未来の豊かな村を夢想する(序章)
こんばんは。秋田県北秋田市で森吉山麓ゲストハウスORIYAMAKEという小さな宿屋をやっている織山(おりやま)と申します。マタギ文化を広く伝えることを目的としており、私自身も猟友会に入って10年以上活動を行っているところです。
はじめに
この記事では、未来の豊かな村を想像するというテーマで、2億円の資産を持つ村人たちがセミリタイアして自分の好きなことに没頭するというビジョンを紹介します。このビジョンは、仕事をしなくても暮らせる自由さや、自分の好きなことに力を入れることで村の文化やコミュニティが豊かになるという魅力を持っています。では、その未来像を具体的に考えてみましょう。
なぜ2億円なのか?
2億円という資産額は、理想的なセミリタイア生活を実現するための一つの目安です。例えば、2億円を年利4%で運用すると、年間800万円の利益が得られます。これは、日本の多くの家庭が十分に生活できる額です。総務省のデータによると、2019年の日本の平均世帯年収は約560万円でした。このため、年間800万円の収入があれば、生活費や趣味、旅行、教育などに十分な余裕が生まれます。
2億円の資産を持つ村人たち
村の住民が2億円の資産を持つためには、どのような事業を起こせば良いのでしょうか。以下に、村ならではの環境を活かしたスタートアップの事例を紹介します。
村ならではのスタートアップ事例
【地域資源を活かした観光業】
例:島根県隠岐の島町の「隠岐旅工房」
隠岐の島町では、地元の自然や文化を活かした観光事業が成功しています。観光客に地元の体験を提供することで、観光収入を増やし、地域経済を活性化しています。ゲストハウスの運営やエコツーリズムの企画など、地元の魅力を発信することで持続可能なビジネスモデルを構築しています。
【農産物のブランド化】
例:山形県鶴岡市の「ヤマガタデザイン」
ヤマガタデザインは、地域の農産物を高付加価値商品として販売することで成功を収めました。地元の特産品をブランド化し、オンラインでの販売や都市部への出荷を行うことで、大きな利益を上げています。農業とITを融合させた新しいビジネスモデルが注目されています。
【ITを活用したリモートワークの推進】
例:徳島県神山町の「神山町プロジェクト」
神山町では、都会の企業がサテライトオフィスを設置し、リモートワークを推進する取り組みが行われています。美しい自然環境の中で働くことで、都市部のストレスから解放され、生産性も向上するという効果が見られています。地域の活性化と同時に、新しい働き方を提案しています。
2億円を貯めるために年間2000万円を稼ぐビジネスを10年間続ける
2億円の資産を貯めるためには、色々な考え方があると思いますが、ここでは「年間2000万円を10年間稼ぐ」という方法を考えてみたいと思います。これは容易なことではありませんが、地方の強みを活かしたビジネス戦略を取ることで可能になります。以下に、年収2000万円を地方で達成するために必要なことを考察します。
高付加価値の農産物を生産・販売する
地方では広大な農地や自然環境を活かして、高付加価値の農産物を生産・販売することができます。例えば、有機野菜や珍しい品種の果物、特産品をブランド化し、都市部の高級スーパーやレストランに販路を拡大することが考えられます。これにより、高収益を上げることが可能です。
観光業を強化する
観光業は、地方において大きな収入源となり得ます。地域の自然や文化、歴史を活かした体験型観光を提供することで、多くの観光客を呼び込むことができます。宿泊施設やアクティビティの充実、地元の食材を使ったグルメツアーなどを組み合わせることで、観光収入を大幅に増やすことができます。
IT技術を活用したビジネス
IT技術を活用することで、地方にいながらにして全国や海外市場をターゲットにしたビジネスを展開することができます。例えば、オンラインショップの運営や、リモートワークによるITサービスの提供などが考えられます。地方の低コスト環境を活かして、競争力のあるサービスを提供することで高収益を狙えます。
地域の特性を活かした独自ビジネス
