さや香ファンの『M-1グランプリ2023』


私は1つ目の記事でも書いたようにさや香が大好きである。オンライン配信も含めると今年は100公演見に行った。


今年はかなり本腰を入れてM-1を応援してきたので振り返りとして、M-1関連の公演の感想だけ残しておこうと思う。

ちなみに2回戦〜準々決勝は生で観に行って、準決勝はオンライン配信で、決勝はテレビの前で応援していました。



2023年3月21日
『ホームステイネタ初披露』

「新ネタ!!ハイキック寄席」でホームステイの原案が生まれる。

最初の掴みや設定はM-1披露時と変わらないが、当初はかなり石井家の話に寄っていた。

「何でも挑戦する姿を見てかっこいいと思って欲しかった」石井さんと、「それを応援する姿を見て可愛いと思って欲しかった」奥さんのせいでエンゾを受け入れることになっていた。

「そこまで言うならお前が受け入れて?」と言われて「…うえぇぇ!?!?」と叫ぶ新山さんが面白かった。

ネタ書いてるのは新山さんのはずなのに初見のリアクションが上手すぎる。
こういう反応ってやっぱり新ネタ下ろす時が一番良いのでハイキック寄席は素晴らしい。

2023年3月23日
『M-1グランプリでの秘策』

「やすとものいたって真剣です」の劇場合間メシという企画で新山さんが来年のM-1の秘策を話す。

放送では伏せられていたものの、決勝とファイナルステージでボケツッコミ入れ替えるのかなぁと考えるようになる。

2023年4月1日
『110周年110円で見せ算』

吉本興業110周年記念「特別公演 お客様に感謝の日」としてチケット代110円で多数の公演が開催された。

さや香の出演する回に全て応募して当たったのが、なんばグランド花月4回目の公演。
ネタは「見せ算」

なんばグランド花月は漫才劇場に比べて年齢層が高めのお客さんが多いけれどその中でもかなりウケていた。

最初の掴みは違った気がするが、M-1での新山さんが熱弁してる時に舞台のギリギリまで来ていて、石井さんが「戻ってこいよ!!それならもう帰るぞ」って言ったのに対して「仕事中やのにほんまに帰るん?出来ひんなら言わんとって」って黙らす流れは既にできていた。
アドリブかと思うぐらい自然な掛け合いだった。

2023年5月28日
『M-1決勝が見えたホームステイ』

企画ライブやユニットライブに行くことが多かったけれど、石井さんの誕生日当日ということで久しぶりに寄席へ。

ネタは「ホームステイ」
前回、ハイキックで見た時と設定は一緒であるが、胸ぐら掴む流れがあったり石井さんが本気で急にブチギレる流れが追加されていたりしてM-1に向けてブラッシュアップしているネタだと感じた。

免許返納も最終的には最初に披露した時と結構中身が変わっていたという話を聞いていたが、3月の初披露からこの日でもかなり進化していて驚いた。

2023年8月28日
『単独ライブへの道 ベストネタ』

「単独ライブへの道」という道頓堀ZAZA houseで毎月開催されていたライブの最終回。

いつもは新ネタ6本を披露していたが、今回は今まで作ってきたネタの中で厳選した6本を披露。
その中の1本が「ホームステイ」である。

その後はスーパーマラドーナの武智さんとギャロップの林さんにアドバイスをいただく。

武智さんがライブ終わりに

「今日はZAZAでさや香のネタを見るライブでした。もちろん面白かったですが面白いネタをあんなに量産出来るところが1番ビビりました。凄かったなぁ。。」

@hikinikugeinin

とツイートされていて鼻が高かった。

また、個人的には厳選ネタ以外でもかなり面白いと思っていたネタが2本あるので、6本に入っていないことに驚いた。

2023年10月14日
『久々のホームステイ』

さや香トリ出番のマンゲキ寄席へ。
配信のないライブに久々に行ったからか、「ホームステイ」も久しぶり。

10月頃から新山さんボケのネタが多くなっていたので、もう既にM-1で披露するネタは揃っているのだろうなと思っていた。

確か前回と少し展開が変わっていて年齢のどんでん返しができたのはこのぐらいかな?と思う。
(この日はちょっとうろ覚えです)

あと、石井さんの胸ぐら掴んだ時に「掴みづらいねん!ボタン全部開けとけ」というアドリブも見ることができた。

豪華なメンバーが揃っていたけど、個人的にはさや香がこの日のイチウケだと感じた。

2023年10月17日
『さや香のM-1グランプリ2023 始まる』

シード権のため、さや香は2回戦からの参加。
新山さんの誕生日である10月17日にさや香のM-1グランプリが始まった。

さや香のネタは「大学」
この日、最後の出番で爆笑をかっさらって帰っていく姿が本当にかっこよかった。

2023年10月31日
『M-1グランプリ3回戦』

さや香のホーム、マンゲキでの3回戦。トリ。
ネタは2回戦と同じく「大学」

YouTubeでの公開も終わってしまったので詳しいネタの内容は伏せますが、新山さんのツッコミがいつもより勢いが凄くて迫力があった気がした。

3回戦から面白かった芸人さんも敗退してしまうことも珍しくなく、こちらも緊張感が高まる。

2023年10月25日
『試行錯誤のホームステイ』

「青っ鼻香る」というネイビーズアフロ・さや香・ラニーノーズ3組のユニットライブ。

配信のあるライブであるにも関わらず、「ホームステイ」をしたことに少し驚いた。

設定や掴みは同じであるが、途中から全く知らない流れができていた。おそらく二人ともネタ飛ばして雑談のようになっている時間もあったが、試行錯誤の過程が見えたホームステイだった。

