見出し画像

Pizza 4P'sでは、レストランでミミズを飼っています

Pizza 4P'sでは、昨年末からレストランの敷地内にて、ミミズを飼いはじめました。目的は、レストランから出てくる生ゴミを減らすことです。

ミミズの種類は、フトミミズ科の「ハラメノウミミズ」です。ミミズ自体はベトナムのクチにある業者から購入しまして、ケースは高さ25cm、幅40cm、長さ60cmの、ただの農業用ケースです。

このケースの中に、土とミミズが入っています。ミミズは直射日光や雨を嫌うため、普段は黒いシートで覆っていますが・・・。

意外と繊細な生き物なので、日光が入らないようにしたり、雨水が入らないようにしたり、湿度調整のために霧吹きしたり、ちゃんとミミズにとって住みやすい環境を整えています。

現在、Pizza 4P'sのHai Ba Trung店とXuan Thuy店に、それぞれ100ケースずつ設置しています。(2019年5月時点)

たまに死んだり、一方で新しく生まれたりしていますので、ミミズの正確な数は把握できていません。汗

生ゴミの処理量で言いますと、100ケースのミミズだと、1日でおよそ20kgの生ゴミが処理できます。たった1日で20kgの生ゴミが消費できるって、かなり画期的だと思うんですよね。普通に堆肥化したら何週間も時間がかかるわけで。ミミズは食欲旺盛です!

生ゴミはそのまま与えるのではなく、こんな風にペースト化して与えています。そのほうが食べやすいみたいです。

生ゴミの種類に関しては、なんでも与えられるわけではありません。現在は、下準備の際に出てくる野菜や果物の残渣が主です。お客さんの食べ残しは、油分を多く含んでいたり、ケチャップやチリソースなどのソースがかかっていたりするので、ミミズは食べれません。また、果物の中でも、柑橘類(オレンジ、ポメロ、ライム、レモンなど)の皮は油分を多く含むのでダメです。さらに、ちょっと刺激的なやつ、例えば唐辛子、玉ねぎ、にんにく、ハーブ類などもダメですね。あとは硬いやつ、貝殻とかココナッツの殻とかも。まあそれ以外は結構なんでも食べます。

じゃあ、実際キッチンから出てくる生ゴミの何%をミミズで処理できているのかと言いますと、Xuan Thuyの店舗を例にすると、下準備で排出されている生ゴミのおよそ55〜70%です。

現在、ミミズで処理できない他の生ゴミをどうやって削減するか考え中です。

もちろん、ミミズは生ゴミを食べて、それをコンポストにしてくれます。そんなに量は出ないのですが、栄養たっぷりのコンポストですので、店内の野菜やハーブたちに施肥しています。(現在、Hai Ba TrungとXuan Thuyには店内で野菜育てています)

そのままコンポストを与えると栄養多すぎちゃってよくないので、水に薄めて与えています。

もちろん、育てた野菜はキッチンで使ったり、子供向けのピザ教室の時に、収穫体験してもらったりしています。

レストランは毎日大量の生ゴミを出してしまうビジネスですので、それをいかに減らせるか、いかにレストラン業界をサステナブルな方向に変えていけるか。Pizza 4P'sは、ミミズを使ってチャレンジしていきますよ。

Hai Ba Trung店とXuan Thuy店にお越しの方は、ぜひミミズもチラ見してください!

こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。