無意識(潜在意識)とは ヒプノセラピー Episode🥀3
前回、無意識という概念を今日のように一般化することに貢献した深層心理学者として、フロイトとユングの名を取り上げました。彼ら以前から、無意識を探求してきた心理学者は沢山いたのですが、現代の催眠療法に大きな影響を与えた人物のひとりとして取り上げたいと思います。( 他に、催眠を研究してきた心理学者も沢山いるので、また別の機会に取り上げたいと思います。)
本人の意識の中にないもの(例えば幼少期における忘れられていた記憶等)を思い出すことによって、クライエントの病状や症状が著しく改善することがある、と催眠の臨床の中で発見したフロイトは、無意識を探索する手法として、自由連想法を編み出しました。また、夢分析や言い間違いなど、様々な角度から自身の理論を追及していきました。
フロイトと袂を別ったユングは、夢分析の他に、能動的想像法、共時性、神話、芸術活動などを通して無意識を探っています。
もともと二人とも催眠という手法は使っていましたが、当時の催眠は、現代の催眠療法で使われる催眠とは少し趣が異なり、命令口調の一方的なものであったそうです。
現代、医療現場や大学の研究室で行われているような催眠の手法が生まれるには、現代催眠の祖と呼ばれるミルトン・エリクソンの影響があったとされています。正確にはエリクソンの催眠から様々な発展を遂げた催眠療法ですが、個々のクライエントに寄り添った催眠療法を行い、非常に治療効果を挙げたという点で、注目すべき心理学者のひとりだと思います。後々取り上げたいと思っています。
さて、ここからが本題ですが、無意識を探っていたフロイト、ユングは、無意識をどのように捉えていたのでしょうか?また、なぜ無意識が重要だと考えていたのでしょうか? 心の構造に視点を置き、次回、論じてみたいと思います。
セラピールームアウロラ
渡邊真理乃
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