ちなみにこの日は9分ぐらいネタをしていた。

完璧に4分間に詰め込んだネタも本当に面白いけど、ネタを飛ばしたりアドリブ入れたりしながら進んでいくさや香も面白い。

新山さんに責められてハカを踊りながらキレる石井さんが見れたのはこの日だけ。面白かったな。

2023年11月20日
『M-1グランプリ準々決勝』

準々決勝は笑いの殿堂、なんばグランド花月。
今回もさや香はトリ出番。

どんどん出てくる芸人さんたちが皆さん面白くて、さや香の面白さはよくわかっているはずなのに緊張が高まってくる。

ビスケットブラザーズが場を荒らすようなネタをした後、ついにさや香の出番。

新山さんの「切り替えてくださいね〜」から始まったのは「ホームステイ」

ビスケットブラザーズのネタ(注:面白いネタです)で観客は頭いっぱいになっていたはずなのに、それを新しく塗り替えるぐらいの最強のネタ。 

今まで数回このネタを見てきたことがあったが、ライト兄弟の流れは初見。
去年の免許返納を彷彿とさせる舞台だった。

痛いファンなのは承知の上ですが、ウケまくっている姿が嬉しいしかっこいいしで、ネタ見ながら泣いた。

こういう形のネタの凄いところは、石井さんは変なことをしているのに、偉人や社会問題を組み込んで理論立てて反論しようとしてくるところである。ただアホなだけじゃないのが面白い。

あとはボケツッコミの入れ替わりのスムーズさ。
これは新山さんが熱量を持ってツッこんでるからボケになっても自然だし、表現力が豊かな石井さんだからこそ急に怒ったりツッコミに変わったりしても変にならない。

人の会話ってボケ・ツッコミって決められてなくてその都度役割が変わっていくものだけど、それがネタで出来てるから普段の会話っぽくもあり、理解しやすいのだと思う。

2023年12月3日
『漫才最終局面という最強の寄席』

漫才劇場にて、配信なしで大勢のセミファイナリストを集めた寄席が開催された。

本当に一番豪華で贅沢な寄席だったと思う。
発案者のからし蓮根、ありがとう!

それぞれが準決勝でやる予定のネタを披露していたため、爆笑の連続。

そこでゲストのミルクボーイを除いた中でトリだったのがさや香。

ネタは「ホームステイ」
ここでも大爆笑をかっさらい、決勝の舞台に立っているお二人の姿が想像できた。

2023年12月7日
『M-1グランプリ準決勝』

今までは劇場に足を運ぶことができていたが、準決勝からは画面の前での応援。

予定があったため、リアルタイムでさや香の漫才も見れなかったし、結果発表の21時半も見れなかった。

いざ結果を見ると無事決勝進出…!
「さや香なら行くだろう」と思ってはいたが、やはり緊張した。

後でオンライン配信で視聴したが、ネタは準々決勝と変わらず「ホームステイ」

準々決勝より二人とも緊張している気がしたし、全体的に重い空気だったけれど、その中でもしっかりウケていて流石。

ただ、大好きなマンゲキ勢があまり観客に刺さっていなかったのが悔しくて、ホームでないところの漫才は難しいなと思った。

今まで何気なくM-1を観ていたけれど、こういう仲間たちの気持ちも背負って決勝に行くんだと思うと、全ての芸人たちがカッコよく見えた。

2023年12月9日
『高齢のお客さん』

よしもとが地方で開催しているお笑いライブへ。
ネタは「ホームステイ」と「見せ算」の2本を繋げた形で9分、10分ぐらい?

この頃から石井さんが普段よく着てはる明るいグレーやベージュのスーツではなく、黒や暗めのグレーのスーツに金色のネクタイを付け始め、M-1に向けて服装もきっちりしてきた。

高齢のお客さんが多いし、マイクもあんまり大きくなかったため、「ホームステイ」は所々笑いが来てたものの、「見せ算」はおそらくお客さんがあまり聞き取れておらず消化不良感。

決勝進出決定から見せ算をしていることが多くなっていたため、「2本目はこれでいくんだな」と確信する。

石井さんボケの面白いネタも沢山見てきて、個人的に「決勝でやってほしい」と思うネタもいくつかある。

でも「見せ算を2本目にやる」っていうのは3月の「やすとものいたって真剣です」で話してた内容から考えると薄々わかってたし、「ギャンブラーだなぁ」と時には苦笑いしたくもなるけど、そこがさや香の良さだなと思う。

