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KAZENONE BOOKの週報(3/23~3/31)

3月23日から始めた、間借り本屋「KAZENONE BOOK」。詳細はぜひこちらの記事をご覧ください。

オープンしてから8日ほどの営業日を過ごしただけなのですが、控えめに言って、控えめに言って、ものすっっっっっごく楽しいです。

楽しすぎて、5月末に終えるのが悲しい。きっとそれ以降は私、抜け殻になってしまうだろうなあと今から思うくらい。

始める前は「大好きな本が嫌いになったらどうしよう」「お店に行くのが嫌になったらどうしよう」などいろんな「どうしよう」があったのですが、それも今のところ杞憂に終わっています。

というわけで、そんな楽しい気持ちも、もっと改善しなきゃと思うタスクも、備忘録として残しておきたいと思い、ざっくり週報を始めようと思います。ひとまず今回は3月分のものを。

これから本屋を始めたいと思う人のお役にも立てるの……かな。とりあえずメモ程度に書き残すことを習慣にしていきます。

3月23日(土)オープン初日

・無事にオープン。タバタバーで宣伝したときに「楽しみにしています」とお話くださった女性が、来てくださった!SNSの情報が届いていてよかったと安堵。

・一瞬お店のなかがたくさんの人でいっぱいになる。友人知人など身内が多いなか、何名か通りがかりの人や、近隣でシニア向けサポート事業をやられている方も。お話をして盛り上がる。

・値付けがまだまだ甘いなあと思う。「こんな値段だったら売れないかな…」と思って、綺麗な本なのに安く値付けをしてしまうと、当たり前だけど利益は少なくなる。そうすると本屋は続けられなくなるから、もっと自信をもって値付けしないと、と痛感。

・絵本はまとめ買いいただくことが多い。

・小さなお子さんだと、新刊でもすぐにボロボロにされるから、古本だとありがたいとお声がけいただく。なるほど。

・通りがかりの人はいても、入りづらそうにされている方も。何か入るきっかけになるコトが必要だなあ。

3月24日(日)

・意外と「THE・暮らし系」の本が売れた日。しかもあまり名が知られていない人。みんな知らなかったけどいい本、に出合いたいのかもしれない。

・今日は街歩き系のジャンルも売れた。良かった。私だけが好きなわけじゃないんだ。

・今日も身内がたくさん応援買いをしてくれた。ありがたい。

3月28日(木)

・友人がサプライズで来てくれた。わざわざ会社をお休みして……。ありがとう。お祝いに、たくさん買って行ってくれた。

・先週の売れ行きを見て、少し本の仕入れを増やす。それをInstagramのリールで発信。さっそく「見ました!どこにありますか?」とお声がけいただく貴重なお客様が…!ありがたい。発信大事。

・「田端の上にTSUTAYAがあったころはよかったのに」「このあたりは本屋がなかったからうれしい」なんて言ってくださる方が意外と多い。年配の方が特に。AMAZONなど使わない世代の方には、町の本屋は貴重ですよね。

・街歩きブログ「かもめと街」の編集長、チヒロさん来訪。ZINEを置かせてもらう関係で、ご丁寧にお持ちいただく。数年ぶりだったので思い出話と近況報告に花が咲く。(ZINE、置いてます)

3月29日(金)

・今日も友人がサプライズでわざわざ遠くから来てくれた。分かりづらい場所にあるけれど、みんなSNSに書いてある情報だけでたどり着けるんだと一安心。

・本のジャンルを、もっと表に出してみるのはどうだろう?とアイデアをもらう。たしかに。慣れてない人にとってはガイドになるかもしれない。反面、私の並べ方に統一性がないからそう思われているのかも。要検討。学び。

・マリールゥのパンケーキミックスが届く。勇気を出してお声がけしてよかった。好きな商品をセレクトして販売する、憧れのお店に一歩近づいた気分。

・KAZENONE BOOKから徒歩10分ほどの距離にあるギャラリー「OGU MAG」にて絵本作家・松田奈那子の原画展が昨日から開催。ちょうど荒川区在住の作家さんということもあり、にぎやかな模様。ギャラリーオーナーの英子さんがだいぶ宣伝してくださっていることもあって、ハシゴしてくださるお客様もちらほら。

・年長さん~小学校低学年の女の子がママと一緒に来るケースがちらほら。とある方には「定期的に来たいんですが、本の入れ替えは頻繁にされる予定ですか?」と質問が。いつ来ても新鮮で発見のある棚づくりにしようと決意する。

・ここ数日、お店の改善や軌道に乗せるためにやりたいことが山積みで、頭のなかがそれだけでいっぱい。寝付くのに時間がかかり、睡眠時間が2時間、なんて日も……。私が倒れたら家族も店も大変だから、もっと力を抜いて、ゆるく、ゆるく。

3月30日(土)、31日(日)

・ずっと天気が悪かったなか、晴れてお天気のいい予報の土日だったので、散歩がてらのお客様で溢れかえるに違いねえ!と鼻息荒く店番をしていたが、オープンしてしばらくはガラン、として悲しい。

・それもそのはず。近所の大きな公園でイベントがあったらしい。みんなそっちに行くよね~。そういうときは私も店を閉めて、イベントのほうに出店すればよかったのだ。今は間借り本屋なのでしないけど。そういう情報収集も大事なのだと学ぶ。

・それでも夕方ころになると、イベント帰りのご家族などが家路につく頃に立ち寄ってくださる。

・面出しの本がやっぱり売れる。背表紙では分からない情報が伝わるからだろう。面が変わるだけで、店内の雰囲気も少し変わる。頻繁に入れ替えるようにしていこう。

・同じ本でも、Aの棚からBの棚に移動したことで売れた本がちらほら。たまたまかもしれないけど。動きの悪い本は、そうして移動してみることで、何か目に留まるきっかけになるのかもしれない。

・絵本は古本を、とのことだったけど新刊だと売れないのかな。試しに来週おいてみよう。

・SNSでは自分の好きな本、これぞKAZENONE BOOKですからぁぁと思う本を紹介することが多かったけど、そうじゃない。それも大事だけど、売りたい本をちゃんと売るために書くべきだ、とようやく気付く。本を自信をもって「売り切る」ということが大事なんだろうなあ。

雑感ヒトコト

・3月中はオープン特需で、知人が多く来訪してくださり、たくさん買ってくださった。来週からが勝負。

・かつてWEBマガジンの運営をやっていたはしくれとして、店の改善もWEBマガジンの改善も同じことだよな、と思う。当たり前だけどどう集客して、どう購入率を上げて、どう客単価(一人当たりの閲覧数など)を上げるのか……。そう思うと、かつての経験も無駄ではなかったのかなと思える。

・地域の人の間でどう情報が広まっていくのか。広めるために何ができるのか。

・たくさん考えなきゃいけないことがあって大変だ~、でも、楽しい。


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