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島根移住レポ|4月

島根県に移住して早1ヶ月が経ちました。
この1ヶ月、毎日目の前のことに必死で時間が過ぎるのがあっという間だったのですが、GWでゆっくり考える時間がとれているので、記録も兼ねて書き残しておこうと思います◎

何してるの?

島根県益田市という「過疎」という言葉が生まれた場所で、この4月に立ち上がった一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー(通称ユタラボ)の職員として働いています。
ユタラボは、「“豊かな”暮らしを探究・実現する。」をビジョンに掲げ、「“居場所“づくり」「“ひと“づくり」をビジョンに活動している一般社団法人で、①地域の子どもたち ②地域の大人たち ③市外の人たち の居場所づくりのために、多様な人や生き方と出会うきっかけづくりや、『やってみたい』という思いを形にするための場作りや伴走などをしていきます。

私は主に高校連携事業に携わっていて、市内4つの高校に教育魅力化コーディネーターとして出入りしながら、探求学習やキャリア教育の授業づくりに関わらせてもらっています。

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益田生活レポ①生活編

⒈びっくりお安い生活コスト
まず生活コストが低い!特に固定費がこっちに来て大幅に下がったのはめちゃくちゃありがたいです。
例えば私の場合、固定費がこんな感じになりました↓

・駐車場代:約800円/1ヶ月
・家賃:1万円/1ヶ月

京都の一人暮らし・シェアハウス時代でどれだけ頑張って安いところ探しても家賃3万円くらいだったので、1万円は衝撃すぎて…。笑
(ちなみにおうちは、平屋の古民家に4人でシェアハウスしています。)

しかも、移住してきたら「益田市UIターン者定住奨励金」というのが市からいただけて、それには美都温泉の年間無料パスポートもついてきたりして、もうなんだか至れり尽くせり。。笑 移住してきただけなのに、こんなに歓迎してもらえてほんと逆にありがとうございます…!ですね。笑

⒉山も海も
益田は市街地と中山間地域どっちも味わえる町でして、ぴゅっと車を走らせると、山にも海にも行けちゃうところが楽しいなあと思っています。
田舎か、都会か、の2択になりがちだけど、いやどっちも楽しめちゃうよ、っていうのがお得だなあ。笑

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⒊休みの日の過ごし方の変化
京都にいた頃は休みの日は河原町や梅田に繰り出してお買い物したりして楽しんでいたのですが、こちらに来てからはそんな過ごし方をできるところもなく(笑)縁側でぼーっと読書をしたり、ガーデニングを始めてみたり、シェアハウスの住民とたこ焼きパーティーをしたり、のんびりと過ごすことが増えました。最近紫陽花を育てているのですが、日々の変化が愛おしくてたまらんです。笑

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⒋ひととの繋がりに生かされている
益田に来るまで車を持っていなかったのですが、こちらはとっても車社会。さてどうしようかと思っていた折、知り合いが車屋さんを紹介してくださって、そこの代車を購入車が見つかるまでお借りすることに。
その車屋さんに予算などを相談していたら、(相場わかってなくて&貯金全然なくてありえない価格を提示していたらしい)「もうその代車、その値段でゆずってあげるよ。」と言ってくださり、移住1週間後にはマイカーを手に入れておりました。びっくり。
ほかにも、上司や知り合いからたけのこや山菜やお米を譲ってもらったり、家の草刈りを手伝ってもらったりと、とにかくいろんな人にお世話になりながら生きていて、お金じゃない豊かさってこういうことか〜と実感しています。

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益田生活レポ②仕事編

⒈多角的な視点をもつ
この1ヶ月、益田市の教育魅力化コーディネーターとして大事にしなきゃいけない視点をインストールするのに必死でした。(もちろん今も)
ユタラボとして・業務委託先の行政(益田市社会教育課)として・学校として・地域として…。どこかにとって「使われている」状態にならないように、それぞれにちゃんとWINを描けるようにすることが、コーディネーターのお仕事の1つなのだと、いろんな方とお話しさせていただく中で学ばせていただいています。

