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【韓国ドラマ/ごはん行こうよ】ローカルな韓国料理が食べたくなるドラマ

日本で食べられる韓国料理といえばビビンバ、チヂミ、サムギョプサル、チーズタッカルビあたりが定番で人気ですね。

10年くらい前ですが、大学生の時に初めて韓国旅行に行ったときも私はビビンバサムギョプサルを食べました。その時は現地で仕事をしている母の知り合いにアテンドしてもらったんですが、食べたいものを聞かれてもビビンバサムギョプサルくらいしか思い付かずその当時はそれ以外にどんな韓国料理があるのかよく知りませんでした。

確か韓国に着いたのが夜の20時頃。江南のホテルにチェックインしてホテル近くのコンビニに行った帰り、たまたまあった屋台でトッポキを買ってみたものの辛すぎて食べ切れず…その後、「移動で疲れたし今日はもう休もうか」と友達と話していたら、知り合いの方が仕事終わりに連絡をくれて夜の東大門に連れて行ってくれました。それが22時頃です。

その時知り合いの方に「韓国に来たら夜は寝たらダメだよ!朝まで遊ばないと!」と言われ「え?」と思いましたが今では納得でしかないですね。もう韓国に行くと寝るのがもったいないと思ってしまいます。

さむーい2月の韓国、東大門。問屋街の東大門は夜中が一番賑やかです。知り合いの方が東大門の屋台で買ってくれたよもぎホットク。寒い中食べる熱々のホットクは絶品でした。その時、現地の人しか知らないローカルな美味しいものがあることを知った気がします。

数年後に知り合った韓国人の友達と行った市場の食堂では見た目が衝撃のスンデ(豚の腸詰)を食べてまだまだ知らない韓国料理があることを知りました。

▲仁川の市場の食堂で食べたキンパ、オデン、トッポキ、スンデ、ティギム

想像以上に韓国料理は種類が多いです。

そして色んな韓国料理をたくさん知ることができたのはこのドラマでした。
これを観るとお腹がとっても空くので要注意です。

ごはん行こうよシリーズは1〜3まであります。3はまだ観たことがないので今回は1と2のご紹介です。1と2はNetflixで観ることが出来ます。

ごはん行こうよ/식사를합시다

韓国:2013(tvN)

日本:2016

キャスト:ユン・ドゥジュン・イ・スギョン・シム・ヒョンタク・ユン・ソヒ



あらすじ
バツイチで一人暮らし3年目、法律事務所で室長として働くイ・スギョン(イ・スギョン)は、事務所の代表弁護士キム・ハンムン(シム・ヒョンタク)から理不尽な仕事ばかりを押し付けられ、ストレスが溜まる毎日。
食べることが大好きなスギョンは、グルメブログで紹介される美味しそうな料理を見て、日々のストレスを解消していた。
ある日、彼女の隣の部屋、804号室に一人暮らし初心者のユン・ジニ(ユン・ソヒ)が引っ越してくる。
引っ越し初日から泥酔したジニは、自分の部屋とスギョンの部屋を間違え大騒動を巻き起こす。
一方、もう一人の隣人、806号室に住む保険会社の営業社員ク・デヨン(ユン・ドゥジュン)は、かなりの食通で、どこかミステリアスな男性。
お互い最悪の第一印象をもった二人だったが、関係は予想外な方向へ…。

原題の식사를 합시다(シクサルル ハプシダ)は「食事をしましょう」という意味です。

韓国に行くとどんな料理も2人前から頼むものが基本となっています。

韓国では「食事は大勢でワイワイ食べるもの」というのが伝統的な文化です。韓国では1人で食事をしていると、何か訳ありなのではないかと思われてしまうほど。食事は人と食べるもの。大勢で食べるもの。だから一つの鍋やお皿の料理をみんなで取り分けて食べるそうです。

ごはん行こうよは簡単に言えばモクパンドラマです。먹는 방송(食べる放送)の略で먹방(モクパン)です。
日本でいう孤独のグルメの様なドラマですね。

ドラマ自体はストーリーに添って進んで行きますが、1話に約2回ほどはごはんを食べるシーンが出てきます。

同僚とのランチや、仕事終わり家に帰ってから出前で頼むチキンに久しぶりに食べるお母さんの手料理まで。

なんと言っても見所は出演者たちの見事な食べっぷり。とっても美味しそうに食べるんです…このドラマを観ていると本当にお腹が空きます。

中でも印象に残っている食べ物を紹介します。


ジャージャー麺とタンスユク(짜장면과탕수육)


