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2021.05.29 大人の階段造る♩

先週の初め、蛍光灯が切れた。しかしその切れ方がなんか気になった。1年前に切れた時は、しばらくして電源を付け直すと1分ぐらいはついていた。徐々に寿命を迎えようとしている感じ。

しかし先週のは、一度切れてしまったらもう再びつくことはなかったのだ。蛍光灯ってこんな切れ方だっけ?とは思ったものの、とりあえず新しい蛍光灯を買った。

この時、40型と32型を買うつもりだったが、間違って40型と30型のセットを買ってしまったのはまた別の話。

セットして電源を入れてみたが、やはりつかなかった。ネットで調べたら、蛍光灯が切れたのではなく照明器具自体が壊れてるということっぽい。古いアパートだからね、ずいぶんと前に設置された照明なのだろう。

賃貸なら管理会社が無料で直してくれるという情報もあったので管理会社に電話してみたが、住人が取り付けたものは自費負担だと言われた。何年前の住人が取り付けたんだろうね。

そういうことで、初めて「工務店」に電話をした。工務店って存在は知ってたけど、利用する人って限られてるんだろうな。中には一生工務店に電話せずに死んでいく人もいるのだろう。

自分で工務店に電話をした時、大人になったなぁって思った。

「大人の階段」という言葉があるけど、それって違うと思う。大人の出来事って、階段みたいに順序立てられたものじゃないと思う。決められた順番通りに1つずつ消化していくものじゃなくて、自分なりの順番・選択で積み重ねていくんだと思う。

「階段を昇る」というよりかは「一段ずつレンガを積む」って感じ? ダメだ、上手に言葉にできないや ※1。

つまり言いたいことは、大人のルートなんて人それぞれで、工務店を早くに利用する人・晩年に利用する人もいれば、結局利用しない人もいる。予め用意された階段を決められたルートで昇っていくのではなく、自分で階段を造っていくものだってこと。

電話をして関西の陽気なおっちゃんが出た時に「地域のお店だなぁ」って思った。マニュアルがしっかりしてそうな全国チェーン店では味わえない感じ。

結局その工務店では電気関係は扱ってないっぽく ※2、その工務店がまた別の電器屋さんに連絡を入れてくれた。すごい二度手間。初めから電器屋さんに電話すればよかった。

電器屋の人が点検に来てくれることになったが、よくよく考えれば親以外の人を自宅に上げるのって初めてなんだよね。それも一人暮らしを始める時に引っ越しを手伝ってくれた時以来。友達は一度も上げたことが無い。

他人を部屋に上げることに緊張したけど、どうして電器屋のオッサン相手にこんなにソワソワしなきゃならんのだとも思った。

一応事前に部屋の掃除はしたのだが、その時に「誰のためにこんなことやってんだよ!」と思った。むなしかった、女の子を家に連れ込むわけでもないのに。どうせなら女の子相手に緊張したかった。

電器屋さんにアレコレ調べてもらい、照明器具自体の故障だと言われた。その数日後に新しい照明に交換してもらった。

古い照明は電器屋さんに引き取ってもらったが、新しく買った蛍光灯も持ってかれた。40型・30型・32型(結局新しく単品で買った)の蛍光灯は無駄な出費ということになった。

ついでに交換費用として1万円かかった。嗚呼、俺の1万円。古い照明を押し付けられて ※3、1万円を持ってかれる。こんな理不尽な話があるか。

新しい照明は、痛いくらいに眩しかった ※4。今は中程度の明るさで使ってる。


※1 後述

※2 「照明器具が壊れたのなら普通さ、工務店じゃなくて電器屋に電話するでしょ」と思った人もいるかもしれない。あいにく工務店初心者なもので。

※3 「入居した賃貸がたまたま古い照明の部屋だった」ということを「古い照明を押し付けられる」と表現したのだろう。たまたま俺がババを引いた感じ。

※4 急な出費でへこんで繊細になっていたから、いつもより照明が眩しく感じてしまったのだと思う。


日記には「上手に言葉にできないや」と書いてあったが、読み返してみるとすぐ言葉が出てきた。「大人の階段昇る」ではなく「大人の階段造る」だと思う。

だって既に「自分で階段を造っていくものだってこと」って書いてあるじゃんか。ここまで書いてどうしてこの一言が出てこなかったのだろうか。

「大人の階段昇る」だと、どうしても予め用意されたような、そしてルートが決まっているような感覚がある。

だから俺みたいな、まだ彼女ができたこともないのに工務店を利用している人を「順番を間違ったはみ出し者」と言われてるような気がする。ある段差から急に一歩たりとも進めなくなることになってしまう。

順番なんて別に何だっていいのにね。工務店を早くに利用する人・晩年に利用する人・結局利用しない人もいるように、彼女が早くにできた人・時間がかかった人・恋愛をしないという選択肢を選んだ人もいるじゃんか。

全部たまたまだよね。たまたま彼女ができた・たまたま彼女がいない。どうせそんな感じだよ。

そういやあの工務店はアパートの真隣にあるんだった。電話で住所を言うと「すぐ近くやねんな?」とか言われた気がする。大学に向かう時によく真ん前を通っているというのに、こういうたまたまが無いと利用しないところだったんだな。