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【舞台メモ】兎、波を走る

兎、波を走る

作、演出:野田秀樹
出演:高橋一生、松たか子、多部未華子

野田さんの舞台はいつも小難しい。
だからいつも途中の記憶がなくなる。
でもいつも最後は心掴まれる。

というのが私の中の野田マップサイクル。
でも今回は早々に

「社会派だか何だか分からないけど、
実際小難しくて分からないセリフが多いよね」
というあなた方の言い分は分かってるんだよ

というメッセージがあったのには笑ってしまった。そしてやっぱり変わらず途中記憶がない。。


舞台の予想外のテーマが見えた辺りから覚醒する私。母が主軸で娘ともう1人の男が絡んでくる重い話。

やっぱり社会派。


娘にあと何回おかえりと言えるのだろう
これが永遠に続くわけではないのだ


母娘に自らを投影しながら、すっかり母側の気持ちに共感するようになった自分。

ついつい忘れてしまうありふれた何てことない生活は、失った時に貴重な時間だったということを痛感するなんてやるせないけど、それが正直なところなのかもしれない。

でも経験を重ねてきた歳になったのだから
心に留めておきたい。

今日は出掛けに娘と言い合いしたなぁ
と反省しながらの帰り道。

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