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vol.9 子どもの学ぶ力を育むには?


美枝です。

   私は、以前から、子どもが自分から(主体的に)学んで欲しいと思っていました。それが、今年に入って、1つ実現した事例があるので、今回はそれを書きたいと思います。

私の息子は、小学校2年生。

    1月のある日、学校から帰るなり、息子がこう言いました。
「ママ、Magic Tree House(*)っていう本、学校で1冊読んでみたら、面白いということに気づいたの。他のシリーズ本も買って欲しいな。」

(*)Magic Tree House(マジックツリーハウス)は、アメリカの作家、Mary Osborneが書いた小学校低学年向けの小説です。(日本語にも翻訳されています。)ジャックとアニーという兄弟が主人公で、時間や空間を移動して冒険するお話しです。史実を取り入れて書いているので、歴史や、地理などを学ぶことができます。

   私は、マジックツリーハウスはとても良い本だということは知っていたので、すかさず、Amazonで検索し、「これ28冊シリーズセットがあるよ〜!買ってみる?」と息子に投げかけました。すると息子は、「読んでみたい!」と興味を示したので、即購入しました。
 本が届くと、息子はさっそく読み始めました。その様子を見て、それまでは、余り読書をしたがらなかったのですが、自分が「おもしろい!」と思ったことは、言われなくてもすっと出来るんだと、びっくりしました。

 しかも、この本は、息子の読書力より、ギリギリ少し高めでしたが、内容がおもしろいので、学校から帰ってからもずっと読み耽るようになりました。そして、毎日、1時間くらい没頭して本を読むようになると、息子の読書力が上がっていくのを実感。
 そうするうちに、もう少し難しい「マジックツリーハウス Fact Trackerシリーズ」が読みたいと言い出したので、18冊セットを購入し、こちらも読んでしまいました。
 今は、さらに、「もう少し難しいマジックツリーハウスMerlin Missionシリーズ25冊が欲しい」と言うので、それを注文して、配達を待っているところです。 

 マジックツリーハウスは、1冊づつ話が完結しているので、読み終えた達成感が味わえます。また、読書力に合わせて、ステップアップするようにシリーズ展開されており、到達した目標が見えやすいのです。この事例を振り返ってみて、今回うまくいったのは、以下の4点が起因しているのではないかと思いました。

1)子どもの読書力を見て、先生がぴったりの本を進めてくださったこと。アメリカでは、先生は一律に教えるのではなく、その子の能力に合わせて、力を促進するファシリテーターの役割を心掛けておられますが、今回、先生のファシリテーション力がすごいと思いました。

2)子ども自身が、興味のあることを見つけ、親としても、子どもの探究心を十分に満足できる環境を作ることができたこと。
楽しみながら学ぶと、吸収率がものすごく高いことを実感しました。

2)今の能力よりギリギリ少し高めへ挑戦を繰り返すことで、力が伸びた。ちょうど良い難易度の本だったことが、楽しく読書を続けられた鍵だと感じました。

3)達成感を感じやすい本だったこと。
ちょうど良い長さで、1冊づつ話が完結しているので、「やったー!読み終えた!」と感じやすかったと思いました。

アメリカには、このようにして段階を追って読み進められるシリーズの本がいくつもあり、先生が子どもの読解力をみながら、順番に薦めてくれるので、本当にありがたいなと思っています。

さらに、今回痛感したのは、「子どもの力を伸ばす鍵は、子どもをよく見て、興味を見つけること」そして、「子ども自身が楽しみながら学ぶことは、どんなことよりも大切なことだ」ということでした。

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