2023.07.29 #相田にツッコメ・答え合わせ
ポイ活で小金を貯めて、遅ればせながら ※1 三四郎・相田さんのエッセイ『サマ』と、三四郎のオールナイトニッポンシリーズの番組本を買った。前者は2020年11月、後者は2020年3月発売だった。ちゃんと古本価格になってから購入した。
サマは担当編集者いわく「相田さんの言葉は毒にも薬にもならないから、そのまま販売するのもしのばれる」とのことで、事前に本文をTwitterで公開して、相田さんのフォロワー(主にラジオリスナー)からツッコミをもらうという、よく分からん手法を取っていた。3年前に俺も必死になってツッコミを送り続けた記憶がある。
ただその答え合わせ(採用されたかどうか)は今更になってしまった。だって事前にTwitterで全文読んでるから、新品で買う気になんかならなかった。内容をまるっきり忘れたのを確認してから買った。でも本当は読んですぐ忘れるような中身のないエッセイだったけど。
採用されたツッコミはたった1つだけで、それも入居初日にGを見かけてゴキジェットを買ったという話に対する「冷却殺虫スプレーも買っとけ!」という、ツッコミでも何でもないただのアドバイスだったけど。
常連ハガキ職人さんも参加してて計300人がツッコんで、採用されたのは1つだけ。悔しけどまぁよくやったよと思った。
肝心のエッセイ本文はやっぱり中身が無かったから、ツッコミ部分だけ早読みしてそっと本棚にしまった。
番組本は5周年を記念しての出版だったから、今読むと中身が足りないと感じてしまうのは仕方のないことよね。番組史としては2019年いっぱいまでだったから。相田さんのグラビアが黒髪で違和感しかなかったのもそのせい ※2。
昔懐かしの番組史を振り返れたのも面白かったけど、こっちもこっちでリスナーからネタを募集する企画があった。かつてのコーナー「コミクシー・ダズ・有楽町」※3 と「なぞなぞイッチー」※4 を復活させるんだそう。そこに何かしら送った覚えはあるが、何を送ったのかは覚えてない。
読んでみたら、コミクシーのコーナーで採用されていた。ネタ投稿者一覧で5つ目に「RN もろみじょうゆ」と書かれていたので、おそらく5枚目の絵が俺の送ったネタだったんだと思う。メールの送信履歴を辿っても出てこなかったから本当のところは分からないが。
その絵が「がんばるマシンガンズ」という絵だった。俺は三四郎リスナーでありリトルトゥースでもあるから、おそらくマシンガンズのネタを送ったんだろうなというなんとなくの記憶がある。軽くイジってたんだろうなと思う。
番組本発売から3年、まさかマシンガンズの頑張りが実を結ぶとは。俺って先見の明あるよなぁ、この時からマシンガンズの頑張りを認めて信じていたなんて。
まぁ本当のことを言うと三四郎リスナーとリトルトゥースならみんなマシンガンズが面白いことは分かっていたし。先見の明じゃないし ※5。そもそもマシンガンズは頑張ってなかったし。頑張ってたら3本目のネタもちゃんとあるんだよ。頑張らなかったから最後ギャロップに大敗したんだよ。
※1 遅ればせながらすぎない?3年だぜ?
※2 相田さんが金髪になったのは2020年の自粛期間中から。番組本発売の後の話である。
※3 バンクシーの存在が広まり始めた頃のコーナー。小宮さん扮するコミクシーがどんな絵を描いたらいいのかを募集していた。タイトルはバンクシーのドキュメンタリー映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』より。
※4 前番組にゲスト出演していた市原隼人さんが支離滅裂ななぞなぞを出して、リスナーと三四郎を困惑させていたことから始まったコーナー。マジで意味が分かんないネタばっかりだったし、それで俺が当時採用されていたのも訳が分からない。
※5 それでもみみっちいのは承知の上で言わせてもらいたいのだが、俺はマシンガンズがTHE SECONDで準優勝する1年くらい前から、ネガ⇒ポジっていうポッドキャストを聞いてたから。ちょっとだけ先見の明あったから。
ツッコミを沢山送っていた時期の日記はずいぶんと昔に載せている。エッセイの内容としては別に決してボケているわけではないから、明確なツッコミどころも無いし、ツッコミの度が過ぎて誹謗中傷にもならないように気を遣ったと書いている。だから「冷却殺虫スプレーを買え!」なんていう変なのに落ち着いたのだ。
実際に採用された皆さんのツッコミを見てみたら、主に相田さんの文体というか、文章の書き方についてのツッコミが多かった。読者に話しかけてくるような書き方に対して「見たことないわこういう文章!」という、いい塩梅に落ち着いていた。
あるいは相田さんのカッコつけたさに対して文章力・国語力が追い付いてないところを上手く突いている人もいた。語りかけるような書き方だからごまかされてしまったけど、語りかけるにしてはやっぱり変だよというところが多々見受けられた。なにせ編集者が全く手を加えていない、原文ママの文章を公開しているんだから。
そして何より、俺と同じようにツッコミではない何か、むしろ共感のコメントも沢山載っていた。やっぱり時には本気でカッコイイと思わされることもあるのだ。
思い付きはするけどめんどくさがってやんないことを、相田さんはそのハードルを軽々超えていく。間接照明とかホットクックとかソファとか。そのぶっ飛んでるところがあこがれの対象であり、ある種のツッコミどころだったのだろう。
ただやはり相田さんとしては慣れない試みをして疲れたのだろう。本カバーの一番最後の方に「ほっといてくれよ!!」と書いてあったのが本当に面白かった。そらそうよ。300人にやいのやいの言われたらそりゃそうなるよ。