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vol.5 頭の良い子に育てたかったら、文章で話す機会を増やすのが近道!

こんにちは 中曽根陽子です。


これからの教育のキーワードは「探究」です。探究とは、「物事の意義・本質などをさぐって見きわめようとすること。深くさぐりきわめること。」
なんだけ難しいことのようですが、ちょっと工夫をすれば、日常生活の中にその機会はたくさんあります。
ポイントは、「なんだろう?」って思ったらスルーせずに調べてみること。
そこからきっと、いろいろな発見があるはずです。
最近は探究型の塾も増えていて、それはそれでとても魅力的なのですが、わざわざ塾にいかなくても、日々ちょっとだけ工夫をすれば、子どもの興味を開発することができます。ぜひ、そんな視点もとりいれてみてくださいね。
 さて、私が主催しているマザークエスト では、先日親子で脱ワンワードに取り組む実験をしました。脱ワンワードとは、単語ではなく文章で話すトライです。例えば「水!」と子どもが言ったら「お母さんは水ではありません」と返し、水が欲しければ「お水をいれてください」と言い直すというものです。結果としては、親のほうが単語の連発をしていたことに気づいた人が多かったようです。そして、以外なことに、子どもからは「お母さんが話をきいてくれるようになったからよかった」という感想がありました。話を聞くトライではなかったのに、文章で話すことで、指示命令が減って会話が増えたのでしょう。
 これは、とっても大きな変化だと私は思っています。親が自分を受け止めてくれたと感じられるのは、子供にとってはとっても安心なことで、親子の信頼関係が深まるのはもちろんですが、それだけでなく、考える力を育てることにもつながります。
 今盛んに「思考力」と言われていますが、その基礎は言語です。人間がほかの動物と決定的に違うのは、言葉を持ったこと。しかも、文章で話すようになったからです。実際、脳科学の進化により、言葉と神経細胞(ニューロン)の発達には関係があることがわかったそうです。神経細胞が太くなれば一度にたくさんの情報を伝達することができます。頭がよくなると言い換えてもいいかもしれません。
ということは、頭のいい子に育てたかったら、文章で話す機会を増やすのが近道なのかもしれません。
今日から、脱ワンワードにトライしてみませんか?

●中曽根陽子/教育ジャーナリスト、マザークエスト代表  
教育機関の取材やインタビュー経験が豊富で、紙媒体からWEB連載まで幅広く執筆。子育て中の女性に寄り添う視点に定評があり、テレビやラジオなどでもコメントを求められることも多い。海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエイティブな力を育てる探求型の学びへのシフトを提唱し、講演活動も精力的に行っている。また、人材育成のプロジェクトである子育てをハッピーにしたいと、母親のための発見と成長の場「マザークエスト」を立ち上げて活動中。『一歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)、『後悔しない中学受験』(晶文社出版)、『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)など著書多数。ビジネスジャーナルで「中曽根陽子の教育最前線」を連載中。
オフィシャルサイト  http://www.waiwainet.com/

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