【マンガ】才能と個性について「少し」考えさせられる美術マンガ『ブルーピリオド』について-過去記事転載-
どうも、mosukyです。
題名のマンガ紹介は後ほど行うとして、じつはこのノートで共同執筆している3人は大学時代のサークルが芸術系(?)だったりします。
一人は軽音、一人は合唱で、私はダンス(←これは運動系だろ!と思うが判定は甘くしてもらいたい)と、いったメンツです。
共通して言えるのは、自分の能力の良し悪しは、点数や数字で決まるのではなく、
漠然とした客観的な評価が大部分を占める
という点です。
「なんか、違う」とか「そーじゃない」とか「好みじゃない」なんて、言うのは学生の頃、よく言われたものです。
別に、指導してくれた人の表現が好きなわけでもないのに、強要され、修正し、最終評価の時には、「個性が〜」なんて言うのは芸術あるあるだよな〜
と感じる、ここ最近です。(仲のいいメンバーとそんな話になりました)
さて、蛇足が過ぎましたが、そんな
漠然とした客観的な評価が蔓延している「美術」
を題材にしたマンガの紹介をしていこうと思います。
1.概要
あらすじも書いたのですが、あまり書きすぎると、「あらすじ」じゃなくて「要約」になって、私の文章力ではまとめられない(少なくとも1日じゃ無理)ので、概要も書きます。
主人公は熱くなれるものがなく、親から言われた通り、「真面目に勉強して普通の大学に進学し、真面目な仕事につく」ことを目標にして生きている青年でした。
そんな彼があるきっかけで美術に出会い、自分が表現したいことが初めて絵を通して人に伝わった時に、
「自己表現の楽しさ」と「伝わった際の嬉しさ」
に気づき、芸術に目覚め、「芸術家」を目指すお話です。
なんとなく主人公の「真っ当な人間になるのが普通でそれが将来の夢」みたいな冷めてる感じ(?)からのスタートは「バクマン」に似ているな〜と感じました。
題材も「漫画家」と「芸術家」ってので似ていますしね。。。
アニメもnetflix独占でやっているみたいなので、興味があればぜひ見てみてください。
あと、電子書籍のkindleは現在(2022/2/27)キャンペーン中で割引がされています。
2.あらすじ
主人公の高校2年生の男子生徒は、成績優秀イケメンのDQNなエリートくん
でも、そんな彼も心の中では、
「全て卒なくこなせるため、何にも興味が持てない」
「将来に対して漠然と不安がある」
「敵を作りたくないから感情を表に出さないのが辛い」
といった、多くの人が抱えている悩みを持った青年です。
そんな彼は、楽に単位を取れることを理由に選択した美術の授業にて、
「私の好きな風景」
を題材に絵を書くことになるのでした。
最初は当然適当に済ませて授業を乗り切ろうとするのですが、ひょんなことから美術の先生と会話した際に
「あなたは周りに対して気を使いすぎるところが見える」
「自分に素直な人ほど(美術は)強い」
「絵は文字じゃない言語だから…」
と伝え、それが主人公の心に引っかかるのでした。
自分は何者なのかわからない。
何がしたいのかも。
何に熱くなれるのかも。
将来の進路も。
そんな思いを秘めながら、美術の作品提出が目前に迫った時、
主人公の目に
「真っ青に見える早朝の渋谷」
が、とてもキレイに映るのでした。
3.感想
さて、感想ですが、一番強く感じたのは、
「なんか、芸術っぽい葛藤がダンスと似てる部分があるな〜」
ということです。
初めて、美大予備校に行った主人公が石膏像によるデッサンを行う場面があります。
美術部に入部して、少し自信をつけた後での、予備校でのデッサン。
「いい感じに書けている」そんなことを思いながら、最後の作品講評の際に、現実を突きつけられます。(この時主人公はショックよりも、恥ずかしい表情でしたが)
私も、いい感じに踊れたと思って動画で見返した際に、うまい人と比べて「やっぱり下手だな〜」と感じたりすることは多々ありました。(今もたまにありますが)
「スタートも基準も同じなのに、時間が経って周りを見渡すとゴールが全然違う」なんていうことは、芸術あるあるなんだな〜と改めて感じました。
場面は同じく、主人公と同様に絵を書き始めて間もないであろう青年(以降、ライバルとしてここでは紹介)の作品はまさに「才能」を感じる作品として対立した形で紹介されます。
そして、小コマでしたが、書いてあった心情に
「(ライバル作品の)なんとかアラを探そうと必死になっている自分に気づいた…」
これは、すごく共感できてしまう言葉でした。
ダンスを始めてから、人と比較してでしか自分の良さをを表現できない時はこのコトばかり考えていた気がします。(小さい男ですw)
しかし、現実を突きつけられると特に現実逃避のために、そういった自分に優しい方向に逃げてしまうよな〜と感じました。
そんな人間の弱さのようなものが上手に描かれている作品だと思いました。
特に、場面が藝大に移ると、「才能」と「個性」に悩み苦しむ主人公の葛藤を見ることが出来ます。
僕自身この作品を読み終わって強く感じたのは、
「芸術って才能と個性も大切だけど、努力と経験が根底にはあるんだな〜」
とそれっぽいことを感じました。
時間があまりなく丁寧に記事が書けませんでした。
(特に「才能」と「個性」の葛藤、「努力」と「経験」の場面が全然書けてないのがショックだし、感想文としてぐちゃぐちゃってる)
ぜひ興味が持たれた方は読んでみてください!
(kindleおすすめですw)
では、
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