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矛と盾

「三十路 女 独身」私の属性キーワード。

Twitterのアルゴリズムは私の属性を見透かし、おすすめの投稿を表示してくれる。最近はこんな感じだ。

Twitterより


どうやらとにかく、私こと三十路独身女は強くならないといけないらしい。


バズる沢尻エリカ様の強いメンタル論

他人の言うことに流されず、強気でいこうよといった精神論。このような精神論は、自分のメンタルを維持するためのみならず、自身の主義主張や、自身自身の身を守ってくれる。良い手段としてある。


まさに矛(ほこ)と盾(たて)でいうと、盾の部分。

例えば、何か相手に言葉や態度で攻撃された時、
「私は私!何を言われても大丈夫!」という強いメンタルであれば、相手の攻撃から自分自身を守ることができる。

これが、強いメンタル論が盾であるということである。誰かに何か批判を受けた時に、盾が自分を守ってくれる。


「良い盾を持って強い人になろう!」
Twitterでの投稿はまさにこうである。
これがよくバズっている。多くの女性が強くなることを望んでいるのだとう現実があるようだ。
(というより無意識のうちに強くなることを強いられているようにも感じるが)


より良い盾を身につけようとすることはとても良いことであるが、ただし、この盾を容易に手に取るには危険が孕む。


盾を持つことの危険性

Twitterの投稿では、魅力的な盾を提示してくれる。箇条書きで分かりやすく教えてくれるため、それを真似するだけで、簡単に盾が手に入る。
ただ簡単がゆえに、身の丈にも合っていない盾を武器として手に入れることができてしまい、それはとても危険を孕む。

なぜなら、盾の使い方を間違える可能性があるからである。


盾は本来、相手の攻撃から身を守るための武器であるが、場合によっては盾で相手を攻撃する間違った使用ができる。

Twitterで見ると、こんな間違った使い方の人を大勢いる。矛つまり剣を持っていないからか、剣より立派な盾が手に入ったからか、盾で相手に攻撃を仕掛けようとするのである。


沢尻エリカの「お前が死ねよ」といったメンタルの教えがある。

SNSで悪口を言われた時にはこういうメンタルでいるというメンタル論である。これは自分の主張が批判された時に自分を守るために相手の意見を閉ざすという手法で、立派な盾である。

この盾を間違った使用をすると、矛つまり剣になる。
「お前が死ねよ」の部分を強調することで、簡単に相手を批判し傷つけることができる。自分を守るふりをして、相手を攻撃するのである。

まさに盾で攻撃するとはこういったことであり、間違った使い方の良い例である。間違った使用によって、不用意に相手を不用意に傷つけたり、怪我させたりできるのである。


矛と盾。
それぞれの機能や用途を理解して、扱うべきである。

盾で相手を攻撃する代償は大きい。
傷を負わせた場合、剣でできる傷よりも厄介な可能性もあるだろうし、盾自体が悪くなる可能性もある。

間違った使い方をするならば、きっとそんな盾なんて捨てた方が良い。
正しく使える盾を身につけるべきだ。


そう思った1日でした。


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