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コネチカット→NYで子育てをしてみたら

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#子育て

VOL.12 自己管理的学習を目指す教育とは?

美枝です。ニューヨークマンハッタンで、9歳男の子の子育てをしています。日本で育ち、日本の教育を受けた私から見た、アメリカNYの学校教育についての気づきを書いていきたいと思います。 息子は、9月〜小学4年生になりました。NYマンハッタンにあるUnited Nations International Schoolに通っています。アメリカでは、9月から新しい学年が始まり、父兄を集めて、この1年間、どのような学びをするか先生から説明を受けます。 ちょうど昨日、その機会があり、担任

VOl.10 「算数」で何を学ぶのか?(日米の違い)

美枝です。 今回は、アメリカの小学校では、「算数」で何を教えようとしているのか、子どもは何を学ぶべきなのか、日本の「算数」と違うなと感じていることを書いてみようと思います。 私の子どもは、小学校2年生で、アメリカの公立小学校に通っています。その他に、日本語の塾にも通っていて、日本の教育課程に沿った国語と算数も学んでいます。 どちらでも、「算数」を学んでいるので、両者の違いを感じるのですが、私が違うなと思う点は、以下の2点です。 1)日本の算数は、年齢に対して

vol.9 子どもの学ぶ力を育むには?

美枝です。 私は、以前から、子どもが自分から(主体的に)学んで欲しいと思っていました。それが、今年に入って、1つ実現した事例があるので、今回はそれを書きたいと思います。 私の息子は、小学校2年生。 1月のある日、学校から帰るなり、息子がこう言いました。 「ママ、Magic Tree House(*)っていう本、学校で1冊読んでみたら、面白いということに気づいたの。他のシリーズ本も買って欲しいな。」 (*)Magic Tree House(マジックツリーハ

vol.8 子ども同士で、お互いの強みをフィードバックしあう、Friendship Day(友情の日)

美枝です。 今日は、子どもの学校であったFriendship Day(友情の日)について気づいたことをお伝えしたいと思います。 コネチカット州の公立小学校2年生の息子ですが、今年初めて、Friendship dayというのを経験しました。 この日は、まず、先生から以下のようなメッセージが伝えられたそうです。 Friendships make the world a sweeter place.(友情を育てると、世界はもっと楽しいものになる) A friend is

vol.7学力別にクラスを分けることについて感じた疑問

美枝です。  今日は、私の子どもが通っている米国コネチカット州の公立小学校での取り組み、 「Advanced Learning Program (ALP)Pull Out Enrichment Classes」をご紹介し、気づいたことをシェアします。  これは、コネティカット州の公立学校全体で行われているシステムで、ALPでは、基本水準以上の教育を必要としている生徒を選び、さらに高度な教育を与えるものです。目的は、「all students grow at levels

vol.5 アメリカの公立小学校事情とそこから見えること

美枝です。 日本で教育を受けて育ち、今、アメリカで子育てをしている日本人ママたちに、今のアメリカの学校事情や、「アメリカで子育てしていて、思うこと」を聞いてみました。 Yさん、Nさん、Mさんは、みんな小学校2年生の子どもをNY近郊で育てています。子どもたちは、みんな違う公立学校に通っています。これまで、私の息子が通う学校について書いてきましたが、他の学校に通うママ達の意見から、今のアメリカの一般的な学校事情が伝わればいいなと思います。 1)コロナ禍でのICT事情 Mさん

VOL.4 アメリカの小学生は何をどう学んでいるの?

ニューヨーク近郊で子育てしている美枝です。 今日は、小学2年生の息子が、学校でどんな授業を受けて、何を、どう学んでいるのかを書こうと思います。 息子が通っているのは、公立のIB(国際バカロレア)認定校です。 IB(国際バカロレア)認定校については、コチラをご覧ください。 特に、日本と比較して、大きく違うなと私が思う2点をご紹介します。 まず、1つ目は「教科書がないこと」です。 では、何をどうやって学んでいるの?と思いますよね。アメリカは、日本のように国が定めた一律の