Adobe Creative Cloud アップデート Premiere Pro(13.1)の新機能

2019年4月Adobe Creative Cloud ビデオオーディオツールのアップデートがリリース。

Adobe Premiere Proの新機能

最新リリースでは、パフォーマンスの向上とツールセットの改良に重点が置かれています。

更新のためのベストプラクティス

アップデート前にすべてのプロジェクトとメディアをバックアップすることをお勧めします。

互換性の問題を回避するには、既存のPremiere Proのインストールと同時に新しいバージョンをインストールしてください。

これにより、自分のペースでプロジェクトをバージョン13.1に移行できます。 Creative Cloudではアドビアプリケーションの自動更新が可能ですが、この機能はビデオユーザーにはお勧めできません。

システム要件を確認して、ご使用のハードウェアがPremiere Proの最新バージョンをサポートしているかを確認してください。

注:Premiere Pro 13.1で保存したプロジェクトは、バージョン13.0では開くことができません。

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フリーフォーム プロジェクトパネル

新しいフリーフォームビューでは、クリップやシーケンス、ビンなどのアセットを自由に配置できるようになりました。配置したレイアウトも保存できます。

サムネイルのサイズが個別に変更できるため、必要なショットを大きく表示したり、ラベル付けしてグループ化したり、ストーリーボードのように自由に並べ替えラフカットを組み立てタイムラインにドラッグして編集できます。

サムネイルはプレビューしたり、イン/アウトの追加も可能。

全画面で表示すると新しいキャンバスが得られ、ブレインストーミングやプロジェクトの管理が容易になります。プロジェクトを視覚化するために有効です。

Adobe公式ブログではAdobe Stockの無料素材を使って「フリーフォームプロジェクト」を紹介しています。

ガイドとルーラー

グラフィックデザインツールで馴染みのあるスナップ機能を備えた新しいルーラーとガイドは静止画とビデオのサイズを変更したり、タイトルの調整や整列させるために必要な機能を備えています。

スナップ機能が改善し、グラフィック要素をガイドにして互いのアイテムにスナップできます。

ガイドを色分けし、目的に合わせてガイド設定を保存してグラフィックの位置を一定に保てます。保存したガイドをエクスポートしたり、After Effectsで作成したガイドをPremiere Proに読み込むこともできます。

環境音を自動ダッキング

エッセンシャルサウンドパネルのダッキングパラメータで、会話、サウンドエフェクト、その他のオーディオクリップの背後にある周囲のサウンドをダッキングするためのボリューム調整を自動的に生成します。

より速いマスクトラッキング

マスクトラッキングが改善され、カラーグレーディングとエフェクトワークフローをスピードアップします。

HD、4K、それ以上の解像度のビデオのトラッキングで大幅にパフォーマンスが向上。

マスクトラッキングの最適化機能では1080を超える高さのクリップをトラックを計算する前にフレームを1080に拡大縮小します。低品質のレンダリングを使用してマスクトラッキングの処理を高速化します。