⒉とはいえ自分の想いも重ねていきたい
いろんな立場の視点や、求められていること、やってはいけないことなどをインプットしすぎたあまり、途中で自分がわからなくなってしまって、『なんで益田に来たんだっけ…』と思ってしまうくらい、自分を見失ってしまった時期がありました。立ち止まって、自分と対話して、取り戻した想いは「探究学習に関わりたい」というもの。私が益田にトライしに来た根っこはここだった、と思い出すことができました。
なぜ探究学習なのか。教育実習・フィンランド留学・多様な教育現場の視察などを経て、一番私がびびっと来たものがそれだったからなのですが、この辺りのことは自分自身でももう少し言語化したいなあと思うので、また別の記事を書いてみたいなあと思います。(誰か壁打ちしてくださーい!笑)

⒊いろんな教育現場を見れるおもしろさ
そんな探求学習には、様々なかたちで、今の所市内3つの高校で関わらせていただけることになっています。市内4高校(私立2校、公立2校)は、普通科や農業・工業科、進学校やスポーツ強豪校、地元生が多いところや県外生が多いところなど、それぞれ特色があって、教員や生徒のカラーが全く違うので、出入りしているだけで学びがたくさんあります。
教育実習では母校に行ったので、高校=自分の母校なイメージになってしまいがちだったのですが、一気にいろんな高校に出入りさせていただくことができて、とてもおもしろいです。
それぞれの高校の、それぞれの授業に求められていることを丁寧に拾い集めながら、いかにユタラボが持っている資源を生かして、子どもたちにとってよりよい教育現場をデザインできるか。考えるだけでわくわくするなあ。

⒋頼れる先がたくさんあること
昨年度、なんだかんだで2ヶ月に1回くらいのペースで島根県に通っていたこともあり、益田だけでなく隣町の吉賀町・津和野町に知り合いがたくさんいることが、今の自分の支えになっています。困った時に相談できたり、ヘルプを出せる、頼れる先がたくさんあることは、新天地だからこそありがたくて、益田を選んでよかったなあと思う理由のうちの1つです。
会える距離の繋がりだけでなく、魅力化コーディネーターとして活躍している全国各地のコーディネーターさんたちとの繋がりが広がり、そこでいろんな情報共有をしていたり、信頼できる人にコーチングをお願いして、毎日日誌を書いて共有&2週間に1回オンラインでお話しして自分のことを客観的に見てもらう機会も作っていたりしています。
もちろん職場の仲間にも本音で話せる雰囲気があるのもとてもありがたくて、疑問や違和感を素直に伝えたり、たまに泣きながら悩み事を相談したりもしています。大学時代からの友人もたまたま益田市に移住することになり、同じシェアハウスで暮らしているのですが、そこで対話して壁打ちし合えるのもとても大切な関係です。

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まとめ

コロナの影響で島根県でも学校が休校となり、コーディネーターとしてのお仕事もこれからの見通しがなんとも立てにくい毎日が続いています。コロナがなければ、いろんな地域行事があって、そこで少しずつ益田のことを知っていけたり、いろんな人と出会うことができただろうに…と思うと悲しくなってしまうのですが、そんなこと言っててもしょうがないので、今できることを愚直にやっていくしかないなと思っています。

今年度、仕事をしていく上での自分の目標は「丁寧に」
新参者でぺーぺーの私だからこそ、関わるものごとが生まれた背景や、関わる人たちの想いなどを丁寧に汲み取りながら、仕事をしていきたいなと思っています。

この4月、「関係性を作らねば…!」となんだかとても焦っていたのですが、「関係性って作るものなのか??」と自問自答するようになってから、少し気持ちが楽になりました。関係性はじっくりゆっくり紡がれていくものなのじゃないか、そのために今目の前に関わっているものや人との関わりを丁寧に紡いでいきたいなあと思う今日この頃です。


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