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Kヒロとハラオカコロナ禍を論考

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2020年1月からコロナ禍を記録し続けているコロナ禍カレンダーとともに、調査や取材を通してコロナ禍ゆえの問題を考察します。
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2021年10月の記事一覧

デフレ世代30代の反ワクチンとアフターコロナ

就職氷河期と余波を受けた世代が反ワクチンの中心層を成しています。奪われるだけで得るものがなかったデフレ時代の世代が国の方針に従わなかったのは当然だったのかもしれません。 著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ 折り返し地点を通過して証言から── (デモや講演会の参加者について) 「30代。40代でも若めの人。ノリがいい年代で子供のワクチンに神経質になっているのかもしれないですね。年齢高めの女性も多いです」 「リーダー格だと平塚正幸は39歳、池田としえは60歳くらいだったはずです」

30代に何が? 反ワクチンの世代

世代は社会や文化的背景で特徴づけられます。30代から40代にかけての層がコロナ禍の反ワクチン運動で目立ったとする証言やデータがあります。 著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ (2021.10.20 誤記訂正 / ある候補の得票率にみる反ワクチンの項、一箇所) 運動の中から見た年齢層それは反ワクチン活動から離脱した人が発した一言だった。 (デモや講演会の参加者について) 「30代。40代でも若めの人。ノリがいい年代で子供のワクチンに神経質になっているのかもしれないですね。年齢

反ワクチンをやめた人たちに聞く新しい生活

やめた人といつまでもやめられない人の違い。やめた人はすっきり出直している。やめられない人のコロナ禍以後。 著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ 反ワクチンをやめた3人2021年秋。ワクチン接種2回目終了の人が6割を超え、自治体によっては接種率80%に到達すると言われるまでになった。嫌がらせを受けるのを避け後腐れなく集団を抜ける方法を『反マスク・反ワクチンから抜け出したくなったら』に書いた7月の状況を考えると、まるで別世界のできごとのようにすら感じる。 この記事を掲載する以前から

潮目が変わった9月と今後を考える。コロナ禍カレンダー 2021.9

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ 9月はあきらかに違ったコロナ禍カレンダーは2020年1月から現在まで、名前の通り新型コロナ肺炎にまつわる情報と時事や世相で目立ったものを合わせて記録したカレンダー形式の月表だ。 先日、コロナ禍カレンダーの2021年9月版をつくり終えてこれまでと明らかな違いを感じた。 9月、新型コロナ肺炎周りの話題はワクチンの接種率や第3回め接種についての話題が増え、世の中は自民党総裁選への関心で盛り上がりをみせた。最悪の感染第5波は収束し、医療機関は久しぶ

政府の広報紙ではない? コロナ禍とマスコミ

震災被災地の人々を救った手書きの壁新聞がありました。このコロナ禍にマスコミは何を報道し、それはどのような影響を与えたのでしょう。 著者:加藤文宏、ハラオカヒサ 被災地で手書きの壁新聞をつくり続けた新聞社 コロナ禍はさまざまな問題を浮かび上がらせた。そのひとつが正しい情報をいかに手にするか、デマや嘘を遠ざけるかだった。 この問題を考えるとき、思い出されるできごとがある。 10年前、地震と津波の被害を受けた石巻日日新聞は社屋が被災して編集態勢が整わないうえに輪転機も動かす