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フランス版の肥後守、オピネルをキャンプに向けてカスタムする。 【OPINEL custom】

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オピネルを買った。
ナイフとしては何本目だが分からない。何故か今まで買っていなかったというと、欲しい時に限って金がないのだ。たった2000円のナイフを買うのを躊躇うくらいに...

刃物は、はるか昔から人類に寄り添ってきた道具の一つである。ナイフとか刃物とか聞くと危ないヤツというレッテルを張りたがる人間がいるが道具というものは便利な反面、使い方を間違えれば危険な物である。それが道具の常だ。

車がいい例で歩けば数時間とかかる距離をほんの数分で移動できてしまうが命を奪うのもまた一瞬である。

そんな道具と人の付き合い方を1番身近に教えてくれるのがこれら刃物で......

そんな話は置いといてさっさと本題に入ろう。

このナイフの強みというか面白いところは安価でハンドルが全部木であるためカスタム性が高い事だと思っている。

削る

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なので気にせずガンガン削る。
使用したヤスリなどは下でまとめて紹介してます

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理想の形というものをある程度固めようとそれっぽいものを書こうとしたがこんなのはどんどん加工しながら考える方が早いし楽しい。

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2、30分削るとだいたい形ができてきた。
ほとんどが曲線で構成された形状だったが所々ストレート部分を作った。

錆対策

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ハンドルは一旦置いておいてナイフの錆対策をする。
今回買ったのはカーボンスチールモデル。
こっちの方が研ぐのが気持ちいい反面、濡れるとこってり錆びるので対策が必要になってくる。

よくネットでは紅茶を使った黒錆をつける方法が紹介されているが今回使うのは「ガンブルーペン」(調べたら今は売ってないみたいです。ブルーイング液とかで探してみるとあるかも知れません。)


西部劇に出てくるような昔の銃にも黒錆を定着させたブルーイングという処理がされていました。
名前の通り物によって光の加減によって青っぽく見えるものがある。今回はそれを目指した。

この液は手に触れると薬品やけどします。気をつけて扱ってください。


ハンドル染め

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刃をザッと染めたのでハンドルを仕上げていく。
どこの家にもあるきったないオイルステインを綿棒で塗り込んでいる。これは顔料で木の中に入り込み着色するので保護の用途では使えない。上からニスなどを塗る必要がある。
今回は古臭い手法を使っているので蜜蝋を使う。

ハンドルを磨く

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蜜蝋の棒をライターなどで炙って布や革の端切れなどにとりハンドルに塗り込む。

ぶっちゃけ蜜蝋の棒をゴシゴシつけるのと大差ないと思うがこっちの方が楽しいので続ける。
蜜蝋は硬いので表面にくっついてるだけ。

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なのてハンドルごと炙ってやる。
すると蜜蝋が溶けて木に染み込む。

アルコールランプなんか使わなくていい。
コンロでもいいしライターでもできるだろう。
ハンドルを燃やさないように。

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先ほどのように革とか布とかで擦り込む。
そうすると艶が出ると同時にステインの顔料を封じ込める事ができる。
同時に多少の防水効果も期待できるハズ。

研ぎ

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次は刃を研ぐ。
箱から袋から取り出した時すでに1番先端が潰れていたが2000円のナイフなので文句をつけるつもりはない。どっか切れるところがあればナイフである。

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今回使うのは天草砥
木目が綺麗で見惚れるような天然砥石砥石は研ぎ心地もよく研磨力も強いように感じる。
(番手で一概に比較は出来ないが)
よっぽどひどくない場合はこれ一本で完結するような使いやすさがある。

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無事、研ぎあがり完成。
黒いブレードに一筋はがねの色が輝くこの見た目が好き。
よく水を吸って出し入れが硬くなると言われるハンドル端面にも蜜蝋を溶かし込んでおいた。水につけない限り大丈夫だろう。


道具

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今回使用した道具(ここに写っていないものも含む)
・ユニバーサルファイル
 4種のヤスリが一本になっているヤスリ
・棒ヤスリ
・ブロックヤスリ #320
・蜜蝋
・アルコールランプ
・革 端切
・磨き棒 (なんでもいい)
・ガンブルーペン
・万力 (削る際に固定する)
・オイルステイン
・砥石

完成

なかなか美しく仕上がった。

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ブレードの黒染めも上手く青い色が出た

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先端側に機械で研いだ切削痕がついているがやはりこれは2000円のナイフなのでご愛嬌。

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図らずしも、指かけからロゴがのぞく

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この指かけは深く握る時に操作性が上がる。
より深く握り込んだ場合も同様だ。

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キャンプでの活躍の期待が膨らむ

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