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ライター2年目の所感

あっという間にフリーランスになって2年が経った。
最初はがむしゃらに形にならない文字を書き、なんとか収入を得ていたが、今は簡単な図形程度の文章にはなっていると思う。
それなりの形にはなってきたおかげか、労働力に対する収入も上がってきた。

思えば、発端は2020年の9月。ライターの友人と会ったのが、ライターになるきっかけだった。
友人に勧められたわけではない。
その時私は、ぼうっとタピオカミルクティーをすすりながら、その友人の唇が動くのを見ていた。
「ライターになろうかな」
なんとなく、そう思って早2年。まだベテランとは言えないが、ライティングで生活している立派なライターになれた。その友人には感謝しても仕切れない。

私は今、書籍執筆や雑誌記事の執筆をメインに請け負っている。というのも、もともと小説家になりたいという夢もあり、紙媒体に憧れていたからだ。
憧れの紙媒体。しかも自分が書いた書籍が書店に並んでいる。
これほど嬉しいことはない。欲を言えば、自分の名前が書かれた書籍ならいいのにと思う。

だが、自分が執筆した書籍が出版された、というだけで十分ではないだろうか。少なくとも、2年前無職だった私が聞いたら泣いて喜ぶだろう。

環境に慣れて、「いつものこと」で済ますのは簡単だ。
しかし、初心を忘れることもしたくない。たくさん悩んで、たくさん泣いた私がいたから、今があるのだ。

もちろん、現状で満足するつもりはない。
夢は小説家。それは幼い頃から変わりはない。

今、私はライター同人誌を発刊している。ライターの仲間たちと自費で冊子を作り、販売しているのだ。
冊子の売れ行きは良いわけではないが、素人の私たちが作った冊子にしてはよく売れていると思う。
私は同人誌に小説を載せている。短編小説だが、自分が書いて気に入ったものだけをピックアップして。

現状に満足することなく、走り続けること。
それがこの2年間で学んだことだ。

同人誌で小説を書きつつ、賞に応募していきたい。
そのためには、日々の仕事をセーブする必要がある。私にはまだ、その勇気はない。

生活費か、小説家への道か・・・。
そう考えると、心は後者を選べと叫ぶ。

そうか、なら・・・。
私の夢は始まったばかりだ。

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