マガジンのカバー画像

シナリオ

16
運営しているクリエイター

#脚本

赤の他人

○住宅街(夜)

田島哲人(22)、鍋の具材が入ったスーパーの袋を持って、堀田絵里(22)と歩いている。
田島「こんな遅くから鍋なんて」
絵里「でも、なんか早い時間より良くない?」
田島「確かに、ちょうどいいな、鍋」
絵里「ちょうどいいよ」
田島「ネギは俺が切って」
絵里「白菜は私が切って」
田島「エリンギは俺が根っこを切って」
絵里「私が指でちょうどいい大きさに分けて」
田島「あ、またちょうどい

もっとみる

最後の文化祭

○教室・3−1

   教室に座る生徒。前を向いてる生徒もいれば、ぺちゃくち

ゃと喋っている生徒も。

   高橋利人(18)が、黒板の前に立っている。

   黒板には、文化祭の出し物のリストが。

高橋「ちょっと、みんな最後の文化祭だよ?真面目に決めようよ」

   飯田香織(17)が発言する。

香織「別に、たこ焼きでいいんじゃね?ねぇ?」

   と、隣の北村光(17)に聞く。

光「う

もっとみる