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見学でいちばん驚かれること

ConoCoのおうちを見学して、
多くの方が驚かれるのは
子どもたちの食事の様子です。

こちらからすると
ただ子どもたちが普通にご飯を食べている
日常の姿なのですが、
ご家庭での食事風景との差に
「とても落ち着いてじょうずに食べるんですね!」とか
「この年齢でもひとりでこんなキレイに食べられるんだ」と、
びっくりされることが多いようです。

これは保育士さんしかピンとこないかもしれないのですが、
うちの園では食べこぼしがほとんど出ません。
これは一斉保育を行っている園では
なかなかありえないことなのです。

もしかすると
ご家庭でも子どもの食べこぼしや遊び食べ、
手づかみ食べなどに対する悩みは
多いのかもしれません。

ConoCoでは入園した時点での
それぞれの子どもの発達の度合いによって、
一人ひとりどのように食事の介助をするか
ていねいに考えてご飯の時間を持つようにしています。

年齢ごとにわけて
そのグループで一斉に「いただきます」
という保育は行いません。

例えば1歳の子どもとひと言に言っても、
自分の筋力をつかってしっかりとイスに座ることができる子もいれば、
自分の力だけではまだまだ姿勢を保てない子もいます。

スプーンを握ってじょうずに自分の口まで運べる子もいれば、
安定してスプーンを持ち続けることが難しく
ポロポロとこぼしてしまう子もいます。

そういう子どもたちをただ年齢が同じというだけで
1グループにまとめて一斉にご飯の面倒をみようとしても、
うまくいくわけがないのです。

こっちの子の遊び食べをとめている間に
あっちの子がおつゆをこぼし、
となりではスプーンを変な持ちかたのまま握って
ボロボロとおかずを食べこぼしている子がいる…。
あちこち声をかけ、てんやわんやでご飯の時間が終わると、
机の下は食べこぼしだらけ。
いったいどれだけの量がちゃんと皆の口に入ったんだか…。

一斉保育の乳児のご飯の時間は
どこも似たような様相ではないでしょうか。

前述した通り乳幼児期は発達の差がとても大きいので、
ひと言で一歳児と言っても
一人ひとり必要な援助がほんとうに違ってきますし、
だからこそ「一斉」ではなく
必要な援助が必要な子に十分に届くような体制で
ご飯をする必要があるのです。

入園してすぐからの、
そして早い子は0歳からの
そうしたていねいな食事介助のつみかさねが、
冒頭の見学の方が驚かれる食事風景に
つながるのだと思います。

今回はそんなConoCoの食事介助の取り組みを
何回かにわけて書いてみようと思います。

保育園だけでなく
おうちでのご飯の参考にもなることも
ひょっとしたらあるかもしれません。

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