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杉田協士『ひかりの歌』 その2
引続き、個人的な感想になりますが、ご容赦くださいませ。
■ひかりを否定する ー今日子2章は今日子の話。ガソリンスタンドで働く女性だ。
今日子は変わりたくない。変えたくない。
幼い頃から付き合いのあるガソリンスタンドで働いている。毎日、好きなバイトの男の子を見つめている。毎朝同じコースをランニングしている。
私にはこの章の主題は「選ばないことと守ることの差異」に思えた。
「あなたも夜空に星
杉田協士『ひかりの歌』 その1
また東京でやるのなら行ってみようかな、と『ひかりの歌』を見てみることにした。東京に来て3年目、初めて東京都写真美術館に立ち寄った。
見ようと思ったきっかけは、わかりやすいところで言えば、自分が短歌や映画批評をしてきたからとかそういうことだろうか。もしかしたら大きな映画館でやっている映画の広告への密かな反抗だったのかもしれない。
「ひかり」という言葉で想像されるのは、陽光や電灯、神や星、希望など