見出し画像

依存先をたくさん見つけて、なんとか生きてます

昨夜のことである。
私は、流行病によるあまりの喉の痛みに、何も飲み込むことができず、脱水症状を起こしかけていた。
そりゃそうであろう。
39度の熱が下がらず、水も取れずでは、干からびてしまうに決まっている。

娘に相談すると、OS-1のゼリータイプなら、とろみもあってつるりと飲めるだろうのことであった。(彼女は昨夏に罹患済みで、おまけに医療従事者)
明日まで待って、知り合いにお願いしようと思っていたら、急いだほうが良さそうである。

さて、ここで私は頭を抱えてしまった。
夜中の10時近くに、こんなお願いごとを、ほいほいと頼める親しい友人がいないのである。

夫は何しろ膝がまだアレだし、濃厚接触者だし、あまり外に出してはいけない気がする。
となると、有償ボランティアで、食料の配達なんかをしてくれるサービスを探すしかない。

そこで私はFacebookの敦賀グループに以下の投稿をした。

するとグループの管理人さんが、最初にコメントをくださり、こちらを紹介してくれた。

家事代行サービス。
お買い物も頼めるようだ。
介護福祉士さんがやっていらっしゃるということは、おそらく、高齢の一人暮らしの方向けサービスなのだろうなと思ったのだが、お願いを聞いてもらえるなら、一人暮らしのフリでもなんでもしようと思って、ポチポチとメールを打って送信した。

すると、その間に、ピロン、ピロンと立て続けにメッセージが入る。
少しだけ関わりのあった方から、全く知らない方まで、4名の方が
「買い物して届けますよ」
と名乗りを上げてくださったのである。

信じられる?!

都会なら「何かの罠かも?」とまず思ってしまうところじゃない?(こんな性格だから、友達ができないのか?)
敦賀は、天使が住む街なのか?!

いただいた4件のメッセージを読み直し、お子様が小さい人はまず外す(ママが夜中に出ていっちゃうなんて嫌だもんね)、コロナ未感染の人も外す(再罹患はあるにせよ、確率は低くなるはず)、山の方にお住まいの方も車が雪で滑るのが怖いから外す、と選別したら、結局、最初にメッセージをくださった、前川さんが残った。

あのふるさと納税学習会の前川さんだ。

早速、前川さんに「OS-1ゼリータイプ10個くらいとコーラをお願いします」とお伝えする。
前川さんは、すぐさま家を出てドラッグストアに向かってくださったようで、棚の写真を送ってくださる。

「OS-1ゼリータイプ、四つしかないのであとは適当に買っていきますね」

こうして私は、次期市長候補をパシリのように使うというとんでもないマネをし、望みの品を手に入れたのだった。
すみません、と恐縮する私に
「とんでもない。困った時はおたがいさまですから」
と爽やかな笑顔で風のように去っていかれる前川さん。
あまりの爽やかさに、お金を払い忘れてしまった。
爽やかだと損する。
元気になったら市役所に議会の傍聴にでもいって、出待ちしてお返ししなくては。

(と思ったけど、冷静になって考えてみれば、この便利な世の中、ネットバンクもPayPayもあるんじゃん、と気づき、先程、無事に口座を伺って振り込ませていただいた。一安心)

買ってきていただいたOS-1ゼリーで水分がとれたら、途端に体温が一度下がり、一気に体が楽になった。
人間って、本当に水でできているんだなぁ、それがちょっと足りないだけでも死にそうになる生き物なのだなあと実感した出来事だった。

ところで先程の買い物リストを見て、
「コーラ?刺激が強そうだけど、喉に激痛がある時に飲めるの?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれない。
これについては、Twitterで
「風邪の時にいいよ」
と教えてもらったのだけれど、あのシュワシュワ感が、するりと喉を通っていって無理なく水分補給ができるのだ。
本当に痛くない。
すごい。

かように、皆様の集合知と、複数の依存先に頼りまくって生きている次第。
ありがとうございます。
徐々に落ち着いてきております。

**連続投稿338日目**

この記事が参加している募集

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。