第1話でスギョンの部屋の隣に引っ越してきたジニと隣人のデヨンが出前で頼んだジャージャー麺タンスユク(韓国の酢豚)を食べるシーンがあります。

韓国では引越しの際にジャージャー麺(짜장면)を食べる風習があります。日本でいう引越しそばですね。

また、韓国ではタンスユクの食べ方が人によって分かれるという定番の議論があります。(ごはん行こうよ2でこの議論が出てきます)

韓国の酢豚は日本の酢豚と味はあまり変わりませんが少し甘めです。それとお肉が唐揚げのようにカリッとしていていて、お肉とタレが別々になっています。(たまにキュウリが入っている所もあります)

このタレにお肉をつけて食べる派とお肉にタレをかけて食べる派に分かれるのです。つける派はいつまでもサクサクで食べることができ、かける派は味が混ざってより美味しいという言い分があるそうです。

私はこのドラマを観てタンスユクの存在を知り、韓国に行った際にすぐ食べに行きました。が、食べたお店はお肉にタレがかかった状態で出てきました。私は特にこだわりはないんですが(笑)、注文の際にタレは別でと言えば別々で出てくるみたいです。

ここは東大門にある「香港飯店(홍콩반점 )」という有名な料理評論家のペク・ジョンウォンさんが経営している中華料理のチェーン店です。調べていたら新大久保にもあると知ってびっくりです。行きたい。

最近は韓国に行くと食べたいものがたくさんあるのでジャージャー麺をわざわざ食べに行くことはなくなりましたが、「そういえば今回ジャージャー麺食べてなかったな」となって出国前に空港で食べることが多いです。

タイミングがなくてなかなかできていませんがいつか出前でジャージャー麺タンスユクを食べてみたいです。



ヘムルチム(해물찜


ヘムルは海鮮(해물)、チムは煮込み(찜)という意味です。エビやイカ、タコなどの海鮮を豆もやしなどの野菜と炒めて、うまみを凝縮させたスープで煮込んだ海の味を楽しむ一品です。

ドラマでは「青海大王/チョンヘデワン(청해대왕)」というお店の名前で登場しますが、「ウォンダンヘムルチム(원당헤물침)」という実際のお店があります。

これこそ一人で食べるものではなく何人かで食べる大皿料理です。

ドラマではスギョンがどうしてもヘムルチムを食べたいけど一人で行くのは気まずくて甲殻類アレルギーのお見合い相手と行くシーンがあります。(笑)スギョンの食べっぷりが本当にいいです。

ヘムルチムはまだ食べたことがないのですが、いつか釜山など海の幸が美味しい場所で食べてみたい韓国料理です。



豆腐ポッサム(두부보쌈)

ポッサム(보쌈)とは、茹でた豚肉を、キムチやニンニクなどと一緒に野菜に巻いて食べる韓国料理です。

このシーンを見てポッサムという料理を知り、今では本当に好きな料理の一つになりました。

このシーンでは豆腐ポッサムと言って茹で豚の他に豆腐も野菜に包んで食べています。これがどうしても食べたくて調べてみたけれど、このドラマに出てくるお店には実際はないメニューでした、、

そんな時に調べていて見つけたのが牡蠣ポッサムという料理です。韓国語ではクルポッサム(굴보쌈と言います。

▲サメチッの牡蠣ポッサム

大好きな生牡蠣とポッサムが一緒になっているという私得な料理を見つけてウキウキしてしまいました。

この写真のお店は鍾路3街にある「サメチッ(삼해집 )」というお店です。行ってみるとわかるのですがこのお店がある付近は牡蠣ポッサム通りと言って牡蠣ポッサムが食べられるお店がいくつも並んでいます。

サメチッは現地の人で賑わっていて観光客もあまり見かけないのでローカルな雰囲気が楽しめますし、店員さんも気さくなアジョシ(おじさん)です。ここのキムチとサービスで出てくるあっさりとしたカムジャタンがすごく美味しかったです。

