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「おばさんの心で紡ぐ伝記」

専門家でもないおばさんの集まりが、時を追いかけ、人の生涯を伝記として綴ること。
人の生涯を伝記として描く事は、私たちおばさんの集まりが手がけた特別な冒険です。専門家、研究家ではないからこそ、柔らかな視点と心で、人物の生涯をやさしく伝記として描くことを心がけました。

その責任は、歴史の事実を描くことと、その人の性格や複雑な関係も理解し、人に優しく正直に伝えることにもあります。

しかし古い資料や研究、そして未知の部分に挑戦しながら、人物の物語を描くのは、はっきりとした証拠がないから不確かさがついてまわります。でも、私たちはその不確かさに向き合いながら、おばさんたちの視点から事実であろうことを抜き出し、物語を紡いでいきました。

人間的な側面を引き出そう
私たちおばさんは、歴史的な政治的な偏向や商業的な見方を脇に置いて、証拠が限られている状況での分析力や直感を磨くことで、労働者階級や労働環境に焦点を当てた暗いイメージが付きまとう彼の、人間的な側面を引き出そうとしました。

おばさんたちの視点から見た伝記は、歴史の中で埋もれがちな人物の人間性を輝かせることができたでしょうか。

「細井和喜蔵ものがたり」


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