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2021.08.31 山崎-水無瀬にて~川が見たい!~

昨日、ぶらり途中下車の旅に行ってきた。

ITパスポートの試験が午前中にあって、試験会場からそのまま電車に乗った。試験は11時半まであったけど、わりかし早めに終わったから11時には会場を出た。時間の途中でも終わったら出ていいのは助かる。

京都府大山崎町の山崎駅で降りた。

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前々からこの地域には気になるものがあった。府内を流れる大きな3本の河川が、ここで合流している。川が大好きな者としてはもう行くしかないと思ってた。

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いい天気だった。この先の天気予報を見るとまた雨が続いてるから、この日に行っておいてよかった。

年季の入った家々や大きな公園を通って川の方に向かった。土手の階段を上がって景色を見渡すと、そこに広がっていたのはグラウンドと木々、そして家々だった。

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川は見えなかった、木々に隠されていた。なんてこった。

川に続く道が無いかと、川沿いを歩いて探してみた。植物が両サイドにうっそうと茂っている道を延々と歩いてみたが、川が見える場所はなかった。木々にセーブされていた。

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しょうがないから土手を出て町を歩こうと思ったが、階段が全然なかった。かなり歩いた道を引き返して戻るか、まだまだ歩いて探すか迷った。階段と階段の中間に立っていた気がした。

なんとか別の景色を見たいから前へ歩いた。暑くて頭がぼーっとしていた。なにせ植物ばかりで何も変わり映えしない道だったんだもの。

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ようやく土手から脱出できた頃には、水無瀬駅という別の駅に着いていた。1駅分歩いていたらしい。

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駅前の和食レストランで昼食にした。冷たいうどんを食べた。

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旅での昼食、うどんばっかだな。山城多賀でもうどん食べたな。暑い日は塩分補給が大事だからね。また気持ち多めにツユを飲んだ。

箸を持つ手が震えていた、熱中症になりかけていたのかもしれない。

また山崎駅に戻るため、高架沿いを歩いていた。公園がいっぱいあった。公園ってあんなにいっぱいあるものなのか?

風化・ひび割れ・色合いとかで、キリンっぽい見た目をした滑り台があった。滑り台ってどっちかというとゾウっぽいはずなんだけどな。

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山崎駅に戻ると看板があった。かつて山崎合戦が起こった地域で、羽柴秀吉と明智光秀が激突したらしい。

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天下分け目の町だが、土手の茂みに分け目は無かったな。

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その時点でかなり歩いて疲れてた。駅の裏手(北側)に行こうと思ったが、裏手は山だったから諦めて帰った。

電車の中でスマホのアルバムを開いたら、似たような土手の写真ばかり並んでた。

次は川を挟んで対岸の、橋本駅にでも行こうかな。


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これまで唐崎・山城多賀・三ツ屋・山崎といった場所を旅してきたわけだが、どれも田舎とか郊外の町だった。

何で田舎ばっかり行くんだろうか。電車の車窓から見える景色でいうと、都市部も都市部で結構魅力的な景色してるんだけどね。京都だぜ? 山城多賀に向かう電車は、途中稲荷駅とか宇治駅を通るんだよ。

帰りの電車から風流な橋が見えてたこともある。こっちに行けばよかったなぁなんて思ったな。

次も次で、向島駅という田んぼが広がってる駅に行こうかと考えてるんだもん。もう田んぼはいいだろ。田んぼに次ぐ田んぼ、「うわーエモいなぁ!」なんて言っちゃったりして、たまに歴史的な家々。

橋本駅もいいだろ別に、川なんて近所にも流れてんだろ。

密を避けたいという気持ちもあるのかな。山城多賀が一番人がいなかった。歩いててすれ違った人とかほぼ0人じゃなかったっけ。

そういう田舎ばっかり歩いてて、こうやって連載できてんのは凄くない?

ただ文章を見返したら「旅で何を見たか」ではなく「旅で何を思ったか」ということばっか書いてるけどね。都市か田舎かは関係ない、電車に乗れさえすればそこにエッセイは生まれる。

その姿勢は問題だけど。三ツ屋のエッセイでも書いたけど、旅に意味を求めすぎると何も生まれない。

そういや帰りの電車で音楽を聞いてたら、くるりの「ハイウェイ」って曲が流れてきたな。その歌詞が凄く印象的で、旅してる人からしたらハッとさせられる感覚だった。

「全部後回しにしちゃいな勇気なんていらないぜ 僕には旅に出る理由なんて何ひとつない」

そういうことだよなーって思う。理由なんか無くたっていいんだよな。

山城多賀がまさにそう。ただ名前が長いだけで降りた駅だった。駅名が4文字だったから降りただけ。でも思い出に残る旅になったんだ。

何一つやりたいことも無いけど、ただアパートを出るだけという旅をしてみたい。不安だけどきっと楽しいと思う。最悪エッセイなんか書けなくたっていいから。