▲和通本家の牡蠣ポッサム

2枚目は同じ牡蠣ポッサム通りにある「和通本家(화통본가)」というお店です。

こちらも現地の人で賑わっていますが隣の席との距離が近くてアジュンマ(おばさん)たちが忙しそうなちょっと慌ただしい雰囲気でした。

でもこちらでは牡蠣チヂミケランチムがパンチャン(お通しのおかず)で出てきます。

ゆっくり食べるなら「サメチッ(삼해집 )」のお店が個人的にはおすすめです。

私はどちらのお店も冬に行ったので生牡蠣でしたが、時期によっては蒸し牡蠣の時があるようです。

ポッサムは家でも簡単に作れます。サムギョプサルは家だとニオイが気になるので。

(家でも簡単に作れる韓国料理のレシピもいつか紹介します)




マンドゥ(만두)

韓国の餃子、マンドゥ(만두)といえば蒸し餃子です。子供たちのモクパンが可愛い!

こちらはお正月に食べている餃子スープ蒸し餃子

こういうドラマの中でラーメンを作ったり冷凍食品でささっと料理するシーンが好きです。

韓国のお正月では餃子とお餅が入ったお雑煮、トックマンドゥック(떡만두국)を食べます。さまざまなものが包み込まれたマンドゥは福袋と同じ意味を持ち、福を食べることになるからだそうです。

調べていて気付きましたが、マンドゥ(만두)は日本語だと饅頭ですね、、Wikipediaによると餃子に近い食べ物だとされているようです。

韓国でマンドゥを頼むと基本的にジンマンドゥ(蒸し餃子)です。豆腐や春雨が入っていて何個でも食べられるくらいあっさりとしています。

二つ目の動画に出てくるbibigoの冷凍餃子は日本でも手に入るので私も見つけるとつい買ってしまいます。

▲南大門の市場で食べたトックマンドゥック

▲明洞カルグクスで食べたカルグクスジンマンドゥ




ビュッフェ(뷔페)


最後に紹介するのはビュッフェのシーンです。
「季節食膳/ケジョルパプサン(계절밥상)」という実際にあるお店です。bibigoが経営するお店のようです。

このドラマは本当に色んな韓国料理が出てきてどれも食べたくなるんですが、一度に味わえるビュッフェという手があったか!とこれを見て思ったのです。旅行中は時間も限られていますしね。

私は辛いものが好きですが、一緒に行く友達が辛いものが食べられない場合もあるので、旅行中に食べる韓国料理はできればみんなが食べられるものを、といつも考えています。

そんな時にもこういう場所はいいなぁと思いました。焼き芋まであるんですよ!

日本でも現地の人が普段行くようなビュッフェで観光客ってあんまり見ませんよね。そういった意味でもビュッフェはローカルな穴場スポットかもしれません。

ドラマでは他にもプデチゲチョッパル(豚足)チキンのモクパンもありますし、あんまり韓国料理でイメージのなかった魚料理などもたくさん出てきます。

全部は紹介しきれないので是非ドラマを見てみてください。実際にあるお店は調べると出てきます。

食に対するこだわりやうんちく、韓国の風習や習慣もわかるとてもおすすめのドラマです。

出演者のキャラも濃く、コメディ要素満載、サスペンスもラブロマンスもありで面白いですよ〜。本当に、何回見たことか。

1つの記事にまとめられなかったので、次はごはん行こうよ2に出てくる韓国料理をまとめます。
ごはん行こうよ2も全部食べてみたくなるおいしそうな料理がたくさん出てくるんです、、


コロナの影響で次にいつ韓国へ行けるかわかりませんが、この記事を書いていたらますます行きたくなってしまいました。日本でも韓国料理は食べられますがやはり現地の雰囲気とコスパには敵いません。

またこのドラマを見ていつか行く日のために行きたいお店を探すことにします。



おまけ

このドラマが大好きな理由は他にもあります。


スギョンの飼い犬、ポメラニアンのバラがめちゃくちゃ可愛いんです。

犬好きの私にとって本当にたまりません。賢いし、演技が本当に上手でびっくりします。



このシーンは犬バージョンの食のこだわりを言っているところです。

かわいい。

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