デマカ星広報室

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デマカ星広報室

【公式サイト】https://mossaw.jimdofree.com/ デマカ星は、デマカ星雲の恒星です。 星おこしのため、カラフルな隕石「メルテオ」に乗って地球にやってきました。 日本の西関東にある南稲田町を活動拠点としています。

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最近の記事

短編小説「山の神の秋子さま」

小さな頃から、他人には見えないものが見えたし、他人には聞こえないものが聞こえた。庭の木の上には大きな目玉が乗っかっていたし、家の縁の下からは夜な夜な呻き声が響き渡っていた。そんな中でも、裏の山の女神の存在は、最たるものであった。  彼女は、アキコと名乗っていた。文字での交流をしたことはないが、恐らくは秋の子と書いて秋子なのだろう。わたしが彼女に貰ったのだと言ってきのこや山葡萄を持って帰ると、家中、お前は狐に化かされたのだと言い、果ては神社にお祓いに連れてまで行かれた。その時か

    • 令和のクリスタルチェイサー感想 後篇 ~ジェネレーションギャップ~

      たらばたえこです。 たまにゲームをやる普通のオタク、年齢は20代後半、インターネット中年です。 2021年11月~2022年1月にかけて、30年前…1991年発売の「クリスタルチェイサー~天空の魔晶球」というゲームを実況プレイしました。(完結済み) ということで、この文章はクリスタルチェイサーの感想記事です。 なお、プレイきっかけを綴った前篇はコチラです。 【テキスト】元ネタについて 前記事の通り、メイン目的であったテキストは全般的に好みで、つくづくこのためにプレイし

      • 令和のクリスタルチェイサー感想 前篇 ~テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンの思い出~

        たらばたえこです。 たまにゲームをやる普通のオタクです。 2021年11月~2022年1月にかけて、30年前…1991年発売の「クリスタルチェイサー~天空の魔晶球」というゲームを実況プレイしました。(完結済み) エンディング時には余韻に浸ってしまい、ろくにプレイした感想を語れなかったのでnoteの方に書こうと思った次第…だったのです。 多忙にて完結からだいぶ投稿が遅れてしまいました。 このゲームを語るに当たり、どこから書こうか考えた結果として 同ライターさんの「テイルズ

        • 私のオタク半生とMOSAIC.WAV

          これは「MOSAIC.WAV Advent Calendar 2021」に向けた文章です。 【はじめに】 はじめまして、たらばたえこと言います。 ふつうのおたくで、インターネット老人…の皆さまより、恐らくちょっと下のインターネット中年くらいの世代の初級〜中級愚民です。 結論から言うと、先月初めてオリジナル曲を作りました。 そんな中で、大好きなMOSAIC.WAVとオタク人生のことを語りたくなってしまい、アドベントカレンダー枠をいただきました。 よろしくお願いいたします

        短編小説「山の神の秋子さま」

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        • デマカ星よみもの
          3本
        • 地球よみもの
          4本

        記事

          闇劇「獄都事変」レポ

          1.はじめにこれは大人気ホラーゲーム「獄都事変」の舞台レポです。 先に総評を述べてしまいますが、真っ直ぐ正しく真面目に厨2でありサブカルドストレートな素晴らしい舞台でした。 こんなに絵面とモチーフを正しく舞台映えさせてくれるなんてことがあるか!?という感想です。 最近明るい世界で生きていたので久しぶりにアングラに浸かって大変満足でした。そうだ…私……サブカルクソ女だった…と思い出させてくれるこの素晴らしさ(めちゃくちゃ褒めてます) ニコ生で配信があるので、原作知ってる人も

          闇劇「獄都事変」レポ

          バクテリオファージさんに自作ゲームプレイしてもらった

          これはバクテリオファージさんです。 バクテリオファージさんは、懇切丁寧に私の作ったゲームをプレイしてくださり、感想を述べてくれました。 今後私が個人的にゲーム開発を行っていくにあたり、大変参考になったため、製作の途中ではありますが一旦ここにバクテリオファージさんのご意見ご感想をまとめておこうと思った次第です。 【概要】タイトル:「ウミウシクッキーファクトリー」 使用ツール:RPGツクールMV 協力(ビジュアル関連ほぼ全て・その他色々):落良さん 保管している議

          バクテリオファージさんに自作ゲームプレイしてもらった

          短編小説「CSP -キャリア・サクセス・プログラム-」

          【1】  惰性のように眺めていたSNSのタイムラインに流れ込んだ画像に気管が激しく反応した。『あのヒダパズがスマホで! ヒダパズぽけっと 事前登録受付中!』慣れ親しんだ煙に思わず噎せ込んで、直樹はすっかり温くなった缶コーヒーへ慌てて一口を付けた。甘ったるくて、缶の臭いがする。それでも直樹は、事務所に設置された大仰なエスプレッソマシーンから出てくるものよりも、この味が好きだった。これを味わうためにわざわざここに来ていると言ったところで過言ではない。それにしても、『ヒダクエ』で冒

          短編小説「CSP -キャリア・サクセス・プログラム-」