「勉強になりました」何が? 〈徒然〉
こころの金継ぎ師 アドラーカウンセラーのMorleyです。
セミナーや研修後、「勉強になりました」とか「ためになりました」という人は多いです。参加レポートやアンケートを見ても同様の言葉がよく見られます。それを聞くたび、見るたび、ちょっとだけガッカリしてしまう私がいます。
「どんなところが?どう役立ちそう?」「どんなところがこれからの日々に活かせそう? 何からやってみる?」って聞きたくなる。知りたいのはいいとか悪いとかではなく、どんなところがどんな風にこれからの自分に活かせそうか、使えそうか、ここは自分には使えそうにないな・・・とか、ここなんですよね。
どんなに良い講演を聞いても、帰る頃には講師の名前さえ忘れてしまったりもする。ただ、せっかく自分の大切な時間を使って参加したんだから、講演会の後などは、ぜひ自分でその日の学びを具体的に出してみるといいですね。(紙に書き出す・・・つまり頭の中から一度考えを机に出してみること)
私自身は、勉強することは正直苦手です。覚えも悪いし、情けないほど理解も遅い。ただそんな私であっても、「学びましょうよ!」って言いたい。
「人生に悩んでいる人」、逆に「賢明で確立された自分を持っているけれど、それでいて時折ままならない自分自身に手を焼いている人」こそ、一緒に学んでみませんかと言いたいんです。
「学ぶ」って何だろう?とずっと自分に問いかけています。だからセミナーでも講演会でも先ず「私に約束できるのは今の表情を10倍の笑顔にすることだけです」とお伝えしています。そもそも伝える側にできるのは、「きっかけ」の提供だけですから。
「学ぶこと」って何? と聞くと、若者たちから返ってくるのは、「覚えること」「問題を解くこと」「知ること」「わかること」などです。でもこれって単なる手段ですよね。この手段を使って得た「知識」を自分のモノにするためには、実生活で使ってみてトライ&エラーの中で理解が深まり使えるようになっていく・・・それが「学ぶ」ということであると考えています。特に、大人は学びは使えてナンボだと思う。
特に人間関係についての学び方は、知識ではどうにもならないことばかりです。なぜなら、自分も相手も心をもつ人間だから。人間関係に関する学びなら尚更「変わる=使いながら変化を起こす」ことは難しい。
私たちの脳は、様々な情報を取り入れた瞬間、ここまでの自分の体験に照らし合わせながら理解を進めていきます。つまり、嫌な体験につながることや、苦手なことはあまり触れないようにして、自分にとっての都合いい部分だけを取り入れようとします。(人生経験が長ければ長いほど・・特に)
そこで、「頭ではわかるけど・・・でもね〜〜〜???」となる。せっかく学んでいるんだから、勇気を出して新しいやり方を試してみるといいですね。やってみて、それから採用するかしないかも決めればいい。
その時、仲間と共に話し合いながら学ぶ方法が大いに役立ちます。いろんな人が、自分の体験を通して感じたこと、考えたことなどシェアしあうことで、自分の中に誰かの話してくれたことを含めて考える作業が進むからです。自分の枠の中だけでの理解だけに留めず、対話しながら実践を進めていくことであなたの学び力は倍増します。
アドラー心理学の学び方は、『実践対話法』で学びます。
「対話実践」とは人それぞれがお互いに話をしっかりと聴いてもらい、応答してもらっていると感じるような関わり方のことです。つまり傾聴と応答を重視して、話し合いの中で多様な価値観を尊重し、共存する状態を育みながら学ぶことができます。実際、アドラーは、ウィーンのカフェで「仲間」と語り合いながら理論を構築していったと言われています。
あなたが、何かしら人生の中で生きづらさを感じていたり、人生はうまくいってはいるけれど、時々ままならない自分がいると感じているなら、一緒にアドラー心理学を学んで使えるようになりませんか。また、学んだことのある方は、自己流になっていないかフォローUPや情報更新しませんか。(最後はアドラー心理学の学びの宣伝になっちゃいましたが😅)
今日もブログに来ていただきありがとうございます。
Morleyでした。
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