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Vol.14 子ども達が一日中話しかけてきて、どうしても空返事が多くなってしまいます。どうしたらよいでしょうか?

質問:お出かけしにくい夏休みで子ども達と家にいる時間が長く、お友達ともなかなか会えないせいか、子ども達がすごく話しかけてきます。好きなキャラクターのこと、本に書いてあったこと、今日描いたお絵描き、などなど。しっかりと向き合って聞いてあげたいとは思うものの、一日中あれこれ話しかけられると、どうしても空返事が多くなってしまいます。どうしたらよいでしょうか?

★中曽根陽子の回答:

子どもが話しかけてくれる今が、子育て真っ盛りの夏時間。工夫をしながら子どもとの会話を楽しんで。

いつもと違う今年の夏休み。夏休みなのにお出かけしにくいし、家の中で過ごす時間が増えていて、お母さんも大変だと思います。そんな中、お子さんがいろいろ話しかけてきて、相手をするのもついついおざなりになって、、その気持ち良くわかります。
ワタシも、かつて子育てをしていた時に、子どもの話をじっくり聞いてあげていたかと言うと、???という感じです。
でも、振り返ってみると、子どもがお母さんに「聞いて!」と言ってくる時期はほんの少しの間です。思春期になれば、こちらが話しかけても空返事しか返ってこないようになります。(それはそれで、自分の世界を作って自立する準備なので大事なことなんですけれどね)ですから、いろいろ話しかけてくれる今は、四季に例えれば子育て真っ盛りの夏時間。ぜひ、そのやりとりを楽しんでほしいのです。

話を聞く時は「聞き方のあいうえお」を意識して聞く。

とは言っても、四六時中ちゃんと向き合うのはしんどいですよね。こちらも他にやることはたくさんある。そこで2つ提案をしたいと思います。

1. お子さんが「聞いて聞いて!」と言ってきたときには、短時間でもしっかりと聞く。

 何かしていたとしてもいったん手を止めて、お子さんの方を向いて話をきいてあげてください。ちゃんと聞いてもらったと感じて満足すれば、案外あっさりと離れていくものですが、反対に聞いてもらっていないと感じると、関心をひくためにかえってまとわりつかれることになりがちです。
 では人は、どういう時にちゃんと聞いてもらえたと感じるでしょう。やはり、自分の方を見て、相槌をうちながら聞いてもらえていると、聞いてもらえていると感じますよね。まずは、聞き方を意識して、関心を持ってお子さんの話をきいてあげてください。聞き方はスキルです。次のあいうえおを意識して聞いてみてください。

【聞き方のあいうえお】
あい アイコンタクト 相手の顔を見て一生懸命聞く
う       うなずきながら聞く 
え       笑顔で聞く  
お       オウム返し 相手の言葉を繰り替えす

2. 聞く時間がないときにはテキトーに流さず、お話しタイムを約束する。

 手が離せないときには、「今は忙しいからこの用事が終わったら聞くね」「30分後に聞くね」などと、こちらの状況をちゃんと説明して約束しましょう。もちろん、約束したら守ること。ちゃんと聞いてくれると思えれば、子どもは安心します。反対に、約束したのに守らないと信頼関係がなくなりますから気をつけて。
 私は、夜寝る前にその日にあったことを聞く時間をとっていました。日中は何かと忙しいけれど、寝る前ならこちらも気持ちに余裕を持って聞くことができますし、その日にあったことや気持ちを知る大事な機会でした。大きくなると、一緒に寝るなんてこともできなくなって寂しいものですよ。

いつもと違う日常で、知らずしらずにストレスも溜まっていると思いますが、メリハリを付けて聞いてあげませんか?

★スタッフまりこのコメント:

我が家も子ども達2人がいろいろ話しかけてきて、正直「私にいろいろ話しかけないでほしい」と思ったことが何度もありました。子どもも他に話す人がいなくて誰かに聞いて欲しいという気持ちがいつも以上にあるのかなと感じます。私自身もストレスが少し溜まっているような気がします。

中曽根の「子育て真っ盛りの夏時間」という言葉を聞いて、ハッとしました!そうですよね。大変だけど、後から振り返れば一番楽しい時間になるのかもしれません。子どもにとっても、何気ないおしゃべりの時間が大人になった時のお母さんとの楽しい思い出になるのかもしれません。まだまだ続く新様式な生活、工夫をしながら乗り切ろうと思います。


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