定をする

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例えば、次のような会話です。

上司:「田中君、約束を守れなかったのは仕方ないよね。今後、約束を守れるようになるにはどうすればいいと思う?」

田中君:「◯◯ということが大事だと思います」

上司:「いいね!是非それやっていこうね」

途中からでも構わないので、部下に宣言してもらうのです。

発覚した時点で、ケリをつける。

これが大事な指針です。

約束を守らない人から宣言してもらい、一貫性を通そうとする心理を働かせること。放置するよりも改善される率が圧倒的に高まります。詳細は動画にて解説しております。

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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