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年間500杯お茶漬けを食べる、本格お茶漬けの世界。

「こんなにお茶漬け食べる人、はじめてみたよ」と前主人に言われた時に、自分が異常にお茶漬けを食べる女だと気が付きました。そう、私は年間500杯お茶漬けを食べる人なのです。


お茶漬け人間の誕生

私の家は昔から寿司屋でした。私が記憶しているのは一番初めの自営の寿司屋の頃で4~5歳くらいでしょうか。K県に自宅兼店舗で両親と姉と暮らしていました。

朝起きると必ずお店に出てきて、仕込みをしている両親の元で店舗座敷に座り、お茶漬けか卵かけご飯がいつもの私のおめざだったようです。

 しゃっきりたけたおいしいシャリ飯
 寿司屋ならではの濃い粉茶


この2つがあれば機嫌よく朝ご飯を食べ、一人遊びをしていたそうです。そう…恐らくこの三つ子の魂百まで的な食癖が、今に至っているのでしょう。こうやってお茶漬け人間が誕生しました。

私が指すお茶漬けとは

旦那「うちの嫁はお茶漬けが好きなんだよ」
友人「ああ、おいしいよね。〆に用意しようか?」
旦那「白い飯と濃いめのお茶だけでいいから」
友人「え?お茶漬けのりとかいらないの??」

友人宅でお食事に招かれた際の一コマです。お茶漬けのりを出してくれる友人はえらく不思議そうに聞いてきす。

そう…私が指すお茶漬けは白飯とお茶のみなんです。

禅寺では茶碗に米粒が残らないように白湯やお茶を入れ、最後に1枚残した沢庵で茶碗の米粒をきれいにして飲み干すそうです。綺麗にするという意味と無駄なく全てを感謝して頂くという意味かと思います。この作法を知ってか知らずか、最後にわずかばかりの米粒でお茶漬けをする方はいることでしょう。
しかし私の場合は、お茶漬けを食べるために、すべての食事の流れがあるのです。

白飯に手を付けない、いや汚してはならぬ

おいしい味の濃いおかずがあります。ソースたっぷりのとんかつがあったとして…たいていの方は白飯にワンバウンドして食べたりすることでしょう。
しかし…

 ノーバウンド、ノータッチ 
 これが私の白飯に対して敬意なのです


私は絶対に白飯を汚しません。タレがつくのは許せないのです。
もちろんふりかけをかけた白飯ではお茶漬けはしません。お茶漬けのり…?それは私の中ではどう考えても雑炊の分野に区分されます。タレがついたり、納豆が糸を引いているような箸が白飯に触るのも許せないのです。

お茶漬けの手順

①おかずを作り出す前にご飯をつぎます
これは熱い白飯でお茶漬けをすると、食道が熱くてサバサバ食べれないためです。私は猫舌ではないのでたいてい熱いものも食べれるのですが、さすがにこれはお茶漬けで鍛えられたものと考えられます。

一番いいのは前日の冷や飯。ただし冷蔵庫で冷やしているとお茶の温度が冷め過ぎるので、常温をベストとしています。また柔らかめの白飯はダメで、しゃっきり、さらさらでないと、お茶が濁ってしまうのでそれも許せないのです。

②お茶をいれます
いわゆる一般的な煎茶の場合、渋みを抑えて旨み成分を引き出すため70~80度、玉露なら50度とかなり低いと思いますが、私はむしろ渋みが出てほしいので沸騰ぐらぐらで急須にお湯を入れます。

お茶葉は番茶やあら茶といわれる、家庭で飲むお茶です。決して上等のお茶はダメです。
私の場合は大体200グラムで400円程度の安いお茶を使います。むしろ高いお茶で旨みが存分に出ていると、お茶漬けがしこたま、まずいのです。渋ければ渋いほどおいしいのが私流のお茶漬けなのです。

③食事の締めとしてお茶漬け
先ほど述べた通り最後まで白飯には手を付けません。三角食べとか関係なく、最後の〆としてお茶漬けに手をつけます。たっぷりのお茶をかけ、ほぼ飲み物のように…。おそらく、1分以内で食べ終わります。米がふやける前、お茶が米で白濁する前に食べ終わる必要があるのです。

ただし、まれに中継ぎのたくあんなどを食べることもあります。お口の中がしょっぱさでリセットされ、お茶漬けをまたゼロベースで楽しめます。

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最後に

お茶漬けを朝と夕方ほぼ毎日食べて、たまーにパン食や外食を考えても、大体年間500杯のお茶漬けを何十年も食べ続けています。これが体に良いのかはわかりません。ほぼ噛まずに1分足らずで食べ終わるのですから。

おそらく極貧生活になっても私はお茶漬けさえ食べれたら幸せです。人生最後の日に何が食べたいか?と聞かれたら確実にお茶漬けと言うでしょう。そして私の仏前には必ずお茶漬けが供えられるでしょう。
私のアイデンティティー「お茶漬け」
今夜もまた美味しくお茶漬けをいただきます。

愛用品の急須はこちらに載せておきますね。一生モノの急須を手に入れました。たっぷり700ml入ります。

急須 宮崎製作所 茶きシリーズ
湯呑はパソコン教室の講師時代の生徒さんの作品です。うさぎがついていてとても気に入っています。

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https://twitter.com/tomo_yado/status/1280440077173153795?s=19

普段はふつーにリモートで人材業の仕事をしています。おそらく昼食も食べようと思えばお茶漬けを食べれます。

追記、、、。
再婚してセネガル人の夫からも
ニャンカタン=白米andティーと私の茶漬け好きは認めてもらえました。

続編はこちら
年間500杯お茶漬けを食べる、日常生活の色々。

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