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2017.12.31 ハガキ職人の特別な感情

今年の大晦日は日曜日だから、うしろシティとハライチ ※1 のラジオを聞いてから寝るという、18年分の大晦日で一番普通と言うか、一番しょぼいというか、そういう年になる。

うしろシティ星のギガボディ ※2 に「LOST2017」※3 というコーナーがある。気を付けるべきこと ※4 を募集するコーナーで、富山でのネット ※5 が始まった4月から、毎週10通メールを送っている。

しかしずっと読まれてこなかった。もう「限界だ」って思った。もう送るのやめよう、疲れた、才能が無い、諦めようって思った。

そして今日が、自分が送ったメールがジャッジされる最後の週。なんと2枚抜き ※6 を達成。最後の最後でサプライズだった。とても嬉しかった。

そしたら当然、掌を返すよね。「まぁ、思いついたら今後も送ろうかな」って思うよね。


※1「ハライチのターン!」という番組。現在も放送中。

※2 2021年3月末にて放送終了。

※3「LOST」という海外ドラマをモチーフにしたコーナー。

※4「英語の発音には気を付けろ!(whateverは)『ワットエバー』じゃなくて『ワレバー』だ!」みたいなネタが採用されたはず。「気を付けるべきこと」といってもこんなもんよ。

※5 うしろシティ星のギガボディは水曜日、ハライチのターン!は木曜日に放送されるラジオだが、富山県は遅れネットで放送しており、どちらも日曜日に放送される。

※6 1回のコーナーでネタが2通採用されることを、個人的に「2枚抜き」と呼んでる。これはおそらくハガキ職人あるあるではないだろうか。

 ちなみに3枚抜きを達成したことも1回だけあるが、それは逆に採用されすぎで居心地が悪くなった。ネタが面白いというよりかは、他人を量で圧倒してるだけのように感じた。翌週から送るネタの数を減らした。


ハガキ職人にはこのように、ただネタが採用されただけなのに特別な感情を抱くことがある。くじけそうになった時にたまたまネタが採用されて、今後も続けるモチベーションになるとか。

ネタを選ぶパーソナリティー・放送作家からしたら、その週に届いたネタからいいやつを選ぶだけ。ハガキ職人個人の感情なんか知る由もない。

だからこの話だって「もろみじょうゆとかいうハガキ職人がもう諦めるらしいから、今週2通読んで励ましてあげて!」という思惑があったわけではない。全くの偶然の話である。仮にこの嬉しさ・感謝の気持ちをうしろシティのお二人に伝えたとて「はい?」となるのだ。

『ポスクラ』というラジオにて、あるハガキ職人から「もう採用されなくなったのでハガキ職人をやめようと思うのですが、なかなかやめられません」というふつおたが届いた。そしてそれが採用されたのだ。

結果的にこのラジオが、その人のハガキ職人生命を伸ばしたこととなった。話題として面白いかなと思って採用したら、特別な感情を抱かせる結末になったのだ。

なぜこういったことが起こるのかというと、ラジオというメディアにはテレビともネットとも違う特徴があるからだろう。

耳だけで受け取るメディア。パーソナリティーは「こんなことがあった」という話を喋りだけで表現する。そしてリスナーは喋りだけを受け取って脳で補完する。想像ではあるがその光景を浮かべる。

これほど想像力を必要とされるメディアもそうそうないのでは? 脳内世界が豊かな人がラジオに集まるように思う。

ラジオリスナーってだけでそうなのに、その上ネタを思いつく人となるとさらに想像力が豊かである。だからハガキ職人はネタが採用されただけなのに特別な感情に結び付けがちなのだ。

ハガキ職人のこういう感情移入の話、おそらくみんな1つは持っているのではないだろうか。