地下謎への招待状に隠された、意外な仕掛け。
「地下謎への招待状」というリアル謎解きゲームはご存知でしょうか。
東京メトロを普段利用されている方なら、「ポスター見たことある!」と思われる方も多いでしょう。
今年で4回目を迎えるこちらのイベント。何を隠そうわたし、初回を除いて毎度参加しております、かなりのヘビーユーザーです。
ゲームの概要は、簡単に言うと、メトロの駅構内から、構外まで幅広いところに隠された「謎」を、メトロに乗りながら解いていく、というものです。
「謎」ってそもそもなに? って感じなのですが、んー、こちらも簡単に言うと、頭を使ってパズルを解いていくイメージのもの。こればっかりは参加してみないとなんともお伝えするのが難しいのですが、とにかく老若男女、だれでも楽しく参加できる、とても素晴らしいイベントです。
今回なぜわたしがこのイベントをご紹介したいかというと、イベントの構成が、とにかく、「街との出会い」という視点において優れた仕組みがあるからです。
このゲームは、東京メトロを利用して、謎を求めてとにかく電車に乗らされます。
そうして、とある駅を指定されて、そこで謎を解いて行きます。
そう、参加者は「謎」という目的地に向かわされていながら、実は「新しい街との出会い」を巧妙に体験させられているのです。
謎は、商業施設の中にあるときもありますし、公園のど真ん中にあることもあります。
わたしは毎回妹夫婦と参戦しているのですが、よく「へー、こんな駅あったんだ、初めて知った。」なんて言いながら、駅と謎までの距離の散歩を楽しむのです。
「あ、あんなところに綺麗な建物がある。今度の機会に行ってみよう。」
「ここ、知らなかったけど、意外とアクセス良さそうだし、空気感がいいね。」
なんて会話をしながら、「街を体感」するのです。
わたしはこういう仕事をしているので、こうした設計にかなり敏感です。
謎解きの休憩に、近隣のカフェを勧めてきたり、こんな時でないと行かないような駅にあえて連れて行かされたり、と、とにかく街へ繰り出させる仕掛けが絶妙なのが、このイベントの最大の魅力だと、わたしは勝手に思っています。
謎解きのレベルも、そして「街を体感」させるための仕掛けも、年々パワーアップしていると感じる、地下謎への招待状。
まだ一度も参加したことがないという方は、ぜひ騙されたと思って行ってみてください。謎解きももちろんですが、上記のような視点で見てみると、もっと楽しめると思います。
ホステルやゲストハウスなどの「地域コミュニティ」を創っている方々に会いに行って、勉強させてもらい、タバタバーに持ち帰ります!