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さいはてにあめがふる―道北旅行記④(終)

6/18(火)稚内、あるいは最果て  天気の気になる旅でしたが、最終日の朝は晴れていました。  ゆっくりする時間がないことを惜しみつつ、あちこち写真を撮って回ります。  個人的に稚内の街は好きな要素ばかりで、日がな一日、市内の散歩でもいいくらいです。  そんな稚内の街の中でもとりわけ好きな場所は、最北の駅からほど近い場所に位置しています。  それはバームクーヘンを1/4に切って置いたような、不思議な形をした構造物です。山間の道路によくある覆道のようにもみえます。  この

    • さいはてにあめがふる―道北旅行記③

      6/17(月)船酔い  朝は苦手だというのに、朝早い船に乗らなければなりません。そうしないと1日で2つの島へ行けないからです。  だからまだ6時前、静かな最北端の街を通り抜け港へと向かいました。  フェリーターミナルは、私のような個人の観光客とツアー客とで大賑わいです。前日から引き続き怪しい空ですが、それでも北国観光のトップシーズンには違いないのです。だから月曜日といえども混雑していました。  フェリーはつつがなく就航するようで何よりですが、天気が悪いせいで海も時化てお

      • さいはてにあめがふる―道北旅行記②

        6/16(日) お昼から雨の予報ですが、朝起きてみるとまだ晴れています。  ちょっと安心して、誰もいない朝の留萌の繁華街をひとり駐車場まで歩いていきました。 鰊番屋  今日はひたすらに北を目指します。  国道239号―通称オロロンラインという道があり、これを日本海に沿って最果てを目指すのです。  道中にいくつも道の駅があり(おそらくは一つの自治体につき一つ)、留萌から北上して最初に現れるのが小平町の「おびら鰊番屋」でした。  この辺りは昔鰊がたくさん捕れたところで、道の駅

        • さいはてにあめがふる―道北旅行記①

          6/15(土) 朝は苦手です。  朝起きたときがいちばん疲れていて、落ちない石鹸のぬめりのような、実体のあるのかないのかわからない疲労感と一緒にベッドから這い出るのが常でした。  旅に出る朝でさえも遅い旅立ちにしたかったので、羽田空港へは11時前くらいに到着ししました。乗る飛行機はもっとあと、正午過ぎの便です。  土曜日の羽田空港は賑やかです。平日に来たって賑やかなところなので、休日に来ればなおのことです。  お土産屋の店員さんはにこやかな笑顔を貼り付けて、通り掛かる人へそ

        さいはてにあめがふる―道北旅行記④(終)