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長崎へのトキメキがとまらん
今日朝イチの電話で起こされた。
軍艦島行く予定だったのに波が高くて延期とのこと。
前日まで台風の影響かなんかでずっと修理工事をしていて、やっとこの日にオープンということだったから、余計に残念だった。
明日の天候が落ち着けばいいが…
昨日暇すぎたのにやることないから、とりまゲスハのおっちゃんに聞いたら、長崎駅の観光案内所に聞くのがいいということで行った。
蛍茶屋という路面電車の駅の近く。
毎朝見る度に「わー長崎っぽい〜」と見ていたこれはよく見たら墓だった。
山の斜面にも家とかたくさん建てて住んじゃうのも驚きだし、路面電車が普通に存在することにもびっくり。
私にとっての非日常が長崎の人の日常なのだと感じた。
観光案内所に向かう。
行く途中の路面電車。
何やら今までのよりやけにカッコイイな…とパチリ。
観光案内所到着。
長崎駅の中にあり、こんなやつにもめちゃめちゃ丁寧に教えてくれる。
伊王島という所ををオススメされた。ここはアイランドルミナという、イルミネーションに力を入れている島だった。
上の方のたくさんピンが立っているところが中心部。よくガイドブックで見る所がたくさんある所だ。
そこから南の伊王島までは全て道が繋がっているため、バスで行けるお手頃な島だ。
で、何故か伊王島内の温泉とイルミネーションがセットになっているチケットが安かったので、
まあ1日暇を潰せるのならちょうどいいか、と購入。
最初一人でイルミネーションに行こうとしていたのは、我ながらすごい勇気だと思う。
…流石に一人でイルミはキツイので、バスの後ろに乗っていたお姉さんに話しかけ、仲良くなった。
その人は温泉にだけ行く予定だったが、一人でイルミはしんどいという話をしたら一緒に行ってくれることになった。
なんて優しいお方…
島の中の温泉へ。
なかなか距離感が分からずキョドキョドしていた。
でもお姉さんはめちゃめちゃいい人で、こんな見ず知らずの怪しい私にも色々話してくれた。
お姉さんは私と親の中間くらいの歳で、すごく素敵な人だった。
さっき出会ったばかりなのに一緒に温泉に入っているのが、なんかめちゃめちゃ不思議な感覚だった。
2人で上がるタイミングを逃して、一緒にのぼせた。
温泉から上がったら喫茶店が着いていたので、そこでゆっくりすることにした。
昼間から行ったが、イルミネーションは暗くならないと始まらないそうなので。
そこに長崎名物のミルクセーキがあった。
ここに来て2日目で巡り会えるとは!
勿論ミルクセーキを注文した。
ワクワクしながら待っていると…
これが出てきた。
アイス!!サムイヨ!
ミルクセーキというと、関東出身の私は温かくて甘いミルクの飲み物を想像するのだが、これがアイスになるのはどこからだろう。
きっとあったかい地方だから、冷たい方が合っていたのだろう。
もしくは長崎限定の文化?
でも味はミルクセーキで、甘くてなんだか不思議な感じ。
まだ2月に入りたての冬真っ只中で一口で湯冷めしたが、美味しかった。
ご馳走様でした!
そして段々と日が暮れてきたので、イルミネーション(イルミナと言う)の方に向かった。
近づくにつれ太鼓やら何やらのテーマパークのようなBGMが聞こえてきた。
入口到着。
なにこれ凄い。
思ったより、クオリティが高い。
やるじゃん長崎、角煮だけじゃなくていい所あるじゃん。
ライトで光るペンが置いてあった。
はしゃぎ後の手の様子。
こんな風に手に書いたり、猫みたいにヒゲを書いた。
光に当たるとかなりはっきり見えた。
こんな風に、入口から最高に楽しんだ私達。
入場。
すごいの一言。
圧巻だった。
1つの山を使い、大自然の中で音楽と光による物語のが進んでいく。
夜の心地よい海風と、自然を使った大迫力で幻想的な映像に感動した。
夢のようだった。
小さい時に見ていた景色にも似ている。
こんなに凄いのにあまり知られていないのは勿体ない。
長崎に来たらここは絶対に行って体験するべき。
野生のタヌキくん。
帰りのバスまでしばらく時間があるということで、島内を走っている無料バスのおっちゃんと仲良くなり、島のあちこちに連れ回してくれた。
おっちゃんの方言が心地よく、ああ、旅に来たな、とここで感じた。
中国人の家族とも仲良くなり、齧り掛けの中国語を駆使したら、中国語でハンバーガーは「はんばおばお」ということが判明した。
(hanbaobao, 非常可爱了~)
ちっちゃい男の子に中国語で話しかけてもキョトンとされてしまったので、あれはご両親の優しさパワーが働いていたのだとわかった、多谢。
その子はペンギン水族館で買ったシャチのぬいぐるみを大切に抱えていた。
俄然ペンギン水族館に興味が湧いた。
ペンギン水族館…あんたは一体何者や…?
無料バスのおっちゃんオススメの店は、思案橋横丁にある海鮮メインの居酒屋。
来た。
地元感が溢れていて、海辺のため海鮮がとても美味しかった。
名前を聞いた事のない魚達も美味しく頂いた。
ここの店のくそセクハラジジイ…もとい良きおっちゃんが良い出汁のあら汁などをサービスしてくれた。
ご馳走様です。
夜の中華街を散歩してから帰ることにした。
何故か深夜23時くらいにバーベキューをやっている中国人御家族がいた。
10ミリくらい貰えるかと期待して「美味しそう〜」と言ったら、そこにいたお母さんがまじで口に肉を放り込んでくれた。
何でだよ、でもめちゃ美味かった谢谢。
夜の中華街は全てシャッターが閉まってはいるが、普段あるであろう活気が建物のあちこちに感じられて楽しい。
様々な建物を赤と金に塗り、豪華な門は夜になると益々立派だ。
ランタンフェスティバルの準備期間だったため、所々にその面影が見えて、その祭りを見てみたくなった。
その後お姉さんがずっと乗りたかった路面電車の話をしてくれた。
「ムサシっていうかなりレアな路面電車で、内装が他のと比べてすごく豪華なんだよね〜長崎に来てから1度も乗ったことがなく…
……
それ朝乗ったやつ!!!
そんなレアだったのか〜なんて運がいいんだ
お姉さんのパートナーの方から、「そっち方面に電車が行った」との連絡が入り、
その駅まで夜の中華街を駆け抜けた。
目の端に映る赤、金、ランタン。
夜風は海から来ていて、心地よい。
しんと静まり返った中で間に合うかと騒ぎながら電車が向かった方を目指す。
間に合った〜
お姉さんはウキウキしていた。
朝と夜とでは雰囲気が違くて(夜の方がサイバーっぽい)ステキだった。
ステキな人や出来事に遭遇すると、一気に旅が加速するという感覚になる。
前からしっかり計画する旅行もいいけれど、このいきあたりばったりの「旅」の方が性に合っていると感じた。
明日こそは軍艦島に渡りたい、と思った。
おやすみ。
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