これらの処理は自動的に行われます。

ライブプレビューを無効にするとマスクトラッキングが高速になります(デフォルト)。ライブプレビューが有効な場合は無効にします。

タイムラインパネルでマスク付きのクリップを選択し、トラックのレンチアイコンをクリックして「プレビュー」の選択を解除します。

改善されたマスクトラッキング機能のパフォーマンスの向上は以下の通り。

macOSではHDで207%、4Kで610%、6Kで966%、8Kで452%高速に。

Windowsではなんと!HDで315%、4Kで1210%、6Kで2820%、 8Kで3727%高速です。

注:システム設定により結果が異なります。

グラフィックとテキストの機能強化

複数のグラフィックとテキスト機能が強化。

複数のストロークと背景のサポート

エッセンシャルグラフィックスパネルのテキストレイヤーとシェイプレイヤーに複数のストローク(最大10ストローク)を追加できます。

複数のストロークを作成するにはストロークの横の+アイコンをクリック。

テキストレイヤーの背景は「基本グラフィック」パネルの「編集」タブで不透明度とサイズを編集できます。

図形をグループ化してマスクを適用

エッセンシャルグラフィックスパネルでテキストレイヤーやシェイプレイヤーをグループ化してマスクに変換できます。

フォントの改善

フォントの機能がいくつか改善されています。

プロジェクトやモーショングラフィックステンプレートにないフォントをAdobe Fontsから自動的に同期します。

モーショングラフィックテンプレートのフォントを同期できない場合は、カスタムの代替フォントを定義できます。

個々のレイヤーを編集せず、開いているプロジェクトのすべてのフォントを置き換えできます。

エッセンシャルグラフィックスのストロークスタイル

エッセンシャルグラフィックスパネルでラインジョイン、ラインキャップ、マイターリミットなど、ジョインとキャップの設定を含むストロークスタイルが提供されます。

モーショングラフィックテンプレートのインストール

複数のモーショングラフィックテンプレートをエッセンシャルグラフィックスパネルにドラッグして同時にインストール可能。

新しい表示メニュー

新しい「表示」メニューには、プログラムモニターの拡大や再生のパフォーマンス、ガイドの追加やテンプレートとして保存するためのメニューがあります。

オーディオの機能強化

オーディオトラックミキサーのエフェクトをクリップやプロジェクト間でコピーペーストしたり並べ替えできます。

エフェクトを並べ替えるには単純にドラッグするだけ。コピーを作成する場合Ctrl/Commandキーを押しながら新しい位置にドラッグします。

パフォーマンスの向上

以下のパフォーマンスの向上があります。

WindowsでのHEVC再生は新しい10ビットハードウェアデコードでよりスムーズに。

macOSのH.264とHEVCのハードウェアデコードの改善で作業時のパフォーマンスが向上。

REDフッテージは新しいRED Metalアクセラレーションが効果的。

eGPUを含む複数のGPUでのロードバランシングの向上。

特にMac ProとWindowsで、Apple ProRes、REDなどのプロコーデックのレンダリングとエクスポートが高速化。

注:これらの負荷分散の変更は複数GPUを使用しない再生に影響しません。

デコードエラーに対するフレーム置換

デコードエラーで赤いフレームを挿入する代わりに、問題のあるフレームを隣接するフレームのコピーに置き換え、赤いフレームなしでコンテンツを編集し、完成したプロジェクトを書き出すことができます。

この機能はデフォルトで有効です。

注:フレーム置換は5連続デコードエラーに制限されます。 5つ以上の連続したフレームエラーがあるとイベントパネルにポップアップエラーを表示し、不良フレームを黒フレームに置き換えます。

新しいキャプション書き出しオプション

キャプションのエクスポート時に新しいオプションを使用すると、サードパーティ製のアプリケーションにエクスポートする際の制御性が向上。

英語以外のキーボードのショートカットサポート

ショートカットを英語以外のキーボードに自動的にマッピングし、ドイツ語、日本語、フランス語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語、イタリア語、ポルトガル語、ノルウェー語など、さまざまなキーボードレイアウトで同じキーと修飾キーの組み合わせが機能します。

システムの互換性の問題を特定するツール

Premiere Proの起動時に古いビデオカードドライバなどの既知の問題を特定する新しいシステム互換性レポートがあり「ヘルプ」メニューからアクセスできます。

注:これは完全なハードウェアプロファイリングではなくシステム互換性に関する問題を回避するための機能です。

イメージスケーリングオプション

フレームサイズを変更するときにモーションエフェクトを比例的にスケールします。この動作はデフォルトでオン。シーケンスのサイズを変更しても形式は変更されず拡大縮小できます。

絶対位置が必要な場合は、シーケンス設定でオプションを選択。絶対位置による調整は、画像の位置を維持してシーケンスを再調整するプロジェクトに有効です。

新しいファイルフォーマットのサポート

Sony Venice V3ファイルを読み込み可能。

その他の機能強化

プロジェクトパネル内の重複フォルダを統合する機能。

同じ名前の重複したメディアとフォルダを統合できます。プロジェクト全体で複製したクリップを統合するには「編集」>「複製」をクリック。

ただし、同じ名前のビンは同じ階層レベルにある場合のみ統合されます。

シーケンスでビデオ効果をレンダリングして置換する機能。

「クリップ」>「レンダリングと置換」を選択するとダイアログが開き、フォーマットと設定を選択できます。ビデオ効果を含めるオプションを選択するとソースがシーケンスに設定されている場合にエフェクトがレンダリングされます。

以下の効果はレンダリングできません。

・固有の不透明度と時間再マッピング効果
・クリップ間のトランジション効果
・オーディオ効果

注:レンダリングされたエフェクトは、エフェクトコントロールパネルで移動や編集はできません。

プロジェクトパネルの現在のビューをキーボードでマッピング可能なプリセットに保存する機能。

リストビューに表示されるメタデータ列と左右の配置が含まれます。

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