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神宮外苑/ロッシェル・カップ/社会運動とオリエンタリズム


はじめに

 大いなる謎があります。神宮外苑再開発に反対する人たちは、一部の樹木が伐採されたあとに改めて植樹される計画を無視して、あたかもコンクリートかアスファルトで満たされた場所になるかのような主張をしています。なぜ事実を歪めるのでしょう。
 また、青山練兵場の踏み固められた広大な土地が、明治神宮創建とともに整備され、施設と道路と通路が並ぶ空間になり、その後GHQによって大きく改変され、さらに手を入れられつつ現在に至った歴史的経緯もなかったことしています。その最たるものが明治神宮の森との混同と言ってよいでしょう。
 ふと思うことがあります。都民または周辺の自治体の人たちなら、神宮外苑の景観や施設を知っているはずです。デベロッパーも再開発計画案を公開しています。神宮外苑の再開発に反対する人々は、事実を歪曲または捏造して運動を始動させていませんか。そして、支持者たちは事実と異なる情報を利用して運動を展開していませんか。
 報道では神宮外苑再開発反対運動の主唱者とされ、この運動の熱心なエバンジェリストであるロッシェル・カップ氏は、東京オリンピックの準備に際して代々木公園の樹木が伐採されるかのような印象を振り撒いて反対運動を展開しました。このため、神宮外苑再開発で同じ手法が繰り返されたと考える人が少なくありません。
 彼女は福島県から出る除去土壌の処理に反対し、最近では都内を流れる善福寺川の改修して水害を防ぐ計画(都市計画河川第8号)への反対にも賛同の意を表しています。いずれも一方的かつ、なんともあやふやな根拠を示すばかりです。こうしたロッシェル・カップ問題について、そろそろ真剣に考えたほうがよいかもしれません。

ロッシェル・カップ氏の英語ツイートアカウント 2019年 https://twitter.com/JapanIntercult/ より 詳細は本文にて

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