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「環境に良い牛肉」をどう証明するか?ウェンディーズとプログレッシブ・ビーフの事例

牛肉生産企業向けにアニマルウェルウェアと持続可能性に関する認証サービスを展開する米国のプログレッシブ・ビーフ社が大手飲食チェーンのウェンディーズとのパートナーシップを構築しました。

2020年末時点で、ウェンディーズの米国産生鮮非冷凍牛肉の供給量の40%がプログレッシブ・ビーフ認定の養牛場から調達されているとのこと。さらに2021年には、全体供給量の50%以上をプログレッシブ・ビーフ認定された牛から調達することをウェンディーズは目標として掲げています。

プログレッシブ・ビーフ社は牛肉生産者、加工会社、小売会社向けに、牛肉の生産や調達に際して「アニマルウェルフェア(動物福祉)」「フードセーフティ(食品安全)」「サステナビリティ」の3つの観点から認証やトレーニングを提供している企業です。

昨今の急速なアニマルウェルフェアに関する関心の高まり、特に牛肉に関してはアニマルウェルフェアのみならず気候変動の大きな要因の一つとして消費を控える動きが欧米を中心に大きく広がっています。そんな中で「いかにこれからも牛肉を売り続けていくか」という視点に立つと、こういった認証システムはある程度機能するのではないかと思われます。

もちろん、インポッシブル・フーズやビヨンド・ミートといった代替肉産業も急速に発展してはいますが、それでも天然の牛肉を食べ続けたい(もしくは売り続けたい)という人々は一定数いるわけで、それをどう正当化して食べても良い状態まで持っていくか、という部分が求められているわけです。


こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。