勝手に芸人思い出note22【にたりひょん吉】

ひょん吉を初めて見たのは2年前くらいかな?一緒に出演していた事務所ライブの中将戦あたりだったと思う。

そこそこ面白いという噂は聞いていたから舞台袖からネタ見ていたんだけどさ。

ネタの内容はあんまり覚えてないんだけど「面白いね!」って本人に伝えたのは覚えている。

R-1ぐらんぷり2019。僕は満を持して持っていったセクハラ甲子園で3回戦敗退。

そして事務所の圧倒的後輩だったひょん吉は準々決勝進出。

3回戦敗退は悔しかったけどひょん吉に勝った負けたで悔しいという思いはなかった。

むしろようやくヒートから賞レースで勝てる芸人が出てきたことが嬉しかった。

ひょん吉はまだ若いのに有田ジェネレーションや天使のつくり笑いなどネタ番組などにもちょこちょこ呼ばれるようになりマカロンに次ぐヒートのニュースター候補なんじゃないかなって思う。

ひょん吉はお笑いで結果も出しているし学習院卒のエリートにも関わらずすげー良い奴。

このnoteを書く上でヒートのプロフィールを見返したんだけど趣味の欄に【クラシック鑑賞・美術展巡り】というのを発見し本当に育ちも良いんだろうなと思った。

もうちょっと性格悪い方がかわいいんだけどマジですげー性格良いからな。

でもネタを見るともしかしたら物凄く性格悪いんかなって思ったりもするけどね(笑)

ひょん吉のネタは猛毒を含んでいる。

代表的なものに川柳のネタがあるんだけどさ。千川刑務所の受刑者達が一生懸命書いた川柳に対して淡々と添削をしていく。

笑顔で行われるその行為がひたすらに怖い。

いつの日かひょん吉の持つ闇が表に出てくるんじゃないかと不安になったりもする。

そんなところが最高に面白い。

最近では絶ピンZOOMネタライブのびーちぶ担当として動いてくれている。

僕は絶ピンZOOMネタライブをやるにあたってそれぞれの芸人が自宅からリモートをするものと思っていた。

しかし一部の芸人は家の環境が良くない為びーちぶから撮影していた。

そこを仕切ってくれていたのがひょん吉ってわけ。

ひょん吉はマネージャーに言ってびーちぶの会場を押さえるところからネタの撮影、配信まで全てやってくれた。

ひょん吉がいなかったら今の絶ピンZOOMネタライブの形はなかったと思う。

実際僕も先月くらいからびーちぶで参加するようになったけどひょん吉が下地を作ってくれていたおかげですぐに参加することができた。

本当にひょん吉には感謝しかない。

またひょん吉は後輩の打ち上げ代まで出していたことにビックリした。

僕はいつも打ち上げに参加せずに帰る。だから後輩達が打ち上げをしているのを見て「今時の若い子は割り勘で打ち上げしてんだろうな。」と思っていた。

しかしある時たまたま打ち上げに参加することになったので「この酒どうしたの?」と聞くと「ひょん吉さんに買ってもらいました!」と言われ驚愕し恥ずかしくなった。

僕は「僕なんかが打ち上げに参加しても後輩達は気を使うだろう。」と思い打ち上げに参加していなかった。

でも違う。先輩は面倒でも打ち上げに参加して金を出してさっさと帰る。これが正しい形なんじゃないかって思った。

もちろんひょん吉は後輩達から好かれているから打ち上げには最後まで残るんだけどさ。

本当僕は言い訳ばっかのクソ野郎だなって思った。

あと、やす子の誕生日当日の打ち上げの話。

僕はひょん吉にこれ以上迷惑をかけたくないと思い打ち上げ代を最初に出した。

これで僕はひょん吉に金を出させずに済んだ!と一安心していた。

しかしひょん吉は一枚上手だったよね。

ひょん吉はなんとやす子に誕生日プレゼントを買ってきていたのだ!

小鳥が鳴くかわいいおもちゃ。やす子はめちゃくちゃ喜んでいた。

金さえ払えば済むと思っていた僕をまた恥ずかしくなった。

ひょん吉のさらに上回る一手。

ひょん吉には一生叶わない。そう思った。


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