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テレワーク時代におけるチームの "義務"設計

最近色々なところで「義務」の考え方について話すことが多いので、改めてまとめてみました。

義務の設計次第で、チームは強くもなるし弱くもなるというお話です。

多くの会社がコロナ前には、オフィスに出社して仕事をしていたと思います。僕が働くアトラエでもほとんどのメンバーがオフィスに出社して仕事に取り組んでいました。
※もちろんリモートで働くこともOKです

オフィスに出社するという義務が発生していた際には、基本的には様々な情報(雑談等含む)が飛び交う中で、如何に優先度をつけプロジェクトに集中して取り組んでいくか?が重要となり、必然的に管理側に義務を設計していたと思います。

少し図解してみましたが、個人とチームという取り組みの主体と、管理かコラボレーションかという取り組みの目的で記載しています。

見てもらうとわかるようにコラボレーション側は、オフィス側で担保されていたものが多いと思います。例えばアトラエでは、皆でランチにいったり、Atrae Barというものが週次で開催されていたりと、オフィスに来れば偶発的にコラボレーションが生まれるような仕組みを作っていました。

コロナの影響で、オフィスに出社するという義務がなくなり、多くの方がテレワークとなりましたが、「テレワークだとめちゃくちゃ集中できる!」なんていう話もよく耳にしており、オフィスをなくす企業も現れました。

オフィスを個々人の家にすることで、企業としてはコスト削減ができるが、従業員視点ではどうなんだ、なんていう話もありますが、オフィスをなくした際に、オフィスが担っていた義務をどう担保するのか?が重要だと感じます。

このオフィスをなくしたあと、コラボレーションを生む仕掛けに義務を入れていかないと大幅にチーム力が低下すると考えてます。

我々のエンゲージメント調査でも出しましたが、長期的に事業や組織への共感が下がってくることは明白です。

じゃあ、コラボレーションを生む為に、ZOOM飲みを設計しようとか、オンラインランチをやろう!みたいな取り組みをしていると思いますが、ここでのポイントは義務にすることです。

なぜ義務が必要なのか?

義務として設計すべきだと感じている点が2つあります。

・大抵のことは、やり続けないと好きにならない。一方で外発的動機づけがないとやり続けられない。(できる人はごく一部)
・誰かに「やろう!やってください!」と言われて渋々やっていたら、偶発的な学びや理解が生まれることがほとんど。

例えば、組織や事業を好きになってもらう為には、素敵なストーリーを伝え続ける以上に本人の頭で考えて自分なりに意見を持ったり、発信することが大事です。また共感し、自分ごと化するためには、内発的動機づけでつながる必要があります。(≠給与高いからこの組織にいる!)

しかし大抵の人は、好きでもないことは考えないし、基本的には意味が理解できないものを自分でやり始めることはできません。

自己決定理論が示すように、内発的動機づけを生むためには外発的動機づけの設計が重要です。

画像:https://learn-tern.com/self-determination-theory/より引用

ideariumでも似たようなお話がありました。

wevoxチームでもコロナ後は情報共有を非同期に移行し、その分の時間を対話やコラボレーションに使うように変更しました。もちろん参加は義務です。

またメンバー数人が主導して、仕事の進捗ではなく雑談を目的とした朝会も義務化しました。全員必須参加です。

一見すると、仕事の時間を削って「もしGoogleがwevoxのようなプロダクトを作ったらどうするか?」「各メンバーの夢やこだわりは?」などを話すのどうなの?と思われるかもしれませんが、wevoxチームではこれを義務として設計しています。

こういうことを日々考えることを義務化されていることで、チームや事業が好きになったり、チーム内でのコラボレーションを生み出すきっかけにしたいと思ってます。

まとめ

・これからの時代は、コラボレーションを生み出すための義務。内発的動機づけを生み出すための義務が必要。
・義務にし、その価値を信じきれていないメンバーにも課すことで結果としてはいい結果につながる。

今回は以上です。少しでも参考になれば嬉しいです!

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