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確定診断までの道のり

前回のnoteからかなり間があいてしまいました…申しわけありません…!とてもバタバタしていたのでした。
こんにちは漫画家の望月桜です。

虫垂炎疑いで緊急入院し、虫垂炎ではないことがわかり、血液疾患かも?となって検査すること一週間、
さらに医師に不信感が募り、転院を決意し病院を探し紹介状をもらい、
そこでまた検査の日々がスタート…

3病院、5診療科をまたぐ大がかりな全身検索となりました。
CT、造影CT、MRI、造影MRI、胃内視鏡、大腸内視鏡、超音波、血液検査15回以上項目200以上通院20回以上……

と気の遠くなるような検査を経て、
先週確定診断がおりました。

紆余曲折とはこのことか…!というくらい、命に係わる病気が鑑別に上がっては消え上がっては消え、
まあそれだけでもかなりのストレスを受けながら、猛暑の中週に2回3回通院し、侵襲的な検査も受けて寝込んだり……けっこうたいへんな2か月でございました。

結果が出て今はほっとしています。
難病ではありますが、現在のところ症状は強くなく日常生活はできる病状です。
悪化しないように生活習慣を正して生きていけば定期健診と服薬だけで寿命を全うできることもあるとか。

いますぐに命にかかわる病気ではないことが判明して胸をなでおろしています。
この間いろいろな方にご迷惑をおかけし、ご協力を仰ぎ、あらためて周囲の方のあたたかさに救われる期間でもありました。

とくに仕事の関係者の皆様には、締め切りを延ばしていただいたり、配信の調整をしていただいたり、私の体調を優先していただき、感謝の言葉もありません。

16年の漫画家人生の中で、こんなに漫画を休んだのははじめてのことで、
お仕事がなくなるんじゃないかとびくびくしていました(平成の名残)。

しかし時代は変わったもので、今は作家の体のことを原稿よりも優先してくださる編集部ばかりになりました。ありがたい。

旧い時代では、休載は命もないものと思えという世界観だったのです、連載作家は…

今は何よりも作家の心身を大事にしてくれる時代になったのだと、優しい世界に涙を流した夜もありました。

今は少しずつ原稿も再開し、またバリバリ描くぞー!となっています。
少し休んでみて、やっぱり私は漫画を描くのが好きだということと、漫画を描くという作業がいかに心身に多大な負荷をかけていたかということに気づきました。

なので、今まで通りのバリバリはもうできないんだな、と自覚しました。
今までも、私はかなり睡眠をとるほうの漫画家ではあったのですが、睡眠をとっているだけではだめで、もっと心身を優先した生活を送らねばならないのだと肝に銘じました。

それは寂しいことでもありましたが、フェーズが移行したんだととらえることにしました。
むしろすぐに命にかかわるような病ではなくてほっとしたのなら、その命を大切に生きるべきだなと。

私にとって長年仕事が人生の第一優先事項で、机の上で死ねたら本望という過激な思想で生きてきました。
でも今回周囲に心配をかけまくった結果、想像以上に自分の命を自分以上に慮ってくださる方が多いのだと自覚し、これはできるだけ健康に長生きすることも大事なのでは?となりました。
仕事関係の方でも、原稿よりも私自身を心配してくださる声が多くあり、古い考えをアップデートできていなかったのは自分のほうだったんだと気づかせていただきました。

これからは本腰を入れて、己の心身の健康を最優先事項に、次に生活と仕事をおいて生きていきたいと思います。

難病ということで、原因不明、治療法なし(進行を遅らせる薬はあり)…なので、本当に自分で健康に気をつけて生活するしかない…!

まずは13時間労働休日なしを改革するべく、できるだけ8時間労働でおさめるところからはじめてみています。

仕事のやり方も改革していかなければ。でも試行錯誤は大好きなので、それも楽しんでやっていきたいと思います。



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