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自分を知るため人を知るほかなかった あらためて自己紹介

 長らく共同運用アカウントとしてnoteを利用してきましたがメンバーのハラオカが休養に入りました。このため執筆と管理ともにKヒロ(ケイヒロ)による一人体制に移行し、筆名の扱いを改めることにしました。

 ケイ・ハラともに匿名度の高い筆名を使ってきたのは、過去の活動に対して暴力的な誹謗中傷を受け、それぞれが健康や生活が破壊されたためです。しかし状況は変化し続け、名乗りをめぐる決断と対応が求められてきました。

 あらためて自己紹介をします。

 Kヒロはかつて加藤文を名乗り日本経済新聞社、文藝春秋等からノンフィクション・ノヴェルを中心に著作を発表しました。事実やできごとを取材したうえで物語化した小説がノンフィクション・ノヴェルです。激動の時代の中国をさすらい日本で料理人になった男、食品業界の開発競争と担当者の人生、横浜中華街で一時代を築いた女将、ネオンで日本の夜を変えた男などをテーマとして取り上げてきました。

主著・書影

 写真家としても本名でひっそり活動を続けています。

写真集・書影

 また英知出版でインタビュー誌「IJ」を創刊しました。

IJ誌表紙

 取材を重ねてノンフィクション・ノヴェルを執筆し、インタビュー誌を創刊させた動機は、自分を知るためには人を知るほかなく、それは誰にとっても同じだからです。ちっぽけな体に収められた自我という難題は、ひとつとして同じものがない無数の人生を通してはじめて客観視できるようになります。だから興味深い。

 放射線デマを生み出ししつこく拡散させる理解し難いSNS上の人々を1000人(後に805人)抽出して代表格を中心に観察し続け、コロナ禍に入ってから自粛反対、マスク反対、ワクチン反対を声高に叫ぶ人、陰謀論に取り憑かれた人と家族を取材しました。ニセ医療に騙されて命の時間を削られ続けている人と家族にも話を聞きました。これもまた彼らを知り、自分を知り、時代を知るために必要だったのです。


 こうした取材が教えてくれたのは、突如として出現したできごとであっても過去からの因果によって生まれたものであり、解決されないままの課題が世代をまたいで一人ひとりの背中と社会にのしかかっていたことです。東日本大震災と原発事故、コロナ禍での厄介ごとといった騒動が使い捨ての一幕劇として消費され灰になっても、まだ何も終わってはいません。だから、また話を聞きにでかけます。

 これからしばらく『(Kヒロ)加藤文』を名乗ることにします。Kヒロ+ハラオカ:プロジェクトの名称も見直しを行うつもりですが、ハラオカが復帰する日のため小さな変更にとどめたいと考えています。

 老子の「知人者智、自知者明(人を知る者は智なり、自からを知る者は明なり)」にはほど遠い私ですが、さまざまなご用件でお声がけいただく際は──

https://twitter.com/mostsouthguitar

上記のDMもしくは

hiro.k.bun@gmail.com からお願いいたします。


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