地域の特性を活かした独自ビジネスを展開することも重要です。例えば、地元の特産品を使った加工食品の製造・販売や、地域の伝統工芸品のブランド化などが考えられます。これにより、他にはない魅力的な商品を提供し、高い収益を上げることが可能です。
税金や生活費を考慮する
年間2000万円を稼ぐビジネスを継続する際には、税金や生活費の影響を考慮する必要があります。収入の一部は税金として支払う必要がありますし、日常生活に必要な費用も発生します。したがって、実際に2億円を貯めるためには、収入を最大化しつつ支出を最小限に抑える工夫が求められます。
複利の力を活用する
資産形成において、複利の力を活用することも重要です。例えば、毎年の利益を再投資することで、次第に元本が増加し、最終的に得られるリターンも大きくなります。複利の効果を最大限に引き出すためには、早期からの投資と継続的なリスク管理が必要です。
投資信託での資産運用のメリットとリスク
2億円を投資信託で運用することは、資産を増やすための有効な手段です。投資信託は、分散投資を通じてリスクを低減しながらリターンを得ることができます。ただし、市場の変動によるリスクもあるため、適切なリスク管理が重要です。村の中で投資に関する知識やサポート体制を整えることも必要です。資産形成、資産運用についてはここでは詳しく記載しませんが、夢物語を語る上でも、大切な部分です。
仕事をしなくても暮らせる村人たちの生活
資産運用が成功し、仕事をしなくても暮らせるようになった村人たちは、どのような生活を送っているのでしょうか。彼らの生活は、自由な時間を楽しみながら、村の文化やコミュニティに貢献することが中心となるのではないでしょうか。
芸術家として活躍する村人
村には、セミリタイア後に絵画や彫刻、陶芸などの芸術活動に取り組む人々がいます。彼らは自分の感性や想像力を表現することで、自己実現や創造性の向上を目指しています。彼らの作品は村の展示場やギャラリーで展示され、村の文化を彩ります。
農業に情熱を注ぐ村人
一方で、農業に情熱を注ぐ村人もいます。彼らは自分の好きな作物や品種を選び、栽培に取り組んでいます。彼らの作物は村の直売所や市場で販売され、村の食文化を支えています。また、彼らは持続可能な農業を実践し、環境保護にも貢献しています。
ボランティア活動に尽力する村人
さらに、ボランティア活動に参加する村人もいます。高齢者や障害者の支援、子どもたちの教育支援、環境保護など、さまざまな分野で活動しています。彼らの活動は村の福祉や環境保全に貢献し、村全体の連帯感を高めています。
自分の好きなことにはどうしてもお金に結び付きずらい問題点
この記事で紹介した未来の豊かな村のビジョンは、自分の好きなことに没頭することで村の文化やコミュニティが豊かになるという魅力があります。 まずは序章として、村の環境を活かした事業で資産を形成して自由に生きることってどうなんだろう?と考えるきっかけになれば良いなと思って書いてみました。 村に住んでいても、日々の仕事や雑務に追われ、自分の好きなことは後回しにしてしまっている人は多いのではないでしょうか。そして、自分の好きなことはどうしてもお金に結び付きにくいものだという根本的な問題点もあります。芸術や文化、教育や福祉、環境や社会貢献などの分野は、経済的な価値が低く評価されることが多いです。しかしながら、これからの村の姿として、今現在軽視されているものを、どうにかして救済したりピックアップしていきたい、いかなければならないという課題をこれからクリアできるとしたら、楽しくないでしょうか?
まとめ
未来の豊かな村を実現するためには、以下のような課題に取り組む必要があります:
村で事業を起こし、持続可能な収入源を確保する。
投資に関する教育やサポート体制を整え、適切な資産運用を行う。
自分の好きなことに対する評価や支援を改善し、経済的な安定を図る。
未来の豊かな村を実現するために、私たちが今できることは何か、一緒に考えていきましょう。皆さんの感想や意見をお聞かせください。
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