見出し画像

パイナップルの葉から作られる代替レザーPinatex|世界のサステナブルな企業紹介

現在、ヨーロッパなどを中心にアニマルウェルフェア(動物福祉)への関心が高まっており、動物性レザーの使用を控えるような動きが徐々に広まっています。

アニマルウェルフェア以外の観点からも、通常のほとんどの革製品は動物の皮を「革」に加工していく工程として「なめし」という方法が取られます。世界に流通している革製品のほとんどが化学薬品を使う「クロムなめし」という方法をとっており、工場排水などに環境汚染が懸念されています。

そんな事情もあり近年、多くの代替レザー素材が開発されつつあります。例えば、パイナップルの葉っぱの部分を使用した革素材Pinatexを製造するイギリスのAnanas Anam社。同社はフィリピンで栽培されているパイナップルの副産物として捨てられがちな「葉っぱ」に注目し、その繊維を加工することで革製品を製造しています。

Ananas Anam社以外にも、メキシコではDESSERTO社がサボテンから代替レザーを製造。また、サンフランシスコ在住のベトナム人が数ヶ月前に立ち上げたTomTex社はエビの殻とコーヒーカスから代替レザーを作る計画を持っています。もちろん製造拠点はエビがたくさん獲れるベトナムとのことです。

バングラデッシュの「ラナ・プラザ」事件移行、ファッション業界はサステナビリティへの移行が最もアグレッシブな、かつ緊急度の高いトピックとして取り扱われています。今後も世界の代替レザー業界に注目です。

こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。