失敗学②

 こんばんは、落水彩です。
 少し前にフリートークをする機会があったので、その時した失敗学を書き留めます。


 今からするのは6年前、わたしが13歳の時に海外へ旅行に行った時の話です。

 13歳の時、私は乗り継ぎの際にオランダのアムステルダム空港で、名物の「コロッケの自動販売機」に立ち寄ることにしました。
 お金を入れると、鍵が空き、小さな扉を手前にひくと、コロッケを取り出すことができます。特別難しい仕様ではないのですが、私は何を間違えたのか、ぱちんっと扉が勢いよく閉まってしまったのです。
 一度閉まった扉はもう開きません。買えなかったことが悲しかったのと同時に、悔しさもありました。
 私は、勇気を持って売店のお姉さんに話しかけました。母国語が違う国で、うまく伝わるかとても不安でしたが、簡単な単語で、ゆっくりと説明すると、お姉さんは「これであってる?」と言ってコロッケを手渡ししてくれました。
 私はその時のコロッケの味を忘れませんし、今までの人生で1番美味しかったです。
 この経験から、私は海外の人に進んで話しかけられるようになりました。

 私の人生で、1番失敗してよかった出来事です。


 ……と、まあ、コロッケ買えなくてぐしゃぐしゃに泣きながらあわあわしてるアジア人を見て察してくれたお姉さんにも感謝ですし、間違いなくこの経験で自信がつきましたね。

 ちなみに、渡されたコロッケは食べたかったものとは別の種類でした。が、焼きそばみたいなもちもち麺と、カレー風味の不思議な組み合わせは、きっと日本では食べられないと思いました。こっちでよかった。
 また、アムステルダムに行くことがあれば食べたいです。

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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