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ジャンパーボタン真っ直ぐ取り付かないので研究している話。

今回はレザークラフトで使用する金具の話。

セイワレザークラフト製のジャンパーホック 極小だ。

頭の形が他の金具と違い角のあるシャープな形状が気に入っているので使いたいと思っている・・・思っている。

というのもこの金具真っ直ぐ付けられたことがほとんどない。

工具は指定のものを使用している。

ただ下手くそなだけだ?

いくら下手くそでも試行錯誤しているうちに一個くらいは上手くつくよね??

試しに他のジャンパーホックを取り付けてみよう。

まさにこの記事を書きながら読んでいる人の疑いをはらすために一つホックを打ってみた。 こんなに綺麗に止まるじゃないか。

一方この記事を書く前に一通り試行錯誤したものがこちら。

ほとんど曲がっているではないか…

なぜこんな事が起きるのか…原因についてはあらかた見当がついている。

これはひと月ほど前に今日と同じように真っ直ぐつかなくて一袋丸ごと端切れに試し打ちをしながら考えていた時のもの。
試しに革に通さずそのまま足をかしめてみようとした。

この時点で曲がっている。足の付け根の膨らんでいる部分が潰され曲がっている。

金具の基本的な打ち方としては最初は軽く均等に丸めていき、何段階かに分けて曲がらないよう真っ直ぐに打ち込む。

釘を真っ直ぐ打ち込むのと同じだ。僕はありがたいことに親がなんでもやらせてくれる家に生まれたので釘を打ったのは小学校に上がる前。じいちゃん家で板に釘を打ってゴムを張り、ビー玉の迷路のようなパチンコのようなものを作って遊んでいた。

あまり自分が上手だとかそういう事は言いたくないが仮に僕が下手で打てないとするなら世の初心者レザークラフターは金具を打ち込むどころかトンカチを握るのも難易度が高すぎて諦めているはずだ。

ではどうしたらうまく取り付けられるか。

このような革の座金を作ってホックと革の間に入れてみたりした。

ダメだった。

十分に革を濡らしてメスのホックがより頭に近づくようにしたりと色々試行錯誤をしていた時、ハトメを綺麗に開くための「菊割り棒」を使うのはどうとかんがえてみた。

そもそもこの金具の先をかしめる時に綺麗に広がらないため。無理なストレスがかかり、根本が曲がってしまうのでは?と考えた。

チカラでかしめるより割いてしまった方がいいんじゃね?ということだ。

最初は菊割り棒で少し割いてから、正規の工具で打ってみたがダメだった。

オス用の金具も同じ

まだ根本が耐えられなくて曲がる。

次は上の写真のように割いた後にあえて他のホックようの径の大きいホック打ちを段階的に使い分けて使ってみた。

頭で思うように綺麗に押し広げる事は一発では叶わなかったが、これ今までで一番真っ直ぐ打てたと思う。

ここまでくるのに二袋くらい消費してしまった。

この金具10コ入り、いつも買いに行くホームセンターでは570円で売っている。
革の端切れにコインを打ち付けてそのまま捨てているようでなかなかにしんどい。

ホックは基本的に対になっていないと使えないのでこうやってメス側だけでも消費していくと使えなくなる。

当て布をしていてもこんな感じで跡がついてしまう。

足が丈夫すぎるんだろうな。

と、ここまではなんとか真っ直ぐ打ち付けるために試行錯誤したお話でした。
同じ悩みに遭遇している人の助けになればと思う。

他にも根本の部分をあらかじめ潰しておくという解決方法も見かけた。
これはこの金具だけではなく失敗しやすい両面ハトメなどにも有効だと思う。


これは品物として成立しているか?

僕がこの記事を書きながら、いや先月ばかすか革に試し打ちしながら思っていたのはこれだ。


やはりぼやいている。

多分この記事を書いたり、試行錯誤しながら感じている感情は“怒り”だ。

そもそもこんなに試行錯誤して別の工具やハンドプレスを使ってもなお満足に使用できない金具はどうかと思う。

この記事が販売元?のセイワさんに見つかる事はおそらくないだろうがもう少し真面目に作ってくれてもいいんじゃないだろうか?

作品につけてから取り外せば作品に傷はつくし、10個入りの袋の10個がゴミになるならそれはもう怒りを通り越して悲しくなる。

素人目にみても『足の強度が高すぎてかしめる時に余計な力をかけているんじゃないかか』とか『根本をもっとくっつくように成形したらいいんじゃないか』とかいくつか問題と解決策は思いつく。

まじめにやっておくれ。




そもそも人口の多い趣味でもないしみんなは曲がってついても気にしていないのだろうか・・・?

まだまだ踏み入れ得たばかりの世界に戸惑っている。

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