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組手の大会へ初チャレンジして覚えておきたいこと

思ってたのと全然違った、と言えるし、分かっていた通りとも言える。
極真空手の組手(闘うやつ)の大会が終わって2日目になるが、左脚の腫れがひどくまだ歩くのがしんどい。
これはリモートワークでなかったらヤバかった(汗)

どんな試合だったの?

出場したのは一般初中級の部で、4人のトーナメント戦。つまり2回勝てば優勝。
初戦の相手は、同じ9級(オレンジ帯)172cm 57kgと、僕165cm 64kgよりも8kgも軽い。
相手は背が高くて軽いので、近づいて懐に入ってボコボコにしてやるという作戦をイメージしていた。

1週前くらいから稽古量を軽くし、試合が楽しみになっていったが、前夜は緊張と興奮で中々寝付けなかったし、夢でも戦っていた。

当日、会場入りして開会式が始まり、対戦相手らしきオレンジ帯の人を探すも、見当たらない。
「あれー、まさか?」と思ってトーナメント表を見にいくと、赤い取り消し戦で名前が消されていた。なんと欠場。

ということで、いきなりの不戦勝で準優勝確定。

でも複雑な気持ちだ。
というのも、もう1方の相手が、7級(青帯)vs 6級(黄帯) と、どちらが勝ち上がってきても格上だからだ。

びびってる暇はないので、対戦相手の試合を観て研究する。勝ち上がった相手は、身長は僕と同じで、体重が15kgも重い。重いから動きは遅いだろうと思ったら、めっちゃ早いし、胴回し回転蹴り(いきなりクルッと前転して上から蹴りが飛んでくるやつ)というトリッキーな技までやってくる。

「すごい、やべぇ、まじか、こんな相手とできるのか?」
「あれ、そもそも、何のためにわざわざ試合出るんだっけ〜?」

その試合を観て、こんな言葉たちが出てくる
(コーチングで言うネガティブセルフトーク)

が、そんなこと言ってる場合じゃない。意味なんて後からついてくるんだ!
と、奮い立たせ、勝つための穴をなんとか探す。どうやら後半動きが鈍いぞ、スタミナが弱点か?
では、回り込んで翻弄して、スタミナ切れを狙った所で、ローキックの連打だ。そんな妄想をしていた。

さあ試合の出番が近づき、息子・妻と師範、先輩達が応援してくれている。
自分の名前が呼ばれて、立ち、正面・審判・相手に礼をしてから試合開始。

強烈過ぎるローキック

最初からぶつかってやろうと思ってたので、いきなり上段回し蹴り(ハイキック)で飛びかかるが、押し返されて転んでしまう。いきなりスベる。
その後は、接近して作戦通りボディへの突き、回り込んでローキックの連打をするが、ここで感じたのが、

「なんか攻撃が効いてる感じがしないんすけど。。。」

そのうちに相手の強烈な突き、ローキック、中段前蹴りで吹っ飛ばされるように押される展開に。
普段の稽古と違って、アドレナリンが出まくっているせいか、痛みはほとんど感じず、気持ちだけは前に行くぞ!と言ってるのだが、

「あれ?身体が動かないぞ」

身体がついてこない。
そう、左の腿(もも)の下の方をローキックで蹴られ続け、脚が動かなくなってきているのだ。動かなくなった足をさらに蹴られ、そのまま崩れ落ちてしまって技ありを取られる。
戻って試合再開。再度立て直そうとするも、同じところに強烈なローキックをくらって、一撃崩れ落ち。ここで技あり×2の一本負けで終了。
これで僕のデビュー戦はあっけなく終わった。

痛みがホットなうちに覚えておきたい感覚

普段の稽古や動画でも実際の試合の場に立った時にどんな感じになるのかがわからず、色々妄想していたが、実際に立ってみた時に全然違ったと言うこと。

・相手の攻撃をちゃんと「受け」ないと一方的にやられてしまう
・闇雲に攻撃をしても意味はなく、相手に効かせる攻撃を的確にやる


これは、

ダメージ=「1回の攻撃の威力」 ×「 痛い部位へ正確に当てる」 ×「 回数」

で決まるということ(多分)を、身を持って感じられた。

相手の攻撃はこれを徹底していたのが分かる証拠として、
試合後、立て続けに喰らった腿の下の部分しか痛くない。ボディにも受けてたのに全く痛くない。
左腿は、パンパンに腫れて、痛みがどんどん激しくなり足を引きずって歩くくらいに。それ位、正確無比に同じ場所への攻撃を徹底したと言うこと。

一方で、相手には全然ダメージは残ってないだろう。
ちゃんと「受け」て「効かせる攻撃をする」まずは組手におけるこの基本を徹底的に稽古して、身体に覚えさせておきたい。

コーチングにも通じる感覚

空手をやっていて、こちらにも書いたようにコーチングやコンサルの仕事から情報発信まで通ずるなーと思うことがたくさんある。

今回特に思うのは、どれだけ話したり作ったりしたかのアウトプット量よりも、
どれだけ自分の言動の1つ1つが相手にインパクトを与えられるか?
それを考えてて行動しているかの徹底に繋がる。

無駄な動きなんてしている場合でないよね。

これが空手を始めた狙いの1つでもあるし、実際に稽古を積んでいくことで、仕事への集中力と生産性が高まっているのを感じる。

そして何より、今回は思い切ったチャレンジとして大会に出た。自分でも無理だろーとビビるくらいのことを決断してやってみたことが何よりのチャレンジ経験として実りあるものになる。

自分にとって、「やってみたいけどヤバい」と思うようなチャレンジをしてみる。

人さまの背中を押すコーチとして、これ以上のトレーニングは無いと言い切れます。

それにしても、幼児、小中高生から青年、年配者までが真剣に戦う姿勢に触れるのはなんともスカッと気持ちいい。
理由なんていらない、チャレンジしてもっともっと強くなろうと思う!

ちなみに僕が教わっているスクールはこちら。錦糸町を中心に銀座でもクラスがあります。気軽に体験してみたい方から、本格的にやりたい方までぜひのぞいてみてください。

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僕のコーチングを受け付けていますので、やったことないようなチャレンジしたい方はお気軽にご連絡ください。


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