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え〜💦 仕事辞めます!? 〈仲間との関係〉


こころの金継ぎ師、アドラーカウンセラーのMorleyです。
若葉の美しく薫る季節が近づいてきましたね。

四月中旬、研修帰りと思われる新入社員さんたちが、まだどこか馴染みきれていないスーツ姿で輪になって話している姿をよく見かけます。もうそろそろ会社の雰囲気もわかり、少しずつ仕事も覚え始めた頃でしょうか。


一方で1ヶ月も経たないうちに「もう仕事辞めたいんです💦」という若者も続出。だから【退職代理サービス】なるものが大流行りのようです。(2018年夏から12月頃からメディアに取り上げられ、露出も増えている)今年は、入社式から3日経たないうちに退職代行依頼が来ていると言います。現にクライアント先でも昨年ほんとうに起きてた💦


本人からならまだしも・・退職代行業者から届くとどうしようもない💦


昨年も何度か「転職フェアー」等でのキャリアカウンセリングをしましたが、自分を変えずに「環境」だけを変えようとして短期離職する傾向も本当に多いなと感じています。

その一方で、新入社員の早期離脱は「企業」側に原因があるケースも多く存在します。変わらぬ企業体質や、長年の慣例的新人育成制度など、問題がある企業が多いのも事実です。
双方、同じ失敗を繰り返すケースですね💦


ただ、これだけは言える。新人を潰そうと採用する会社も上司もいないということ。そして、会社を潰すために入る新人さんもいない。
少なくとも私が関わってきた会社や組織においては。


育てなきゃ・・という一心からちょっとしたミスを叱責してしまったり、ダメ出しをする人はいる。目の前で起きたことを世間的・経験値の尺度や、結果だけジャッジして叱ったり、説教をタラタラと並べ立てる人もいる。もしくは、自分自身も上司としてどう振る舞えばいいのかわからない、また自分自身も上司から叱責しかされたことしかなくそうした方が良いと勘違いしている。

叱った相手にも、相手なりの言い分はある。同じミスをさせたくないから・・早く仕事を覚えて欲しいから・・など、はたまた自分が育ててもらった時代のやり方でやっていたり、育てる方も試行錯誤しながら正解のない育成を担っている。


一方で、叱られた若者も、叱られたという事実だけを捉えて「こんな職場は無理」「こんな人の下で働きたくない」など・・・自分の現状や行動改善には目を向けず「環境を変えればちゃんとできる!」と早々に辞める決意をしてしまったり。
起きていることは、もっとそこに至る背景や状況、文脈はあるはずなのですが。


その人が何をしようとしているのかという文脈の中で、その人の行動を理解しなければなりません。行動を理解するためには、行動の目的を知らなければならないのです。

『アドラーの思い出』より


もし「辞めたい」と相談を受けたらあなたはどう対処しますか?

過剰に反応して叱責する、慌てて騒ぎ立てる・・・自分の頃にはね・・・(と説教を始める)」もしくは、「自分の育て方が悪かったのか」と自責の念に駆られる。


過小反応・・・
「誰にでもあるいことよ」と軽く受け流す
「本人の問題だから・・・」と放置する。


まあ、どちらもうまくいきそうにはないですね💦
特に「叱責は100害あって一利なし」でなんの効果もなさそうです。


じゃあ、どうする?
善悪をジャッジせず、まずは話を聴いてみる。それから、一緒に建設的な対処法を一緒に考えてみることからでしょうか。
少なくともこちらが決めることではないので。


一つ心配なのは、「助けて!」と言えない人たちも増加傾向にあるということです。
そういう私も、実はhelpを言い出せず痛い目に遭ったり余計な回り道をした苦い経験があります。「helpを求める力が大事」いうのは易し、かなり勇気のいることです。
ましてや小さな頃、親や先生たちから指導という名の支配下にあったとすれば尚更、「助けて」とは言えないかもしれません。

困った人は、実は「困っている人」・・・子育てにおいても、部下育成においても、支援する立場にせよ同じ。
いつでも、ここからスタートですね。


われわれが人間に要求する全てのこと、 我々が人間に与えることのできる最高の賞賛は、 人間が優れた仕事仲間、優れた仲間、愛と結婚における真のパートナーであるべきであるいうことである。 要するに、人は自分が仲間であることを証明巣できである、と言える。

アルフレッドアドラー「人生の意味の心理学〈下〉」(アルテ)より


今日も日々是アドラーですね。
Morleyでした。

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