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「分かり合えないことから始まるコミュニケーション 南仏の旅で感じたこと」| 中曽根陽子の今月の探究 2023年10月

こんにちは 中曽根陽子です。

まだ暑い日が続いていますが、朝晩は過ごしやすくなってきました。いかがお過ごしですか。

前回お伝えしたとおり、私は先月フランスへ行ってきました。
ラグビーワールドカップの観戦が目的だったのですが、
その前後でずっと行きたかった南フランスのプロヴァンス地方からコートダジュール、そしてモナコまで約200キロを移動しながらの旅になりました。

南仏は、ゴッホ・セザンヌ・ピカソ・マティスなど多くの画家がこの地を訪れ、愛し、多くの絵を残していますが、絵の中の風景がそのまま目の前に広がっていて感動しました。

特にプロヴァンスは、どこまでも続く青空と透明な光に照らされて輝く葡萄畑、そしてゴッホの絵にたくさん描かれている糸杉をはじめとした緑、その中に点在する中世から続く城壁に囲まれた小さな街。その中に今も暮らす人々の営みが印象的でした。
コートダジュールは、地中海に面したカンヌ・ニースといった都市が有名ですが、少し内陸部に入ると、中世に山の上に築かれた鷲の村と言われる小さな石造りの村が点在していて、入り組んだ路地を挟んで小さな家が軒を連ねていました。
そしてさらに、モナコからイタリアとの国境の地マントンというところまで足を運んだのですが、移動するごとに、街の趣きも、人々の振る舞いも、食べ物も変化していくのがおもしろかったです。

今回旅をしながら感じたのは、遠くローマ時代から続く、長いながい歴史の中に今があるということ。人々の営みや文化は、それぞれの土地の地形や気候、地政学的な影響を受けるということ。
移民の問題も今に始まった事ではなく、言語も文化も宗教も異なる人々が交錯しながら、時に戦い、時に融和しながら、その時代その時代を生き抜いてきた歴史の積み重ねの上にあるんだなということです。

今回お世話になったガイドさんから、フランス人は自分の考えを主張し合うけれど、最終的には、「あなたはそう考えるんですね。私はこう考えますけれどね」と言って、納得し合って終わるのだと聞きました。
一見喧嘩しているようだけれど、そうではなくて、自分の考えは主張するけれど、それぞれの考えを大事にしている。
つまり、分かり合えないことから始まるコミュニケーションなんだと思いました。

日本人は、自己主張を嫌いますが、グローバル化が進み、多様な背景を持つ人たちと一緒に仕事をしたり、暮らしたりすることが増えるであろうこれからの時代は、自分の考えをちゃんと言葉にするということは、日本にいても大事になっていくでしょう。

でも、それって私たちのDNAにはあまりないことなので、練習は必要そうです。
やはり、子どもの頃から、「私はどうしたいのか」を考えて、伝える機会を作ることは大切じゃないでしょうか。

南仏の旅の報告から、コミュニケーションの話になりましたが、
もう一つ印象に残ったのが、フランス人は休みを楽しむために働いているという事実。
だから、先生も休みをきちんと取るし、家族との時間を大切にしていて、子どもたちもゆとりがありそう。
ところ変われば、価値観も全く変わりますね。

「こうあらねば」ではなく、「私はどう生きたいのか」

自分軸を持つことが、自分の人生を豊かにするためには大切ではないか、
それがウェルビーイングにも繋がるのかなと・・・と、この旅を通じて感じました。

そんなお話も含めて、今月はウェルビーイング子育て実践講座の体験会を開きます。
ぜひ聴きに来てください。

そしてメルマガを読んで、もし何か感じたことや心に浮かんだがことがあったら、教えていただけると嬉しいです。
このメールに返信という形で結構ですので、気軽に送ってくださいね。

追伸:
ラグビーワールドカップは、私が観戦した日本VSイングランドは惜敗しましたが、国歌を歌ったら、イングランド人がビールを奢ってくれました😆 
日本代表は、サモアに勝ってベスト8を目指して頑張っているので、応援してくださいね。

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『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)

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