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10年後うっせい黙っていろと言われる。だから……

著者:X、ハラオカヒサ

震災は10年前、オウム真理教事件は30年前

子供から「昭和って侍がいたんでしょ?」と言われショックを受けた親の逸話が話題になりました。10〜20年後、間違いなくコロナ禍は“昭和の侍”のような扱いを受けるでしょう。

先日、次のような年表を公開しました。

ワクチン忌避

年表はワクチン忌避の発生を説明するもので、出来事ひとつで何かが変わるという話ではなく、いろいろ影響して人と時代が変わるという意味のものです。そのなかでもオウム真理教事件と東日本大震災について反応される方が予想以上に多かったです。

オウム真理教事件は30年前、東日本大震災は10年前のできごとです。

10年前に小中学生で震災を経験した子供たちが、いま若年層とか若者と言われている人たちです。コロナ禍で路上飲みをしていた人たちにも、この世代の人が数多くいました。10年でだいぶ大人になりました。

当時の小中学生が見て聞いて知った震災と成人が経験したものは別と考えたほうがよいでしょうし(小学生と中学生でも違いますし)、現在の小中学生にとって震災は生まれたときの話であったり生まれる前の話ですらあります。

オウム真理教事件にいたっては、事件を真にリアルに体験した世代は40代から50代以上です。現代の若年層にとってのオウム真理教事件は、中高年が戦後闇市時代を想像するのに匹敵するような感覚と言っても過言ではありません。

このコロナ禍も10年ちょっとで現実感のないものになります。20年めに入れば「昭和って侍がいたんでしょ?」のように「コロナ禍で侍はなにしたの?」と言われそうな時代に続く入り口に立つことになり、このとき今の若年層はおじさん、おばさんです。

うっせい黙っていろの時代のため

戦争をした日本人はバカだった、バブル世代はみんなバカと主語を大きくして語られているので、2020年代の人たちがバカだったのでパンデミックからいろいろひどい事態に発展したと言われるかもしれません。

ある部分を切り取ってそう言われそうな現象はたしかに山ほどあります。

時代は繰り返すので10年、20年後にコロナ禍の話をすると「うっせい黙っていろカス」と言われても不思議ではありません。

そして「おまえらの世代がやらかしたから、あとの世代が苦労している」と言われるかもしれません。これは、そう言われている団塊の世代が戦前生まれにむかって言っていたセリフなので、かもしれないどころか現代の若年層も高齢になれば確実に言われるでしょう。

このような10年、20年後に、コロナ禍に発生したできごとや人々の心理や対応・対処、反省といったものを若い世代に伝えなくてはならないときがあるかもしれません。そのような使命感を抱くほどでなくても、事実を語る機会はいくらでもあります。

そのようなときは、Xとハラオカヒサがつくっている「コロナ禍カレンダー」や、このnoteに書き残している「考察」を使ってください。伝える人がバカにされたり黙っていろと言われる代わりに、コロナ禍カレンダー(とつくったXとハラオカヒサ)がぶん殴られるだけで済みます。

「考察」に賛同する必要はなく、こんな間違ったことを言っている人がいたと指差すのに使用されても構いません。

2021年5月までのコロナ禍カレンダーは以下の記事にあります。新たな“月”を追加するだけでなく、過去の“月”も随時バージョンアップして公開します。

許諾なく商売に使われたら黙っていませんが、前述のような個人の用途になら勝手に使ってください。

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(コロナ禍カレンダーは、このようなものです)

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