本人たちが日本で一番かっこいい大舞台で見せ算をやりたいなら全力で応援しようと覚悟を決めた。

2023年12月22日
『最終調整の2本』

M-1前、生で観れる最後の日なので
極森SP→塩タン(石井さん、仲西さん、東さんのトークライブ )→青っ鼻香るの3公演へ

青っ鼻香るでは普段はそれぞれ1本ずつのネタ披露を行っているが、今回はホームステイと見せ算の2本を繋げた形。

ホームステイはいつもと同じ形だと思っていたらオチに入る直前でちょっと展開が変わっていく。

「いつ話が終わるんだ…?」と思うほど、2人の自然な会話みたいな漫才が続いたけど、それでもすごく面白かった。

TVでは観れないぐたぐた加減(でも面白い)が楽しめるのも生で見るお笑いの良さ。

M-1以外のさや香も是非みんなに見て欲しい。

2本目は見せ算で、こちらもかなりウケてたと思う。

帰りには「あれを決勝でも見たいな」というお客さんの声を聞くこともあったが、「あれやったらあかんで…」という声もあってちょっと笑ってしまった。心配なる気持ちもまぁわかる。

2023年12月24日
「M-1グランプリ決勝』

ついに迎えたM-1の日。
私がどう足掻こうがパフォーマンスは何も変わらないのに、クリスマスとか何も考えられないぐらいには緊張していた。

まずは敗者復活戦。
やっぱりマンゲキ勢を応援していて、特にラストイヤーのヘンダーソンに決勝に行ってほしかったけど、シシガシラも面白かったので大満足。

M-1が始まった18時半からは正直さや香のことを考えると何も頭に入ってこなかった。

笑神籤が引かれるたびに「頼む。まだちょっと待ってくれ」とテレビの前で祈ったり、トップバッターの令和ロマンがすごくウケていたので不安になったり、とにかくずっとハラハラしていた。

3番目も「早いな…」と思ったが、「ホームステイならどんな順番でもファイナルステージ行ける」と言い聞かせて、自分を落ち着かせる。

1本目は「ホームステイ」
いつもより気迫のあるパフォーマンスでちゃんと観客を起こしに行く。

緊張しすぎて内容はいつもより見れてないけど、とにかく噛まず、ネタを飛ばさずにできていたことに安心。あの舞台で4分間話し続けれるってほんとに凄い…。

点数発表の時も祈る。
全体的には高得点で嬉しかったけど、
松本さんの点数が89点で「令和ロマンを超えてはいない」って言われた時は、新山さんが松本さんを大好きなのも知っているのでほんとにしんどかった。
(注:令和ロマンもご様子聞いたりYouTube全部見てたりしてるぐらい大好きだし面白いと思ってます)

ダンビラムーチョの出番が終わった時にファイナルステージ進出決定。
昨年に続く1位での決勝進出。ネタを披露してから誰にも順位を抜かされなかったというのはかっこいい。

去年は進出するタイミングがわからずに石井さんが「上沼さ〜ん」と全力の笑顔でスベったことを悔いていたので、今回は何と言うのか気になっていたら二人で「エンゾやったよ〜」と言う微笑ましい映像が見れた。

放送時間中、ずっと緊張していたけれど、ここでちょっとほぐれた。ヤーレンズと令和ロマンもエンゾに絡めた進出決定コメントをしてくれて嬉しかった。

ファイナルステージは去年と同じ3番目を選択。
令和ロマンとヤーレンズがほんとにウケてた中でのさや香の出番。

ネタ前のCMは緊張しすぎて自分が何をしていたか思い出せない。見せ算をやるのはわかっていたし。

どうにか観客と審査員に刺され!と思いながらもあんまり反応が良くなくて、フルスイングを狙うネタなのもわかっていたけどかなり悔しかった。

「令和ロマン本当におめでとう」という気持ちも本当にあったけど、やっぱり優勝するさや香も見たかった。


M-1グランプリ2023が終わって

結果発表の瞬間は泣かなかったけど、やっぱり悔しい気持ちがあって深夜に思い出して泣いたり、ネクストデイの最後の「ログマロープ」見て号泣したりしたけど、打ち上げ配信で千鳥さんに「かっこいいM-1したな」と言われたり、マンゲキメンバーたちが「新山すぎた!笑」と言ってくれたりしたことで救われた。

でも、一番面白いと信じている漫才師が「面白くない」と何も知らない人から簡単に言われてしまうのが悔しい。そういう世界なのはわかってるけど。

来年は出ないのかもしれないし、「今年でM-1終わり!」でも全然かっこいいと思う。

ただ、もし出たいと思う気持ちが来年に限らずいつか湧いたなら、その時は必ず全力で応援する。

新山さんが2017年に言っていた「愛と情熱の漫才師」が一番似合うさや香のことをいつまでも見ていたいし、誰が何と言おうと私は一番面白い漫才師だと思っています。

夢を一緒に見させてくれてありがとう。

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